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宝箱と 恋の成立
「その 姫巫女が わたしという わけですね。」
ーそう。
あなたが 今世の 銀鈴の力の 継承者なの。
「・・・・・どうして わたしなんですか?
わたしが 選ばれなければ、もっと多くのひとが
運命を」
ーおやめなさい!
自分のことを そんな風に 否定しては だめ!
あなただから、あなただけしか この力は 使えない。
もっと 自分自身を 信じなさい。
あの 若様の命も あなただから 救えたのではなくて?
心のたから箱は もう 笑顔で あふれているのではなくて?
あなたは もう、自分の役割を 受け入れているはず。
だからこそ 旅立ってきたのでしょう?
いずれ
自分の 本当の気持ちが 分かるときが 来るでしょう。
でも 今は 、今ここにある という意味を 考えて。
アニーアングレイシア。
あなたには 守りたいヒトが たくさん いるはず。
いいえ、あなたしか 守れない。
こころの 底で、ずっと 分かってた。
いつかきっと この日が 来ることをー
「わかりました。
自分のために 力を つかいます」
もう、揺るがない。