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ヤマート国、総統府
この日、会議の末、ついにトンキン宣言が採決された。会議は混沌を極め、10時間にわたり、乱闘騒ぎになることもあったが、ついに大筋で合意した。
「いやー疲れた、なんで政治家はいつもいつもああ暴力的で話が長いんだ?」
「まあ私も政治家だがな」
横にいるのは副総理である。
「まあまあしかたないよ、みんな利権とかで必死なんだよ。」
そういうと二人は、ハハハと笑い、少し間をおいて、
「そういえば、あの皇帝、どう考える?」
「....聡明な方だよ。なにか企んでそうだがな。」
「奇遇だな、撲もそう思ってたところだ。」
そのころ、あああ帝国 帝立恩賜競技場
競技場の観客席には、たくさんのカーキ色の集団。それらが一斉に拍手と万歳の声を皇帝に送っている。
そう、今日は陸軍記念日。陸軍の数万名は、ここで国立雑技団の演技を見ることになっていた。
一番目立つところから出てきたアアアーラは、手を振って将校たちにこたえる。
アアアーラが、皇帝専用閲覧席、強化ガラスで囲まれた室内に置かれた玉座に腰掛けると、いよいよ演技が始まった。
火で燃えているところに、ペンドリシス大陸の珍しい動物が突っ込んでいき、将兵たちは見たことのない動物の白熱した演技に興奮し歓喜する。
すると、アアアーラの耳元にアアオールがやってきて、
「陛下。アアアーチェ大将がお見えになりました。」
「そうか、通せ。」
「はっ。」
「アアアーチェです。」
「おお、よくぞ参った。」
「人払いを。」
「わかった。」
「お前たちは下がってよい。」
アアオール以外のSPたちは返事をして、一斉に外に出ていく。
「陛下。例の計画の準備が整いました。」
「そうか。」
「アアアスキーはいま出払っていて、帰国は3日後となるでしょう。」
アアアーラは、目を合わせず。前を向いている。
大きなブランコが用意され、見事な演技に1つ、また1つと歓声が上がる。
「で、今の戦はいつごろに終わるのだ?」
「おそらく5~6月ごろかと。」
「うむ。そなたらの働きには、期待しておるぞ。」
前では竜が火の輪くぐりに失敗したようで、火が体について竜が苦しんでいるようであった。
「みろ、竜が燃えているぞ。」
「けしてやらねばやりませんなぁ」




