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あああ帝国召喚  作者: あああ
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ヤマート共和国首都トンキン あああ帝国大使館

「それじゃ頼むよ」


彼はアアアドフ大使。在ヤマートあああ帝国大使館の大使である。

「はい」


ブロロロ....

黒の自動車(あああ帝国製)は黒い煙を挙げながらゆっくり道を走り始める。

ふと窓から外を見てみると、そこには爆撃のため、瓦礫が転がっており、美しいレンガ造りの街は、一面滅茶苦茶になっている。

街道は片付けられており、自動車の通行には問題ない。


周りでは、作業する人々が見える。

「しっかし....こっぴどくやられたなあ」

「そうですね、これは同盟国である我が国の責任にもつながりかねません。」

添乗員の人がそう答える。

「うむ、本国に、対空兵装の供与を打診してみる必要があるな。」

ちなみにあのあとあああ帝国大使館や総統府のある行政区域にはあああ帝国陸軍第11砲兵師団第32対空大隊が駐屯し、対空機関砲やミサイルでガチガチに防御を固めているので、安全である。


......

.......

........

.........


トンキン 総統府


「いやあほんと貴国には感謝しかありません。ほんとにありがたいです。」

総統は、在ヤマートあああ大使アアアドフに会うなりすぐに深々とお辞儀をした。

というのも、あああ帝国本国より、ついにあああ帝国で完成した航空母艦『エトランゼ級航空母艦』10隻や艦載機含めた1000機の引き渡しが決定し、昨夜ノバエテラーエ港を出港したとの知らせが届いたのである。

もちろんその他の戦略物資も満載し、武器弾薬糧食なども無償ですべて提供される。

まさにヤマートからすれば、願ってもいない幸運。北方のエルフの勢力拡大やオブシウス帝国の出現などで低下したヤマートの威信を回復させるには充分であった。


「そんなそんな、頭をあげてください、同盟国を手厚く支援するのは同盟を結んでいる国の責務です。」

「ますますありがたいかぎりです。」

「で、ご用件とは?」

「はい、貴国大使館付近のあの....」

「ああ。対空兵装。ちょうど添乗員の者とその話を車内でしていたんです。その必要性は私も感じています。それも本国に打診しておきましょう。きっと総理は許可してくださると思います。」

「ありがたいです。」

総統はありがたそうな顔をする。

「我々にはさらなる援助プランの用意があります。その必要があるならば、医療部隊や輸送機、爆撃機でもすぐに無償で手配いたします。」

「助かります。」


「では、この辺で、」

アアアドフは立ち上がる。終わり。


中央聖魔導帝国 アガスク

『突撃!』

4月中旬よりなんど爆撃しても降伏しないので、業を煮やしたオブシウス帝国は地上兵力による占領に切り替え、

歩兵が乗った戦車や兵員輸送車が次々にアガスク市街に突撃してゆく。

しかし....

『側面の建物に気をつけろ!』

『あの建物だ!』

『散開しろ!』

市民たちや正規軍は防空壕に避難しており、廃墟と化した建物でゲリラ的に応戦。

しかも歴史的背景により迷路のように整備された道はよそ者の進撃を阻み、さらに爆撃の瓦礫は車両の行く手を遮る。

結果、じりじりと兵力を減らされ、補給は十分あるものの、ゲリラのため士気もそがれ、長期戦に到底堪えられなくなる。


そしてついにアガスク攻略をあきらめ、迂回して第3方面軍の第12装甲擲弾兵師団、第67重戦車旅団、第13装甲擲弾兵師団、第19歩兵師団などは首都メガラオテニア攻略を狙う第2方面軍に合流。補給のち共同作戦を実施することになった。



オブシウス帝国 帝都オブシディアン ヘキサゴン 会議室

ここは定期的な会議をしている。

参加者は

空軍大臣 ヴァルター・フォン・シュトルフ

陸軍大臣

海軍大臣マンフレート・フォン・ローゼン

異界省大臣クリスチャン・デ・ミューヴィセン

第一局(第1世界担当)局長 ニルス・ヴィルケ・フィルスマイアー


である。

もちろん議題はアガスク攻略の失敗。

「空軍としては、新型機の導入を進めたいと思います。こちらをご覧ください。ジェット推進の双発爆撃機です、異世界の敵のたいていはワイバーンとかいう鳥を使っていますが、これらは到底追いつけないような速さで目標に対する攻撃を行えます。」

かれは空軍大臣ヴァルター・フォン・シュトルフ。彼は10年ほど前からレシプロ機の限界を見極めており、これからの航空機は軍民問わずジェット機になるという予想をしてそれらの開発に力を注いでいる。

さらに誘導弾の開発も彼が会議でごり押しして通ったので、有能な人物である。

ここで陸軍大臣が発言する。

「で、それは今すぐ生産可能なのかね?1週間後には500機用意して輸送船に乗せてルミニアへ送れるか?シュトルフ殿は毎回毎回夢物語ばかり語っておられるように思える。新兵器の開発も重要だが、真っ先にやるべきことは現在主力のマグネタイト型やコランダウ型(レシプロ双発攻撃機)の生産を強化することではないのですかな?」

陸軍大臣は、シュトルフの方を向きなおす。

「というわけで陸軍としては、新兵器の開発よりも今すぐにできる対策を考案いたしました。それは対戦車ロケットです。一見あまり汎用性のないように思えますが、非装甲目標、特に建物の内部にはおおいに効果的であることがヤハラートの戦訓からうかがえます。よって榴弾の弾薬を30万発、そして簡単な照準器付きの本体を1小隊に3つ、予備も入れて100万丁用意済みです。これをすでにルミニアに送るよう指示しました。」

おお~と声があがる。

「海軍は、とりあえず全滅した機動艦隊の穴埋めのため、正規空母も含めた艦隊の再編成を行っております。派遣した部隊もなかなかいい試験結果を送ってくれています。」


「こんなものですかな、まあ聖戦遂行のため頑張りましょう。」


会議終わり。

この日の終わりごろには、対戦車ロケットがたくさん届き、翌々日くらいにはメガラオテニアを攻略せんとする部隊にいきわたった。

これは、オブシウス帝国の保有する大量のガレンナ型4発輸送機を用いて、そらから投げおとす形で輸送したためである。

このように、ペイロードで船に劣るが速度は速いという航空機の欠点も物量で補うことができるのもオブシウス帝国の利点であった。


新しく改良された対戦車ロケットは、『コンサーヴァス』と呼ばれた。オブシウス帝国の言葉で『仲間』という意味だ。

これは兵士に歓迎された。担ぎやすいようにベルトがついており、大雑把な照準器だが前はなかったため、炸薬がこれだけでも命中率は上がり、炸薬が多い弾頭のため狙いが大雑把でも十分敵にダメージが入る。

そして5月10日ごろ、メガラオテニア付近に布陣した。

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