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曇り空はそのまま

作者: タマネギ

曇り空は月曜日も

そのままだった。

雨になる気配も

なかった。


雲間の太陽が

時折、姿を見せて、

糊空木の花芽が

お辞儀していた。


ありきたりな風景、

よく見る場面。

草木に水を撒いて、

しばらく眺めた。


綺麗にしようと思えば

できるのに、

仕事のある昼間は

手がつけられない。


いつしか、

自然のままとなった。

ホームセンターの

花は一つもない。


何もなかった庭に、

少しずつ種類が増え、

少しずつ大きくなり、

少しずつ年老いていた。


草木も人も風景も、

少しずつ、確実に、

時に埋もれてゆく。

時の意味が積もる。


何を眺めているのか。

言葉にするのは難しい。

聞いてもらうにも、

面白くないことだろう。


曇り空はそのまま、

今朝も見えていた。

梅雨時だからか、

心の中が映るのか。


歯切れの悪い日々が

続いている。

何度となくあった。

埋もれて芽を出す日々。

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