第19話
あああ帝国東部 ロマリア沖
おそらくこの世界で最も攻撃力の高いであろう艦隊が海を裂いて進む。
エンペラーアアアウス級駆逐艦2隻、一級輸送艦1隻、そしてあああ帝国が誇る戦艦あああ。
満載排水量7万4000トン・速力29kt・主機出力34万馬力の巨艦は、帝国の本気を象徴するかのように進む。
旗艦 戦艦あああ 司令長官執務室
「司令長官殿、まもなくロマリア皇国のようです。」
アアアコフ艦長がアアアリャフ司令に報告する。
「うむ。ご苦労。しかし政府も本気だな。」
帝国政府は外交姿勢を完全に転換させた。
いままでは平和的に融和姿勢をとっていた、しかし外交官捕縛事件と襲撃により他国に嘗められないようにすることが決定、帝国の力を見せつけ蛮族でないことを証明するためにこの艦隊が派遣された訳である。
「うまく行きますかね?」
艦長が話す
「こんかいは陸軍さんの特殊部隊様も乗せてるからな、うまくしなくてはならないだろう。」
司令が答える。
ビーッ
執務室の隅の連絡用の電話が鳴る
「なんだ?」
「艦長、ロマリア湾に入りました。」
「わかった、念のため対水上見張りを厳とせよ。」
「はっ!」
「どうした艦長?」
「司令、いよいよ敵の本丸ですぞ。」
さらに艦隊は進む
ロクマリア港
「入港許可を求めている船舶がありますが..」
「どこの船舶だ?」
「例の蛮族です」
「通してやれ、ついでに祝砲でも撃ってやれ、実弾でな」
偉そうな態度の係官はニヤリと笑いながら指示する。
「はっ!」
第三世界で入港許可を知らせる三色の礼砲が放たれる。
「そろそろ艦橋へ行こう。行くぞ、艦長」
「はい!」
やがて艦隊には先導する船がやってきて停泊場所まで誘導する。
「ここがロマリアの首都ですかー」
艦長が言う。
「まるで200年前の地球のようですね。世界史の教科書の写真にありそうだ。」
司令官も言う。
「司令殿、ロマリアの役人が面会を求めていますがどうしましょうか。」
「よし、外交殿と私とアアアコフ君とで面会しよう。第一会議室にお呼びしろ」
「了解」
港の船止めるところ
「なんだこれは?」
「ヤマートの軍艦か?」
「でっけー大砲だなぁ!どこの戦列艦だ?」
たくさんの民衆が艦の見えるところには集まっていた。
第一会議室
「よくここまでこれたな。ほんとは大砲をぶっ放してやろうとも思ったんだが今後のためにやめておいたんだ。ハハハ」
これが外交の場なのかと疑う会話だったがまあそんなレベルの国だし仕方ない。
「私はあああ帝国外務省のアアアロフと申します。貴国の担当者アレクサンダー殿にお取次ぎ願いたい」
するとまた役人は笑って
「フハハハハハ蛮族の分際で指名か。まあいいだろう。そんなことだろうと思ってすでに連絡済みだ。すぐに宮殿に向かえ。どうせあの外交官がらみだろう?」
ちなみにアアアドフの部下がアアアロフである。
艦長はこいつ気が利くなと思った。
役人は続ける
「まあ一人で宮殿までは恐ろしかろう。なので今回は100人だけだが兵を連れて行ってもいいぞ。ただし馬車はないからな歩いて行けよ。」
アアアロフは答える
「心配ありません。こちらで手配してますから」
窓の外に目を向けると、10両ばかりの装甲兵員輸送車と1台の高級車が1級輸送艦から降ろされようとしていた。
「なっ!やつら!さては...」
「ではそろそろ行かさせていただきます。ありがとうございました。」
役人の話を遮る。
役人も帰る。
「さて、我々も艦橋に戻りますか。」
艦長と司令は帰って行った。




