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戦艦あああ 艦橋
「なんか引いたか?まあいいか、もうそろそろ到着だな。まったく、機密保持はわかるがここまでとなると嫌がらせにしか感じんなぁ」
「艦長、停戦の指示が。」
「よーし両舷最微速。」
操舵手が復唱して、速度が落とされる。
「いやあがアアアコフ君、それにしても遠いなあこの国は」
今回派遣された第一艦隊は、この艦が旗艦のため、上陸作戦に備えて回航されていたのだが、途中で機関が故障したので速度を抑えての回航だったので、ほかの艦隊とは遅れたのである。
ちなみにほかの第一艦隊の艦は後々キュウシュウより回航予定である。
「よーし機関停止」
「きかんてーし」
んでまあ到着してみんな艦を降りてレンガ造りの宿舎に入る。
翌日
ヤハラート半島
「なに!空母は?」
「それが...」
輸送艦の艦長は申し訳なさそうに言う。
「...なに!座礁しただと!」
「はい、敵の潜水艦と思わしき艦に追跡されまして....よけて航行していたら....」
「今どこにいるんだ!」
「ヤハラート半島西部の港で緊急修理中です...」
「今すぐ回航させろ!今すぐにだ!」
キタカイドウの軍港
乾ドックからは海水が抜かれ、戦艦あああの美しいフォルムが見える。
横をアアアコフ艦長とアアアリャフ司令が歩く。
「いつ見ても巨大だ。そう思うだろう?」
「同感です。これがあれば....」
「そうだ。『陛下の意思』は必ず実現できるだろう。」
「これはこれは、艦長殿と司令殿ではありませんか。どうもどうも」
そうやって握手をかわそうとしたのは造船所所長と海軍技術本部のアアアーレ少佐であった。
「艦長ヨシフ・アアアコフです。」
「第一艦隊司令アレクセイ・アアアリャフです。」
「いやあロマリアでの武勲。聞いていますぞ。」
「そいうえばこの艦にはまた改修が予定されているのです。もちろん上陸作戦の支援任務の後ですが....」
「ほう!それはまあ指令書にも書いてあったから知ってはいるが...どこが変わるのです?」
司令が聞く。
「主砲が換装されるのです。まあこちらへ」
4人は階段を上がって陸の掘っ立て小屋の中に入り椅子に座る。
「今現在海軍技術本部で研究中の新型砲が配備される予定です。これらは地球の国家も研究していましたが....素材の問題で実用化は難航していたようです。」
「ほう?」
「しかし我々は最適解を発見しました。こちらをご覧ください。」
アアアーレは鞄から30㎝ほどの細長い金属塊を取り出した。
電球の光に照らされ、金色に光っている。
「これは?」
「我々が開発した新素材です。こちらの世界ではオリハルコンと呼ばれているようですが。」
「ほーすごいな。」
「鉄鉱石を魔石で還元することで得られます。特徴はその魔石の調合を変えることで摩擦係数をほぼゼロにすることができます。こちらの世界ではかなり普及している金属のようです。加工も容易ですから。」
「なんだかよくわからんが、すごいことは分かった。」
「試製のものが後々こちらに届くと思います。その時はご覧に入れましょう。」
というと、4人はここを後にした。
首都トンキン
トンキン国際空港は、レシプロ機やあああ帝国の政府専用機などでごった返していた。
アアアスキー首相は、集まったあああ帝国やヤマートの報道関係者に対して飛行機から降りると手を振ってこたえる。
タラップを降りると赤いじゅうたんがひかれており、横にはヤマートとあああ帝国両国の国旗をもった子供達が旗を振っている。
向こうには地球でいえば1900年代初頭風の自動車と総統アベがいる。
「ようこそヤマートへ。」
「こちらこそありがとうございます。」
「さあお乗りください。」
と言われて、自動車に乗り込む。
自動車はゆっくり加速して駐機場から離れて行く。
会場はトンキンで一番のホテルであった。
護衛が重厚な樫のドアを開けると、この戦争の参加国の名だたる指導者が参加していた。
というわけで会議が始まった。
このころになるとあああ帝国軍の主力も多数ヤマートに集結しつつあった。
本国より、第27戦車大隊が所属する第7機甲師団、第11騎兵師団からなる第18軍、第13、14機甲師団からなる第19軍や、海軍の第2機動艦隊が回航を終え、配備された。




