25話
ヤマート共和国 首都トンキン
ヤマート総統は、首都の総統官邸にあああ帝国の全権大使を呼びつけた。
ヤマート国にはあああ帝国との国交が結ばれ、定期航路が開通し、帝国の航空会社が乗り入れするようになった。
大使館の建設も進んでいるがやはりヤマートの技術力的に完成は時間がかかるので総統官邸の近くにに仮の大使館を設営しそこで業務を行っていた。
「で、話とは?」
全権大使アアアノフは質問する。
「恥ずかしながら、貴国に援助を求めたい。」
「それはどうゆうことですか?」
「我が国の近くにオブシウス帝国という国家がありまして。」
「その国は侵略を繰り返している。我らは連合して倒そうとしましたが毎回全滅する。彼らの飛行機械や艦艇は我が国のそれをはるかに上回る。」
「数ヵ月前、休戦協定が成立しましたが、彼らは占領した地域に要塞を築き始めている。」
「それで、我が国に援助を?」
「その通りです。」
「具体的には?」
「兵器や人員の支援をしていただきたい。」
「しかし、貴国はそれなりに軍備があるように見えますが。」
「あなたは我が国の本当を知らない。見ていただいたいものがあります。ついてきてください。」
アアアノフと総統は部屋を出て、総統官邸の近くの飛行場に来た。
しばらくすると、一機の複葉機が空を飛んできた。
しかしその複葉機は目の前を横切るのに10秒程度かかる。
しかも高度も30メートル程度のようで、ふらついており今にも墜落しそうだ。
「いかがです?遅いでしょう。時速150キロメアトル程度しか出ません。」(メアトルは第二世界や中央世界で使われている長さの単位。1メアトル9.8メートルくらい)
「はあ‥」
しばらくしていると、ターンしてこっちに戻ろうとするが、やがてエンジンから黒い煙を吐き出しはじめ、ついにはエンジンから出火する。
やがてほぼ墜落のように着陸し、横の整備士たちが一斉にかけより消火する。
のっていた操縦士は救助され、なんとか助かったようだ。
「これが我が国の現状です。あの空港はオブシウスやイグラードを騙すためのものです。」
「貴国の技術力はかなり高いと思います。どうか支援を。」
総統アベは頭を深々と下げる。
「わかりました。我が国で良ければ協力しましょう。」
「ありがとうございます!」
後日。帝国はこれを承認。各種兵器の貸し出しをすることになる。
駐在武官のアアアーレ中佐はこの国の技術をいろいろ調べていた。
この前のアアアノフ氏が飛行場に招かれ複葉機をみた時も実は横にいていろいろ撮影をしていた。
彼は仮設大使館の倉庫の隅で先ほどヤマート共和国より与えられたエンジンを分解して研究していた。
「どうだね?レベルはわかるか?」
大使のアアアノフが話しかける。
「これは航空機用のレシプロエンジンとしては全く適していません。おそらく見よう見まねで設計して手探りでうまくいく方法を模索してその方法を続けているようです。」
アアアーレは続ける。
「オブシウス帝国がどの程度の兵器を持っているかは未知数ですがまあこの程度では太刀打ちできないでしょう。」
「わかった。報告書にまとめておいてくれ。」
「わかりました。」
オブシウス帝国 情報局
「どうやら例の国がヤマート共和国と手を組んだようです。」
「そうか。」
「なんか兵器の支援をするとかなんとか言っていますが?」
「どうせあのまともに飛ばない屑鉄でも売りつけられるのだろう。哀れな国だ。」
「とりあえずヤマート国内の諜報員を増やせ。定期連絡を2日に一回に増やせ。」
「了解」




