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EP24 野望に狙われた超絶ハーフ美少女たち

ピッピッ ピッ

 ぬぅ、これでは......

______そこがどこかは分からない薄暗く広さも不明な場所で、電子音だけが部屋に響いている。

その男は複数のモニタースクリーンを前にして呟いた。


「これは計画より少し遅れてはいないか? ジョセフィーヌよ」

「何故でしょうか? XXX様」


 ジョセフィーヌがXXX様と呼ぶその人物は、しきりにカレンダーと自信のスケジュール表らしきものが書き込まれたパネルボードを見比べていた。

 眉間に皺を寄せてイライラしているのか、彼の片足が小刻みに揺れている。

 ユサユサ

「遅れているって?」


 問われたジョセフィーヌは、XXXの言葉に苛立ちを覚えた。

「XXX様さぁ、貧乏ゆすりは止めてくださいよ。あたしだっていつも覗きと盗聴で、ユウガ達にはタイミングを見て、最適なアイテムを贈っているんですから、そう焦らなくてもなんとかなりますって」


 言葉から来る印象では、親しいのか上下関係は余りないのかも知れない。お互いの目的が一致する同志なのか、それとも共存共栄の関係のようにも思える。


「ふん、それは随分と余裕だな。分かっているのか?ジョセフィーヌ、時間は残り50%を切っているのだぞ。それで間に合うのか?」


 ユウガとレイ、ランの3人を異世界に転移・転性させたのは、間違いなくXXXが絡んでいるだろう。そしてXXXの計画が何であるかは、当然ジョセフィーヌも承知の上だ。


 上司と部下では無さそうな二人の利害関係は、ユウガたち3人と深く関係しているに違いない。


______「ふん、思えばあの当時の余は、我武者羅に世界征服に夢中であったが、空しい敗北に終わった。それがどうだジョセフィーヌ、お前のお陰で余が叶わなかった"新たな世界征服"が、今度こそ達成出来るところまで来ているのだ! 余はこんなに血か騒いだ事は久しくないぞ!」


その言葉にジョセフィーヌも嬉しいのか、やっと薄ら笑いを浮かべた。


「XXX様、あたし達の立場は対等である事をお忘れなきよう。XXX様の悲願成就の暁には、あたしの野望にも協力してもらいますから」

 うむ

 忌々しい奴と思いながらも、XXXの野望達成にはジョセフィーヌの持っている科学力が必要なのだ。XXXの歯軋りの音が聞えた。

 ギリ


「分かっておる。その折には余も力を貸すと約束しておるではないか。それにこの施設と設備もお前の望み通りに設計建造したのを忘れたのか?」


「忘れちゃいませんよXXX様。お互い、いがみ合っても徳は無し。ここは共闘と言うのが一番よろしいかと」


 「うむ、であろう?」

「で、奴らに与えた武器と防具では、異世界の予想外のスタッフが無ければ、脆弱なLV4にさへ勝てなかったようだな。まだそんなレベルでは困るぞ」

『あれは確か "Komachi Angel" だったわね。イレギュラーな存在だわ』


その言葉に少し事態が不利だと思ったジョセフィーヌは、更なるパワーアップを模索しながらも自論を展開した。


「LV4で苦戦と言うか......アレは特殊個体でした からねぇ。でも強力な武器と防具を簡単に与える事は、余計にXXX様の計画に支障が出るのでは?」


 ジョセフィーヌは、XXXの計画の為に彼等を成長させる手助けをしているのだが、子供に重火器を持たせても、それは良い結果を生まない事を十分理解している。XXXが望む野望の為に、ユウガたちを戦士に育てようとしているのだろうか。


『まだゴールドCDの出番では無いのよ。アレは最後に』


「確かに塩梅と言うのは難しいものよ。奴らのアシストはお前に任せる故、必ず余の"新たな世界征服"を実現させよ。いいなジョセフィーヌ!」


「では余は例の整備状況を、ヴィクトールと確認して来る」

「ヴィクトールですか......万事お任せを」


 その言葉を聞いて少しは安堵したのか、XXXは次の何かの確認へと向かった。

 ヴゥゥン 

 扉が閉まり、XXXの足音が遠ざかって行く。XXXが居ない事を確認すると......


『へん、命令するだけなら楽なものよ。お互いに野望があるのに、誰のお陰で生きていられると思っているのかしら? それを忘れないで欲しいわね! まぁあたしもXXXに恩があるのが悔しいけどさ』


XXXとジョセフィーヌは、やはりお互いの利益だけの為の関係であり、いつ反旗を翻されるか分からない危険な関係だった。

当然XXXもそれは承知。お互いに強く出れない弱みを持っていた。


『あいつは我等の科学技術力を超えているのだ。ジョセフィーヌめ、用が済めば......ふん楽しみにしておれ』


______カツーン カツーン


 広い坑道のような通路をXXXと、ヴイクトールの二人が歩いて行く。


 「ヴイクトール、余のアレは完成しておるのか?」

「はっ、90%まで完成しておりますので、もう間もなく」

「では、お前達の物は?」

「既に完成し、現在出撃待機中であります」

 ほう


 準備万端と聞いてXXXは歓喜し笑い出した。

 ふはははは

「楽しみだ。余は楽しみだぞヴイクトール!」

 はっ

「私も、ヴァルターもハンスも楽しみにしております。XXX様」

「では、それを見せて貰おうか」


 御意!




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