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稀少種転生  作者: 冶葛
プロローグ
2/2

人知れず成長を実感

僕はマオルウィン。

前世日本人、今は(エルフやドワーフを含めた)人跡未踏の森にて生活する七歳児である。


今世生を受けたこの世界(スム=マルム)は、人間の世界、獣の世界、竜の世界、妖精の世界などなど、数多くの世界で成り立つ幻想の世界である。

ステータスという概念が存在し、其々の生き様に応じてレベルが存在する。

この世界では基本素質とレベルが、命運を分ける事が基本的な知識ではあるが、なにしも例外もある。


僕は、そんな世界に“混種(ハーフ)”として生を受けた。

勿論、両親は愛しあってこそ私が生まれたのですが、それを善しとしない存在(モノ)によって、私は魔物蔓延る深山幽谷(しんざんゆうこく)に捨てられた。


つまり…

運悪く召喚に巻き込まれて死んで?

神様たちから色々と特典を貰って?

今回こそ長生きできるぞといざ転生してみれば?

転生直後には誘拐されて、この森に捨てられた。


これなんてサバイバル。


魔物蔓延る森で生き残る為に魔法を極めた結果、僕のステータスは以下の通りになった。


- - - - -


【名前】マオルウィン 【年齢】7

【種族】妖精/精霊 (稀少種)

【性別】無性女性型

【職業】幼精

【特性】物理無効/魔法無効/魂攻撃無効/矛盾/反転

【称号】転生者/神々の愛し仔(エアスティモ)新種族(バグ)魔龍殺し(ドラゴンスレイヤー)

【祝福】創造神/冥府神/縁神/豊穣神/風神


【レベル】999/999 【経験値】0/0

【HP】999,999,999-

【MP】999,999,999-

【攻撃力】10

【防御力】-

【魔攻】MPに依存

【魔防】-

【敏捷】10,578,012

【抵抗】状態異常無効

【知力】-

【幸運】99999-


【スキル】

叡智/言語理解

反転/妖精の眼/精霊の眼/食事不要/排泄不要/睡眠不要/幻術/悪戯/隠密/隠蔽

必要経験値固定/取得経験値増加/並列思考/思考加速/万能

賢者/テイム/錬金術/魔法創造/武器創造/道具創造

速読/魔力ボックス(保管MP:999,999,999-)/アイテムボックス/HP・MP無限回復/魔力操作


- - - - -


この七年で増えたスキルもあるので、神さま方は想像していなかったかもしれないが、このステータス…この世界に必要なのか?と、一時期悩みはしたけれど、この森では魔龍と呼ばれるドラゴンも出るので、寧ろこの位あった方が安全である。


防御・魔防はそもそも攻撃や魔法が無効だし、知力は叡智スキル(カンニング)があるので測定不可。


魔攻(魔法使用時の攻撃威力)は魔力操作によって威力を低くできたので、構わない。

問題なのはHPとMPだろう。叡智スキルでこの世界の知識を調べてみた時に気付いたのだが、「999,999,999-」という数字は所謂「測定不可」という意味である。それを叶えているのは「HP・MP無限回復」という、際限なくHPとMPを回復させ続けるスキルの所為だ。

日常生活で魔法を連発・生活にも活用しているにも関わらず、増えていく数値(MP)


最近ではリッチキングの呪いを、自動で倍返ししてしまい、戦う前にリッチキングを倒してしまった。

ちょっと、強くなりすぎたのかもしれない。


人としての強さを図るために、ステータス偽装覚えたら人の国を目指してみようと思う。

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