宝箱と 恋の成立
若様を 眠らせて、この地とも お別れだと思って 出てきたら、
相棒が 旅支度まですませた 馬をつれて 待っていた。
「なんで、分かったの?」
「パートナー組んで、何年たつと 思ってんの?
これくらいわからないで 護衛なんか できませんっつうの!」
「…うそ。
巫女長さまの 入れ知恵ね」
「! なんで、分かったの?」
「あなたに いわれたんじゃあ、おしまいね」
腕の立つ パートナーは、若様と同じで 本音だだ漏れだから、分かりやすいのよね。
でも、彼女には、弟がいる。
巻き込むわけには、いかないし・・・。
「私は ひとりで 平気。ラーラ、あなたは 弟さんの側に ついていなきゃ」
そういうと、彼女は 少し 悲しそうな顔をして つぶやいた。
「あいつなら、大丈夫。最強の 保護者がいるもの。
長様に いわれたのではなく、わたしから お願いしたの。
あなたの側に ついていたいって・・・
だって、いつか きっと 黙って消えてしまうような 予感がしてたから。
わたし、・・・」
友の頬に 銀の雫が こぼれ落ちる。
「なあに、がらでもない!お酒 飲んでるの?」
彼女は、とても 純粋だ。
私は、まだ いろいろ 隠し事があるのに。
ありのままで、
自分の気持ちに 素直に生きていける彼女が、ある意味うらやましい。
背負いたくて 背負ったわけではない 宿命に、どれほどの 絶望を かんじただろう。
人に 微笑むその笑顔のかげで、どれほどの 涙が 流れただろう。
だから、もう きずつきたくない。きずつけたくない。それなのに・・・・・
「仕方ないなあ~
ラーラの暴走 止められるの、私だけだもんね。
んじゃ、ついてきなよ、ア イ ボ ウ♡」
「ん、ありがと!」
お礼を 言うべきは、私のほうなのに。
だから、
彼女のことが 好きなのだろう。
こうして、二人旅が 始まった。
酒がらみの トラブルを 続発させながら。
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