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あああ帝国召喚  作者: あああ
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21任務部隊

司令は狼狽したし、けがをして悶絶して気絶したため、救護室へ運ばれ、代わりに艦長が指揮をとる。

「ええい、オブシウス帝国海軍をなめやがって!航空機発艦!叩き潰せ!」



指示どおり、動かせるすべてのヘレマイト型(74話参照)およびリモナイト型を空母クリドライトから発艦させ。対艦攻撃を行う。


対空兵装は存在しないヤマート海軍艦船にとって、航空機は天敵。1隻また1隻と撃沈されてゆく。

やがて編隊は戦艦ヤマートに対してロケット弾で攻撃をした。

回避機動を指示するが、そう簡単にはいかない。


「(終わりだ...)」

艦長ノムラはそう感じ、目をつぶった。

「....」

「.......」

「........ん?」

「あれは!?」

敵航空機があとわずかの所で墜落していた。

奥に目をやれば、何か光るものが敵を攻撃していた。

「司令!艦長!見てください!あそこに!」


「うおっ!あ、あれは!?」


そこには、あああ帝国海軍の姿があった。


この日、駆けつけたあああ帝国海軍艦隊によって、第21任務部隊は壊滅的な被害をこおむった。駆逐艦2隻が降伏し、鹵獲された。







あああ帝国 帝都アアアシティー サブ・ストリート12番街 ある食堂

「いらっしゃい」

「この定食1つ、幾らだい?」

「ええと、500だ」

「あい」


やがて店内の時計は7時を指す。 部屋の上の方に設置された帝国中央テレビが映っているブラウン管テレビには地球のCGがいつも通り映って、「報道」と表示されたあと、男女が並んで座っている殺風景な部屋が映し出される。


『こんばんは。ニュース7の時間です。』

「我が国の力と富の偉大なる象徴であられ、我が帝国の一番星であられるところの、親愛なるアアアーラ皇太子殿下は、海軍部隊第2344某を視察され、兵士を激励されました。」


「この視察には、各部門の長官、海軍総司令官カビブ・アアアソフ大将およびアアオール公爵閣下がご同行されました。」

映像が切り替わる。

『万歳~~~!!!』

アアアーラの方に向かって兵士たちが駆け寄ってくる。それらと握手をアアアーラがする。

続いて映像にはしょぼい魚雷艇のようなのがでてきて、明らかにアメリカの艦艇を模したような標的を攻撃し、最後も万歳の大合唱で終わった。




『次のニュース、我が特派員が、ヤマート沖の大海戦の様子をレンズに収めました!!』



『わが特派員が、前代未聞の戦時交渉に赴く我が軍の艦船を取材していたところ、友邦ヤマートからの応援要請が入り、急遽戦闘が勃発しました!!(←ナレーション)』

『ご覧ください!これは映画や特撮の類ではありません!あなたのいる場所から、たった数万キロ先で、実際に起こっていることなのです!』

『我が国海軍の百発百中かつ苛烈な銃撃、そして緻密に計算され、精密に誘導され着弾するミサイルで、敵共の飛行機は哀れにも次々に海の藻屑となります。』


「オウ!やれやれ!やっちまえ!」

「少しやりすぎなんじゃねぇの?」

「すげー」

「あっ弾が当たったぞ!」

「けっ!つまんねえの」


『そして敵共の軍艦は無慈悲かつ強大な破壊力を持つ我々の攻撃により、すべて漏れなく鉄くずとなりました!』


「うわっ!」

「まだたりねえんじゃあねぇの?」

「すごい~」

「もったいね~」

「.....」



『我々と偉大なる皇帝陛下に牙を向けるものには決して容赦しないという、帝国海軍の伝統は、今もなお、受け継がれているのです!!』


♪~『軍艦行進曲とミュージックビデオが流れる』


『なお今回の戦闘について、国防省報道局の発表によりますと、我が方の損害なし、ヤマートの損害は、航空機全滅、水上艦艇数隻、敵側損害、オブシウス帝国海軍『戦艦グラニット級』2隻、以下多数とのことです、次のニュース、北部油田の労働者のストライキはついに3日目に突入し.....』



翌日6月2日、帝国中央テレビは、国防省スポークスマン談話『身分不相応な火遊びには危険な代償あるのみ』を発表、翌日3日、『真実新聞』に社説『偉大なる帝国の一番星であられるアアアーラ皇太子殿下を我が国の第97代皇帝として高く推戴することについて』を発表した。


6月4日 あああ帝国 民放チャンネル3 朝の生ニュース

「今週の議題は.....これだぁ!」

司会風の白髪混じりの男が、フリップのシールを剥がして、隠れていた文字を見せる。



バァーンと安っぽい効果音が流れ、スタジオがざわめく

「ほうほうほうほう、あーそんなこともありましたね。」


「はい、今、世間を騒がせているのは我が国の皇位継承問題です。我々取材班は、隠されたこの問題について徹底取材しました。」

女性アナウンサーがそう促すと、映像が切り替わる。



『全人民の皆様にお伝えいたします。全人民の皆様にお伝えいたします。わが国と人民の象徴であられる愛するアアアウス19世陛下が、本日未明、大帝国宮殿にて崩御あらせられました。』

右上には、「12月5日正午放送 帝国中央テレビ」とテロップが出ている。


「....昨年12月、電撃的に伝えられた、アアアウス19世皇帝陛下の崩御......あまりにも急な発表だった.....」


「.....この後、政府は総選挙を実施し、再びアアアスキー氏が内閣総理大臣に指名された.....しかし、ある疑問が生まれる。次の皇帝になるのは誰なのかという話である.....」


『正直なところ、我が国が転移する2か月ほど前から先帝はよく体調不良を訴えられることが良くありました。去年の....10月くらいにも一度倒れたと聞きました。そのころ、皇帝陛下が死んだといううわさが我々宮内省の役人の間に流れたんです。上の人たちは、その噂をした者を厳しく取り締まってましたがね。でも、そうされたら噂は本当だった風に思うじゃないですか?』


宮殿の役人が、顔と声を変えて映像に映って、いろいろ証言してゆく。


他にも、去年の19世即位記念閲兵式にアアアーラ皇太子殿下が出席したこと、3日の『真実新聞』社説などを取り上げて、映像は終わった。



このあと、番組には専門家が登場し、次の先帝には息子が2人いるが、少なくとも1名は行方不明で、もう1人の皇太子。つまりアアアーラが次の皇帝になるだろう、と結論づけた。


〆には、司会風の白髪混じりの男が、

「誰がなっても大して変わらないんじゃないんですかね」



と発言して、別の話題に移る。

この男、意外と恐れ知らずのため視聴者から大変人気が高い。



3日昼下がり、帝都アアアシティー メインストリート5番街 地下鉄出口の公衆電話前

「ジャーン!」

ある青年が別の青年、友達だろうか、に銀色に光る物体を見せつける。

「それって....」

「ああそうさ、携帯電話さ!ついに買ったんだ~高かったぜ!」


彼は手に持っている携帯電話。正確に言えばPHSを耳に当てて、あーもしもしと言って見せる。

「でもそれ、エリア外だとつながんねぇって聞くぜ?先輩は、地元では全く使えないって言ってたぜ」

「ハハハ、そりゃその先輩が住んでるのがド田舎だからサ、俺なんか生まれも育ちも帝都。つながんないわけないよ。」

「ふーん」

やがて二人は、地下鉄に乗るため、地下道に入る。

「今日は付き合ってくれてありがとな。」

「どうってことないさ、コンピュータは俺の方が詳しいからな。」

改札で駅員に定期をかざし、帝都地下鉄東西線に乗り込む。


目的地はアアアシティ一の電気街「サブストリート14番街」通称エレクトリック・アベニューだ。


「あっ、てかお前、なんで電話なんかの前にコンピュータ買わないんだ?順序がおかしくねぇか?」

「いや、いつでもどこでもアアアーニャちゃんとお話しできるだろ?」

「そんな、女のためだけにわざわざ?」

「心配すんなって、お前んちにもかけてやるから。」

「....」

『つぎはぁー12番街、12番街』

ドアが開いて、乗客がどっと降りる。

改札を降りて、エレクトリックアベニューへは少し地下道を行かなければならない。

「68000と80286って、あれだろ?シーピーユーってやつだろ?どう違うんだ?」

「68000はメモリが多く認識できるんだが...だいぶ時代遅れだな、今のトレンドはペンティアムとかだろうな、ウィンドウズも動かせるぞ」

「....わかんねぇ」

「そうだろうな」


携帯を振り回していたので、落としてしまった。

「ああっ俺の給料が....」

彼が拾おうとした瞬間、突如として爆発音がした。

「うわっ!!!」

閃光に目がくらみ、轟音で耳が聞こえにくい。


「何があったんだ?」

当たりいちめん、煙だらけで、その黒煙が鼻を刺激する。


とりあえず手伝いに明るい方へ歩く。出口の近くだったので、階段を上り、何とか地上に出ることができた。

「はぁ、はぁ、と、とにかく連絡しないと!」

「で、電話はどこに....はっ」


彼は携帯電話で救急隊を呼び、消防隊も呼んだ。人だかりができて、現場は騒然とした。

やがてほかの脱出者も集まり始めた。

消防隊の活躍により、何とか爆発の火は収まった。

この日、帝都アアアシティー内の24箇所で爆弾テロが発生し、帝都人民を不安にさせるのであった。

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