第三話 平和的接触
あああ帝国 帝都 アアアシティー 首相官邸 会議室
帝国標準時 午後6時
ここ中央会議室には関係各所の官僚、係官が30名ほど集結し、緊急会議が始まるのを待っていた。
では、6時になりましたので会議を開始します。
総理が話す。
まずは今までに分かっていることを整理しましょう。
官僚の一人が発言する。
ある一人が発言する。
まず、午前11時ごろ、地震が発生しました。
被害は軽微でしたが、地震計の記録では通常の地震とは違うようです。
もう一人が報告する。
命令を受け午後3時ごろ北を飛行していた哨戒機がソ連本土を偵察しましたが、ソ連領は存在せず、そこには海が広がっていたようです。
さらに飛行すると、なんと空を飛ぶ竜のような物とそれにまたがっている人物が確認されたとのことです!
さらにダカダカスタン沖北西32㎞で演習中だった帝国海軍第2機動艦隊の報告によると、ダカダカスタン本土が消失していたとのことです!
会場がざわめく。
何かの間違いではないのか?
アアアコフ首相が発言する。
いえ、乗組員が撮影した動画があるので、間違いではないかと。
前のスクリーンにプロジェクターでその動画を表示する。
そこにはくっきりと竜のようなものが飛行するのが映っていた。
さらに発言を続ける。
国立科学協会に問い合わせたところ、そんな生物は存在しない。我々独自の調査ではここは地球以外の世界・惑星であると考えられるとの回答がありました。
発言が終わると、入り口からまた別の1人が息を切らせて入ってくる。
た、大変です!国立天文台から報告!月がまったく違う挙動をしていると報告がありました。
窓際の1人がふとカーテンをめくって窓から月を眺める。
そこには青白い月と赤白い月の2つが宙に浮いていた。
!!!!
全員が窓の外を眺める。
な、なんということだ!
会場がざわめく。
アアアコフ首相含めこの場にいる全員がここは地球ではない別の場所であると認識する。
どんな国家が存在するのだろう、われわれ超越した文明の国家がなければいいが、、、、、
アアアコフ首相が心配する。
その件ですが、哨戒機がダカダカスタン沖北西1250kmの地点に大陸を発見しました。その大陸の都市と思われる場所を偵察しましたが文明の程度は中世ヨーロッパ程度とのことです。
よし!すぐに外交使節団を派遣し接触をとれ! その国からこの世界のことを聞き出すのだ!
アアアコフ首相の発言どうり使節が準備される。
4日後、ダカダカスタン沖南西960km グレートアアアヌス級航空母艦 2番艦 グレートアアアヌス4世
同、艦橋
まったく、異世界転移などが起こるとは夢にも思わなかったよ。
艦長のハッサン・アアルガチェフ大佐はつぶやく。
まったくです。
副長が同意する。
そしてそのファーストコンタクトのための外交使節団を輸送するなど、考えもしなかった。
そうですね。異世界の民とうまく交流できるといいのですが。
すると、タラップを上がって2人のスーツ姿の役人が上がってきた。
あああ帝国外務省、担当のアレクサンドル・アアアドフです。この度は送迎ありがとうございます。
頭を下げる。
いえいえ、命令に従うのが軍人の役目ですから。
と艦長。
では、と役人は帰っていく。
艦長、作戦海域に到着しました。
よし!彼らの船舶をおびき寄せるぞ。
街の詳細なデータが欲しい。
艦載機2機を発艦させよ!
命令どうり、爆音とともに2機の艦載機は消えていった。
さあ、どうなるのだろう。
アアルガチェフは緊張する。
中央暦1542年 バルジラス王国上空
敵襲!総員配置につけ!
命令が飛び交う。
攻撃のため
なんだあれは?あんな飛竜は見たことがない!
第三警備隊所属のアルベルト・ポブレットは相棒のワイバーンとともに離陸し、その謎の飛竜、あああ帝国海軍第2機動艦隊所属の航空母艦グレートアアアヌス4世の艦載機、AA-33艦上戦闘機に驚く。
三番隊、攻撃はじめ!
隊長がそう叫ぶと、謎の飛竜に対して魔炎弾が放たれる。
謎の飛竜には着弾したが、びくともしない。
こいつ!鉄でできてるのか?
鉄竜2体は向きを変えて轟音をとどろかせて来た方へ帰って行った。
中央暦1542年 バルジラス王国 北東50km
4隻の魔導戦列艦が大海原を行く。
さて、未確認船とは一体どんなものだろう。
海将ホルヘ・デ・ベドゥルナはつぶやく。
バルジラス王国は近隣のペンドルセン王国と関係が悪化しているのでそのたぐいであると司令部も考えており、念のため最新鋭の魔導戦列艦で行くことになった。
未確認船見えました!
ベドゥルナは目を疑った。
あのような大きなの船は見たことがない。 しかも帆を張っていない。 どうやって動くのだろう。
「すげぇ」「大きすぎる」「あんなのに戦って勝てるのか?」
船員たちが騒ぎ始める。
よし、臨検するぞ。 10名ほどついてこい。
三隻の小型船はやがて未確認船に近づく。
相手の船員がこっちから上がってこいみたいな意味の動作をする。
なのでそこから上がる。
こちらはバルジラス王国海軍である、貴船の航行目的を教えてもらいたい。
アアアドフは答える。
私はあああ帝国外務省のアアアドフと申します。貴国と国交を樹立させるために来ました。
あああ帝国?聞いたことがない国名です。新興国ですか?
いえ、我々の調査では「転移」したものと考えています。
そんな話は神話でしか聞いたことがない。
わかりました。本国に問い合わせてみます。
どれほどかかりますか?
本船に魔信で連絡してから本国に問い合わせるので、あまりかからないかと。
アアアドフは頷く。
ここで話せないので、連絡している間に艦橋へお越しください。
一行は空母の中を歩く。
まず大きすぎる。
飛行甲板という場所はさっき襲来した鉄竜がいた。
すごく飼いならされているらしく、おとなしい。
空母グレートアアアヌス4世 艦橋
艦長のハッサン・アアルガチェフです。よろしく。
艦長があいさつする。
すると魔信が届く。
しばらくやり取りをした後。
貴船の入港を許可するとのことです。
と告げる。
ありがとうございます。
こうして、ファーストコンタクトは平和的に終わった。
次回 第四話 お楽しみに




