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あああ帝国召喚  作者: あああ
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中央聖魔導帝国が誇る首都メガラオテニアは、コッペテプラ平野を流れる川付近のエスチュアリーになっているところにできた都市である。

中心部から少し南西に離れた少し丘になっているところには、宮殿がある。

宮殿は唯一一発しかオブシウス帝国の爆撃を受けておらず、そのため豪華な建物がまるで皮肉の如くそのまま残っている。


5月30日 午前3時

大王であるボナパルトを上座に高官、指揮官たちが机を囲む。

「大王様、定時連絡です.....どうやらまだ敵の姿は見えぬとのこと。」

「フム、そうか、下がってよい、引き続き警戒せよ」

「はっ」


ここは会議室的な場所である。

オブシウス帝国は、そのまま南東付近に戦力を結集しつつあり、総攻撃の日は近いと判断したため、いつ事が起こってもいいようにここで皆で待機しているのだ。


宰相がボナパルトに近寄り、話しかける。

「しかし、本当によろしいのですか?精鋭の『近衛騎士団』をあのような...その..す、捨て駒として使い捨てるような配置にしても?」


かつては城壁が2重で都市を覆っていたのだが、今は平和な時代になったので撤去された。

結果、都市は無防備になり、郷土防衛隊が配置につくまでの時間稼ぎができない。

そのため騎士団のような普通の兵よりは機動力のある部隊を時間稼ぎに使うのだ。

この計画は、大王ボナパルトが考案した。




「問題ない、そもそも、余は騎士団は廃止するつもりだったのだ。」

部屋に衝撃が走る。


「そ、そんな!『近衛騎士団』は我が国が誇るエリート騎士団ですぞ!」

「彼らは国の宝です!いくら陛下でもそんなお言葉聞き流すわけにはいきません!」


そう反論する高官をボナパルトは蔑ろにするような口調で言う。

「ではあの鉄のバケモノを馬と剣、そして時代遅れな分厚い甲冑でどう倒せという?鉄のバケモノには陸竜の砲ですら効かぬと聞くが?」

「うっ、そ、それは....」

高官は反論できず、唇をかむ。

「要するに戦は変わったのだ、彼らに最後の花を咲かせて、死に場所を与えてやる。余とて彼らにやめるように指示したくはないさ。」

「.......」

魔導灯の明かりとともに夜は更けてゆく。



同日6時ごろ ヤマート共和国 キタカイドウ州 西部基地通信室 

発見の報が入り次第すぐに北部の海軍基地と北部飛行場に電話で連絡をしなければならないので、通信室は魔導通信機が音を立て、『敵艦見ゆ』の文字が現れるのを今か今かと待っていた。

「来たぞ!」

誰かが叫んだ、

カタカタ音を鳴らして紙きれが出てくる、杖をかざすと、ルーン文字が浮かぶ。

「敵艦隊発見!」

すぐに連絡は北部の飛行場へ行きわたった。


北部の急ごしらえの飛行場には、第3および第4竜騎士戦闘団の200機ばかりのA型戦闘機が、爆弾を懸架し、発進準備を整えて待機していた。


A型戦闘機は、地球のとある国の練習機の設計を改造し、あああ帝国のエンパイアセントラルエレクトリック社製のL-50ターボプロップエンジンを搭載した航空機である。

時速750㎞で飛行し、武装はエリコンFF 20 mm 機関砲6門。2000㎏までの爆弾、ロケット弾を搭載可能。ただしオイルや燃料交換、機関銃の手入れなど簡単な整備はヤマート整備兵でも可能だが、エンジンのオーバーホールなどの作業は必ずあああ帝国のメカニックが担当することになっていた。



さて、通信基地からの『敵発見!』の報が電話で知らされると、サイレンがけたたましく鳴動、パイロットたちは自機に駆け寄って、エンジンをかけ、準備が整い次第滑走路へタキシング、そのまま離陸してゆく。


その後、編隊飛行の体制に入る、もともとX-3型を運用していた部隊であったこともあって、かなりの練度だ、そのまま敵へ向けて、飛行する。


一方、近くの北部軍港では、艦隊の出航準備が進められていた。

もっとも、乗組員たちは皆待機していたため、直ちに出航できた。




第21任務艦隊

キャットウォークで艦長および司令官は、朝のミーティングを行っているところだった。

「しかしだいぶ被害を受けたな。」

「はい、敵空母は沈めたましたが...やはりあああ何とか帝国、侮ってはいけない連中ですね。」

司令官は、紅茶に手を付ける。

「修繕はどの程度進んだか?」

「は、はい、えー駆逐艦群はだいぶ修繕できました、空母は一隻失いましたが....まあ致し方がない犠牲ですな」

「うーん」

「まあ、いずれにせよあなんとか帝国に異世界の意味不明な戦争に介入する正義もないですし、主力艦1隻沈めたのですぐ引っ込むでしょう。」

聞き流しながら司令官は報告書にサインする。

「...おい君、これを送信してくれたまえ。」

敬礼して士官が書類をもってどこかへ行く。

それと入れ違いに別の兵士が入ってくる。

「失礼します!南方より25キレーに国籍不明の航空機探知、数およそ200、敵味方識別装置の反応はなし。報告終わり」

「ん?敵か、今度は全部航空機なのか?」

艦長が問う。

「は、はい、すべて航空機で、時速は600キレーほど出ているとのことですが....」

「本当か?」

「(...ヤマートにしては速いな、例のトカゲモドキでもそんなにスピードは出ないはず、はっ!まさか...)」

「戦闘配置!対空戦闘用意急げ!!!」

どうやら司令官のほうが同じ結論に至るのが早かったようだ。

指示を受けたほかの士官たちは伝声管やら電話機やらで指示をレーダー室、射撃指揮所やらに指示を出している。


「おいきみ、行くぞ、仕事の時間だ。」

2人はタラップをあがって、艦橋へ向かう。



ヤマートの戦法はこうである。

まず、航空機で空母をつぶしてから、ヤマート共和国海軍お家芸、艦隊決戦にもっていく寸法だ。

こうやって敵艦隊が来ることはあああ帝国の写真(やけに詳しい。まるで天上から撮影したかのような写真だ)や現地諜報員の情報でわかっていたのだ。

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