第23話
「陛下のご容体は!」
首相が皇帝の寝室に入ってくる。
「現在は安定していますが...どうなるかはわかりません。もって2週間でしょう。」
ベッドの横に控えた侍医が回答する。
部屋の皆が黙りこみ、装置の作動音のみが部屋を包む。
やがて首相は頼みますと言って去っていった。
その3日くらいあと ペンドルセン王国 ペンドリシア国際空港
異世界の中世風の街並みに似合わない近代的な白を基調とした建物。
ここペンドリシス国際空港は、ペンドリシス大陸にあああ帝国が建設した空港である。
2本の5000m滑走路を有し、隣には空軍基地がある。
また、帝国航空やノースエンパイア航空の旅客機も発着しており。建物の中は物好きや1発当てようともくろんでくる帝国人でごった返していた。
あああ帝国は次なる同盟国を探すために新大陸へと進出しようとしていた。
こんどはヤマートとかいう国とイグラードとかいう国に使節を送ることになったのである。
しかし帝国は外交政策を180度転換し、まずは相手に力を誇示してなめられないようにすることにしたのである。
今回はロマリア大陸を超えてその向こうの大陸へ行く。そこには人工的な光が夜に見え、首都と思わしき場所には滑走路のようなものが見えたので、飛行機で行くことになった。外交官のアアアドフたちは長い間海の上にいることだけは免れたので少し安心したようである。
そして、護衛には空軍のFA-31が6機つくこととなった。
いま、政府専用機のIL-96が滑走路から離陸しようとしている。
その後ろを増槽を重そうにかかえたFA-31が離陸する。
距離が距離なので、空軍機は空中給油を行う予定であった。
「うまくいくといいんだがなぁ」
アアアドフは外で遠ざかっていく異世界の町並みを眺めるのだった。
ヤマート共和国 首都トンキン
総統府
「なに!第三世界の国家があのロマリアを破っただと!」
新聞を読んでいた総統アベはおどろいて声に出してしまう。
「まさか転移国家か?オブシウスのように覇を唱え始めなければよいが...」
すると、部屋に焦った表情で部下が入ってくる。
「そ、総統!た、大変です!」
「どうした?」
「東から来たと名乗る謎の国家がく、空港の使用許可をよ、要請しています!」
「その国家はあああ帝国と名乗っております!」
終わった。と総統アベはおもった。
いまはオブシウス帝国の攻撃で動かせる軍はわずかである。そこにロマリアをたった1隻の軍艦で葬った謎国家。
「着陸を許可しろ....仕方ない...」
総統は死んだ表情で指示する。
指示は守られ、飛行機は着陸する。




