第14話
あああ帝国 アアアストク空軍基地
控え室にサイレンが鳴り響く。
「南部軍管区防空指令所より各局 南部軍管区防空情報 南東より国籍不明機3機 高度6000mより防空識別圏を越えこちらに接近中。至急緊急発進せよ。繰り返す...」
言い終わる前に乗組員たちは隣の格納庫にかけていく。
格納庫には乗組員たちの愛機であるMiG-21が空対空ミサイルや機関砲を準備した状態で配置されており、それに勢いよく乗り込む。
やがてエンジンが起動し、整備士がタラップをはずすと3機のMiG-21は格納庫を離れ、滑走路に移動し、アフターバーナーを吹かせて南の空へ消えていった。
あああ帝国 アアアストク 南東300km
3機のビスマス型特殊攻撃機が高度6000mを飛行する。
「おい、しっかり探せよ、このあなんとか帝国の国力を図れるようなものを探せ。」
うしろの銃座員は今回は見張りをしている
「しかし何にもないですね。集落が数箇所あるだけです。あっ、道が見えます。車が走ってますね」
「どうやら車はあるみたいだな、あれが内燃機関を搭載してるか魔法かはわからないが。」
「そうですね。あ、飛行物体を確認、農薬を撒いてるんでしょうか、それにしてもプロペラが上についてますね、あまり速度も出てないようです。変な格好だなあ」
「航空技術がわが国とは違う発達をしたのかもしれん。どちらにせよあまり脅威ではないな。」
MiG-21 機内
「レーダーに国籍不明機3機発見!」
「目視でも確認!第二次大戦クラスの軍用機です。」
機体には青い星に赤い丸の国籍マークが見える
「(まさかこの世界にも飛行機を運用する国があるとは!)」
無線で呼びかける。
「警告。こちらはあああ帝国空軍である。貴機はわが国の領空を侵犯している。速やかに進路を変更せよ。繰り返す...」
大陸標準語で呼びかけ、ほかの2機は主翼を振る。
「おい!後ろのやつはなんだ?」
「プ、プロペラがない!何だこいつは」
無線でも寮機から指示を仰ぐ声がする。
狼狽した銃座員は12.7mm機関銃を滅多打ちする。
「目標、針路変更せず。攻撃を開始したため敵対意思があると断定、目標を撃墜する。」
「了解。」
3機のMiG-21はGSh-23で目標の主翼に対して射撃を開始した。
すぐさまビスマス型攻撃機の緑色の主翼は折れた。
「うわーっ」
「逃げろー」
キャノピーが開き、二人のパイロットが空に身を投げる。
ほかの1機もそれに習う。
しかし、もう1機は機体が燃え、そのまま落下した。
「目標の撃墜と乗組員の脱出を確認。なお、1機はそのまま墜落した。これより帰還する。」
「了解。」
「なんてスピードだ!」
大空をゆっくり舞いながら乗組員の1人はそう感じた。




