表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
あああ帝国召喚  作者: あああ
73/104

69

哨所

「ん?」

ドォォォォォ

ゴゴゴゴゴ

「なんの音だろう。」

哨兵は眠い目をこすりながら、魔導望遠鏡で森の向こう側を覗きこむ。

するとそのとき!

ヒュウウウウウウウウ

ズドーン

真横の草の生えてるところが爆発した。

「!!!え?」

「どうした?」

仲間が音で起きたようだ。

「おいおい、なにが起こったんだ....」

言い終わる前に榴弾が木組みの小屋に激突。

彼らは攻撃が行われていることも知らずにこの世を去った。


真っ先に異変に気付いたのは、守備隊長アンクティルであった。

すぐに飛び出して、確認しようとする。

「うわっ!」

砲撃が激しい。

アンクティルは、すぐさまこれが敵の攻撃だと解釈した。

オブシウス帝国の榴弾は、沢山着弾し、大穴をたくさん作る。

「敵襲だー!敵襲だー!」

カンカンカンカン...

砦の兵士たちは、マスケット銃片手に配置を完了させた。



さて、第13軍、14,15軍は、どんどん森に近づいた。


「お前らひるむなあ!」

「生き残りたければとにかく戦え!」

アンクティルは、白い馬にのり、鎧を着こんで、兵士たちに訓示を行っていた。

空には竜騎兵が乗り込んだワイバーン300匹が空中で旋回し、塹壕の後ろには200匹の陸竜と、装填手の姿が見えた。


敵がだんだん近づいてきたのが。

機械文明を象徴するようなガソリンエンジンの音は兵士たちには聞き覚えがなく、中には武者震いかガタガタ震えているものもいる。

塹壕

「うううう....帰りたい...」

第三守備隊の兵士エルベールは、2か月前南部の農村から徴用され、ほぼ拉致同然で連れてこられた身である。

エルベールは、もう故郷では麦の種をまくころだろうかと回想する。

「おいお前、泣いているのか?」

「な、泣いてなどいません!」

横の兵士に話しかけれた。

顔には傷が目立ち、明らかに百戦錬磨の傭兵、といったところだろうかと予想する。

「フハハハハ若者よ、前をよく見てみろ?」

「え?」

エルベールは前を改めてみてみる。

敵敵敵。

「うわああああああああああああ」

「フハハ、泣いている余裕なんかないぞ?死ぬ準備はいいか?」


その時、鉄の箱の大砲の先がピカッと光った。



ズドーン

1つ向こうの塹壕に着弾。


弾丸内部に鉄片が入っていたようで、塹壕内部の兵士たちは瞬く間に死んでしまった。

鉄の箱は塹壕を乗り越え、中の人員を蹂躙する。

トラックから人が出てきて、その先の槍のような先で兵士を突き刺していく。明らかに劣勢。

残りの走行機械や鉄の箱はなおこちらに向かってくる。


「うわああああああああ」

塹壕内では、前の悲劇を目の当たりにした兵士たちが



「お前ら、戻れ!」

魔導メガホンでアンクティルは叫ぶが、意味はない。

陸竜隊、うてっ!

ドン!ドドドドドン!

一斉射撃は、いつ見ても素晴らしいものだと感嘆させられる。

これだけで弱小国の陸軍はおそらく壊滅するだろう。

「やったか!?」

しかし黒色火薬の煙を突き破って敵の鉄の箱は迫ってくる。

まるでお返しであるといわんばかりに、また大砲を撃ってくる。

「うわあああああ」

「助けて!」

「もうだめなのか!?」

その時、

ズドーン ズドーン

「ん?」

「この音は!」

錬鉄の鎧に身を固め、人の背丈くらいはあるであろう大きさの大砲を持つ鉄ゴーレムが、140体。

そして大きな鉾や剣を持った普通のゴーレム。

「いけーいけー」

その雄姿は兵士たちを元気づけた。

10メアトル近くあるその図体を敵に近づけ、大きな鉾を振りかざす。

「やったぞ!?」

「行けたか?」

突き刺さるどころか、鉾のほうが壊れてしまった。

そのあと、ググッと大砲が動いて、ズドーンと大砲を放つ。

ゴーレムは、腹を貫通されてそのまま土に戻ってしまう。

ほかの土ゴーレムも、戦車砲を受けてそのまま倒れこむ。

「う....まだ鉄のほうがある!」


鉄ゴーレムはその大きさに似合わない細かな動きで大きな大砲に球をこめ、そのまま放つ。

ヒュウウウウウウ 

ドカーン

それは鉄の箱の上面にあたり、箱は大爆発を起こす。

その攻撃を食らったほかの鉄の箱も同じようになる。

が、

またしても大砲が動き、分厚い錬鉄の鎧を貫いていく。

内部の魔法エーテルに引火、爆発する。


まるであの大砲に貫けないものはないのかとも思えてくる。

「逃げろぉぉぉぉぉぉぉ」

アンクティルもエルベールも含め、全員走って南の方角へ逃げていく。

ブロロロロロロ.......

「うわあああ」

「そ、空飛ぶバケモノだあああああ」

空を軽やかに舞うマグネタイト型。

14ミル機関銃がババババババッと光り、逃げ惑う兵士たちがバタバタと倒れていく。

もう守備隊は滅茶苦茶になってしまった。

陸竜隊は、連射できる銃に撃ち抜かれて死んだ。

マグネタイト型はワイバーンもすべて撃破。


やがて、オブシウス帝国陸軍は、同じような攻撃を三方面より実施。

守備隊は同じような運命をたどり、やがてオブシウス帝国陸軍は中央聖魔導帝国北部の都市アガスクを占領してしまった。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ