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赤紫の魔剣使い〜少女は異世界を渡り歩く〜  作者: 藪地朝陽
第1章 中世の国での運命の出会い
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冒険者ギルド

ルーカスが鍛治師から手入れされてピカピカになった剣を受け取ると2人は次に冒険者ギルドへ向かうことになった。ポイニクスの情報を集めるためとそれからの生活のためのお金を稼ぐためだ。


……冒険者ギルドって聞くと、ますます異世界に来たって感じがするなぁーー。辰姫はワクワクと楽しみで胸躍る。やはりこういうのにはどこか憧れのようなものがあるからだ。そう思いながら辰姫は鍛冶屋の扉を開けて出ようとしたら、ルーカスに呼び止められた。



そして、25分後…………



「はぁ…はぁ……ここが冒険者ギルド…………」

辰姫は真新しい鎧を着ており、腰には1本の剣を下げていた。さっきの鍛冶屋で最低限、身を守るものくらいは装備しておけとルーカスが購入して半ば強制的に着せられたのである。一応初心者向けの簡単なセットなので他の鎧と比べればまだ比較的軽い部類ではあるのだが、それでも辰姫にとってはかなり重く感じるようでギルドまで来るのも大変だったのだ。そのため、辰姫の息が少し上がっている。日頃の運動不足というのも多少は関係しているが、つい最近まではバリバリのJKだったのだから無理もないことである。もっとも、疲れている1番の理由はルーカスが辰姫のことを少しも考慮せずに先々進んで行くので重い装備の中ほぼ全力で走らされる羽目になったというものなのだが。


自分が原因であることに全く気付いていないルーカスは呆れた様子で辰姫に聞こえない程度の音量でボソリと呟いた。


「これは想像より酷いな。ここまでへっぴり腰だと戦力として役に立つのか………?」



やっとのことで辰姫は息を整えると、2人はギルドに入った。


流石王都のギルド。想像よりずっと清潔感が保たれている。もっとゴチャゴチャしていて汚いイメージがあったが、そこは安心だ。中は非常に広く、ギルドの者専用の鍛冶屋や酒場といった施設も中にある。ルーカスと辰姫は真っ直ぐ中央にある巨大なリクエストボードに向かった。


ギルドに提示されている依頼には大きく2種類に分かれる。

1つはギルドに登録された冒険者達専用の依頼、盗賊退治等の命の危険が伴う仕事がそれだ。そして、もう1つはギルド登録されていない一般人専用の依頼だ。この一般人専用の依頼は冒険者用のものと比べて危険度の低いものが多く、あくまで生活苦でギルド登録も出来ない小さい子供や冒険者志望で経験を積みたい若者が受けるためである。命の危険が少ない分、冒険者専用のものより報酬は安いがそれでも生活苦の者には有難いのだ。そのため、アルバイト感覚で子供が受けることも多い。

勿論ギルド登録なんてしていないルーカスと辰姫は一般人専用の依頼を受けることになる。


「それで、どういう依頼が良いんですかね?」

辰姫がリクエストボードを眺めながらルーカスに尋ねる。


一般人専用の依頼は雑多といえるほど多い。薬草採集などの割と冒険者っぽい仕事の他にも迷い猫探しや浮気調査、飲食店の助っ人と本当にピンキリで様々だ。どれにすれば良いか迷う。


「まぁ、こんなもんで良いだろ」

そう言ってルーカスが引っぺがしたのは………


とある鉱石を探して欲しいという依頼だった。

前にルーカスがお尋ね者を捕まえて金を稼いだとありますが、これは街の手配書に描かれていたお尋ね者を偶然見つけてボコって引き渡して金を稼いだという経緯があります。ギルドの依頼を受けた訳ではありません。

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― 新着の感想 ―
[良い点] 冒険者といえばギルド、ギルドといえば依頼ですね、 そしてあけましておめでとうございます。
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