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あああ帝国召喚  作者: あああ
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一方そのころ、オブシウス帝国ミガシン州の港湾施設では、立て続けに飛来した飛行物体によって小規模ではあるものの火災が発生、

当局は不審火や敵国の工作員の可能性もあるとして警察官を派遣した。


そして、帝都オブシディアンを含む全国のテレビ放送網が何者かによって乗っ取られ、謎の放送が6分間、午後8時より放送された。

これはかなりのニュースになり、オブシウス帝国市民に対して少なくとも友好的ではない何かが我々を狙っているという恐怖感を十分に植え付けた。


そして再度全国に動員令が下された。



その日の4時、情報偵察総局所属の第298特別偵察飛行隊の、4発偵察機E-78が2機、護衛のMiG-29とともに総合基地滑走路より離陸、北上し、オブシウス帝国本土へ向かった。



オブシウス帝国領 旧ルミニア皇国 飛行場

見慣れた陸上戦闘機、マグネタイト型に並んで見慣れない姿が見える。


「ふうん、これが空軍の飛行場...で、あれが最新型のテルニウム型爆撃機と...」

「はい、フルオライト型戦闘機でございます。」

「なるほど、これはよく飛べそうだ」


彼は異界省 第一局(第1世界担当)局長のニルス・ヴィルケ・フィルスマイアー、現地の報告書をまとめるために、係の将校から基地の案内を受けていた。


「我が国の高高度戦闘機、フルオライト型戦闘機は、高度10000ガーレルでも最高速度600キレーを出せます。」

「おお!」

説明を聞き流しながら、フィルスマイヤーはコックピットに座り、興奮気味で操縦桿をガチャガチャやる。


「これであのテルニウム型を護衛するのですね?」

「はい、本日の爆撃より、さっそく活用します。」



どれどれ、テルニウム型も見ておこうとか言って、ずらりと並ぶテルニウム型の一機に近づいていき、タラップを登って機内へ入る。

機内は、前方と後方のキャビンがトンネルでつながっている。


「おおっー!」

フィルスマイヤーはさらに興奮して、いろいろな電装品の説明を受ける。

「これは57年式無線位置特定機です、距離が一定の点の集合はある双曲線を描くという幾何学的な.....」

意味不明な文字の羅列は聞こえない。

「...ているのです。あ、これは55年式無線機で....」




フィルスマイヤーは興奮気味で自動車に乗り込み、基地を後にするのだった。

「ふぅー良かった良かった、おい君、出してくれ」

「はぁい」

彼ら一行は港へ向かう。

車窓から、彼は対空砲を見てあることに気が付く。

「さすが前線だ、高射砲も大きさが違う.....」

「あれは54年式90ミル砲高射砲です。ダヤライト型戦車の主砲と同じものです。」

「成程、あれがあれば敵機は一撃だな。」

「はい、"当たれば"の話ですが...しかし、あれの主砲弾には近接信管を用いていますし、さらにレーダーと弾道計算機に直結していますから、従来の物に比べてずいぶん命中精度も上がりましたよ。」

「おお!見てみたいものだな!」

「まあ、定期訓練の時しか見れませんが....」

「むう、そうか...」


一方、防空指揮所は、南方より飛来する不審な飛行物体を発見した。


「ん?」

レーダー員が、Aスコープの波形に注目する。

味方なら、敵味方識別装置の信号で波形が大きくなるのだが、大きくなっていない。

まさかと思って、同じ方角をCスコープでみて高度を測定、その高度に合わせてBスコープレーダーを見ると、明らかに光点が2つ、敵だ!

しかしいつものことだが、今日は高度10000mを飛んでいる。ヤマートのボロ飛行物体や、トカゲモドキには酸素が薄すぎて飛べないはず。なら、未確認の国か、あああ帝国である。

「敵2機、あああ帝国機と思わしき飛行物体、接近中、戦闘配置!」



このように電話で当該部隊に報告が行きわたる。

サイレン鳴動、緊張感に包まれる。


「なんだなんだ?」

「定期訓練でしょうか?抜き打ちかな?」

フィルスマイヤーと将校は車を止めるように指示。

遠くには、高射砲陣地に自動車が乗り付け、弾薬の箱や兵士たちがいろいろしているのが見える。


さて、防空指揮所から伝えられた方位、速度はじどうてきに弾道計算機に入力され、表示された諸元を手動で高射砲に入力するという手筈なのだが、近づくのも早いし、うまくレーダーが当たらない。やむを得ず、かなり精度の悪い情報で敵を狙う。

やがて新型高高度戦闘機、フルオライト型戦闘機の出番となり、初陣と言わんばかりに滑走路を滑って17機、大空に舞う。


大きな発砲音と比例して、当たっている気がしないので兵士たちの気は下がる。

一方、反比例して見入る男、そう、フィルスマイヤーである。

彼は感動していた。

「陸軍の訓練はすごい!まるで実戦のようだ!」


将校は連絡を取り、あれが訓練でないことを知るや否や、避難するように伝える。

「あの、フィルスマイヤーさん、あれは実戦ではなく...」

「君も黙ってみてみろ!」

「......」


将校は熱意に押され、黙る。

フィルスマイヤーは一様安全な場所に移動する。

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