EP36 <挑戦権>の正体と増える加護
「なんともアホらしい話だけど、アイリスさんもメーダも"盗賊変態ベア"と"ピンクゴーレム"と"キング・ゼリー"に遭遇してたって事だよね! 今まで大変だったのか、超いい思い出だったのか?。
それで......メーダ、肝心な事を聞くけど、お前はベアに剥ぎ取られたパンティの替えはどうしたんだ?」
俺の素朴な疑問は、男なら当然だろう。
メーダもこの島に流されて来て、変えのパンティは一枚も持ってはいない。
"盗賊変態ベア"は、襲った美少女に満足すると、美少女のパンティを頭にズッポリと被って、ルンルン気分で帰って行くという文字通りの"変態"だ。
ブスと年増や三段腹などには見向きもしないと言う、<コーヒーの違いの分かるマニア>であった。
『あれでモンスターとはな!』
俺はある意味、"盗賊変態ベア"に敬意を払いたくなった。
それは、超自然現象とサバイバルの究極を求め続ける、俺の崇高なスピリッツと共通しているからだ。当然、それを理解する者は極一部しか存在しない。
それを人間は古来より<同志>と呼んでいる。
「パ、パンティの事が気になるなんて、やっぱりユウガは男ね。そうよそうなの、新しい迷彩柄パンテイをギルドや商店街で買えるまで、あたし換気抜群のノーパンで乗り切ったわ」
どうよ、驚いた?
『メーダのパンティは迷彩柄......しかもノーパンなら夏は蒸れない。素晴らしい発想と行動力だよ!』
それは確かに森では、迷彩柄はカムフラージュになる。ここは無人島だと俺も最初は思っていたしな。メーダもそうだっただろうし、だからノーパンでも羞恥心などいらんと。しかし、なんでメーダはそんなに得意気なんだ? いっそ今でもノーパンだったら、俺は眼福なんだけどさ』
「ユウガ! つーん!」
待ってましたとばかりに、次はアイリスさんのターンだ。
「スッポンポンにされてしまった わ・た・し イヤ~ン。 ゾクゾクゥ そ、そうなのよユウちゃん、あの"ピンクゴーレム"と"キング・ゼリー"に遭遇する為に、あれから大勢の女が、2階層と3階層に潜ったの。下は10歳から上は100歳のお婆ちゃんまでがね! 」
『げぇ~、100歳で! よくもまぁ潜れたもんだな!』
でもね、ブスと年増と三段腹は相手にしないのよ。その点、わたしアイリスちゃんと、あなた達は合格だったってワケ。まぁオマケでメーダもらしいけどぉ」
それ3回目だよね。やっぱり さよですか......
俺は股も繰り返されるアイリスさんの自慢話に、あんぐりと開いた口が閉じれなかった。
「冒険者のソロ修行中の身で、しかも今でも"ピッチピッチ"の私が、満点合格するのは当然だと思うでしょ? あなた達もメーダもそこそこだけど」
どう?
「ば、馬鹿なアイリス、あんたは過去の遺物じゃないの! あたしは現役で今でも"ピッチピッチ"あたしに勝てるとでも、思っているのかしら?!」
『ビッチなメーダが"ピッチピッチ"か』
アイリスさんと、メーダの"ピッチピッチ"なんて、どちらでもいいのに、二人の譲らない激しいバトルが続いた。
そんな馬鹿げた3階層突破報告会が終わり、夕食後に俺達は自室へと篭った。こんな時に限って、いつもガルガノスは不在だ。
______『コングラチュレーション!!』
「出て来たな」
まぁ一応3階層を突破したのだから、俺はアイツが出て来るとは思っていた。
『皆の者ご苦労! ではあたしからプレゼントだよ。それは閻魔帳で確認せよ。それと少年達4人は、今は言えないけどある<挑戦権>を獲得したのよさ。では後はヨロピクぅ』
ぷっつん
「......今の<挑戦権>って何の事だ? メーダ」
「さぁ あたしも知らない」
「ふんまぁいいか。ところでメーダ、お前、ステータスが分かる閻魔帳を唱えてみるか?」
あたしが? わ、分かったわ!
メーダが初めて獲得したスキル"閻魔帳"を唱える為、頭に浮かぶキーワードを探していた。すると......
ふふ、あたしのはこれよ!
いざ!
「おいでやす! 閻魔帳ぉぉ!」
お? !!
パァァ~ん
4人の頭が俺を真ん中にしてレイ、ラン、メーダが頬と頬をくっ付けながら、それぞれのステータスを確認する為に、出現した40インチのボード画面を覗き込んだ。
チーム"Cuty Bunnies"+1 リーダー近藤ユウ 17歳 8月生まれ
称号 サバイバルナイフ美小女戦士
HP 200
MP 60
瞬発 LV5↑1
スキル 試行錯誤 LV3↑1
武器 シャークテックナイフ LV4↑2
防具 強化スペシャル・バニースーツ LV6↑1
魔法 Give LV2↑1
激痛のハイヒールLV3 ↑2
<魔女の加護> ロック解除済
<B'sの加護> ロック解除済 新規
<愛のバクダン>の加護 強引な新規
<???>の加護 新規
鳥瞰図 LV3
閻魔帳+
「なんだ? 俺の加護が増えているぞ!」
「魔女の加護は わたしね」
「B'sの加護は、あたしのだわさ」
「愛のバクダンは あ・た・し」かぁぁ
『じゃあ、<???>だけ分からんが、そのうち分かるだろう。しかしロック解除のトリガーって......思い当たるのはあのチューか! あれは本格中華の本店の味だったな』
北川 霊 魔女の子孫な超絶ハーフ美少女16歳 9月生まれ
称号 中級魔法使い xxxのx
HP 170
MP 120
スキル 無い物ねだり LV4↑1
武器 カーボンファイバー&チタン製槍"ユウラン"LV2
防具 強化スペシャル・バニースーツ LV6↑1
攻撃魔法 ファイアーボール LV6 ↑1
ファイアーボール・ウォール LV5 ↑1
サンダー・ライデンドロップ LV4↑1
激痛のハイヒールLV2 ↑1
魔女の加護+
鳥瞰図 LV3
アラピカ魔法
閻魔帳+
名前 萌牟逗ラン 登録名ラン 超絶ハーフ美少女サウンド・ヒーラー 15歳 10月生まれ
称号 ディテクティブ ポン娘 (ぽんこつ)
HP 120 Komachi Angel 装備時の効果
MP 90 Komachi Angel 装備時の効果
スキル 推理 LV4 ↑1
武器 スタッフ"Komachi Angel"
防具 強化スペシャル・バニースーツ LV6↑1
防御支援魔法 Ultra Soul LV3 Komachi Angel装備時の効果
聖魔法 イタイーノトンデケーノ LV5↑1 Komachi Angel 装備時の効果
激痛のハイヒールLV2 ↑1
B'sの加護+
鳥瞰図 LV3
閻魔帳+
名前 コソア・メーダ 見た目24歳 実年齢19歳
称号 愛に飢えた美女エロフ レンジャー
HP 200
MP 150
武器 魔弓 愛の授与で使用者が変更出来る
防具 強化スペシャル・バニースーツ LV6
攻撃魔法 バスター・ボイス=BV
激痛のハイヒールLV2 ↑1
<愛のバクダン>の加護者
鳥瞰図 LV3
閻魔帳+
「スゲェ、HPとMPが急激な上昇をしているぞ!」
「ユウ バニースーツもLV6 だなんて」
「あたしの"推理"と"ヒール"もだわさ」
「いやん、あたしの歳が......バレてるぅ」
かなり年上だと思っていたメーダは、なんと俺と2歳しか離れていなかった。
「なんだメーダ、お前19だったのか! すると16歳で島流しに会ってたんだな」
う、うん
カァァ~
歳がバレるとメーダが、急に顔を真っ赤にして、しおらしくなってしまった。
奇遇と言えば、俺とレイが転移させられたのも16歳なのだ。俺はそんなメイダになんとなく親近感を抱いた。
「それで閉じる時は?」
メーダが閻魔帳を閉じる為、キーワードを唱える。
あ、閉じるのは、え~と
「儲かりまっかぁ ボチボチでんなぁ 閻魔帳!」
ショボォォ
「なんだ? 確かに閻魔帳は閉じたけど、ちょびっとイメージが違うような......まぁそれでも俺の<ミート・グッバイ 閻魔帳>よりはいいけどさ」
「さて、皆一様にそれぞれの能力が上がっているのだから、明日はギルドでまたクラスアップの確認をしたくなった」
「ギルドへ行くの? ユウ」
ああ
「ガルガノスにまた、馬鹿にされるわさ」
「その時は、あたしがガルガンにガツンと焼きを入れてあげるわ。任せなさいよ」
仲がいいのか悪いのか、チームとしてまだまだ不安だが、みんな大切な俺の仲間なのだ。異世界から脱出するまでは、俺がこいつ等のリーダーである事にかわりは無いのだ。
「しかし、ジョセフィーヌが言っていた<挑戦権>って何だろうな?」
ふふん
ここはあたしの出番とばかりに、ランが頬をくっ付けて来た。




