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準備は万全ですか? −2

六話目、土日にしか更新出来てない。よろしくお願いします。

 目が覚めた。代わり映えのしない石造りの部屋にいる。


 それじゃあ、また魔法の練習をしていこうか。

 確か、魔法(火)がLv.2になったんだったな。


 Lv.1のショボさからすれば、小さい石か火の玉が出るくらいだと思う。

 手のひらを見えるようにして、と、

「火礫」

 唱えた瞬間、顎のあたりに痛み、遅れて熱が伝わってくる。

「痛っ!! 熱う!!」

 何が起きた? 意味がわからない。というか、顎が痛い、熱い。

 とりあえず、一度も使ってない魔法(回復)を使う。

 顎に手を当てて、

「消毒!!」

 焦っているせいか、無駄にでかい声を出してしまった。

 何かすごいしみる、ヒリヒリする。イカン、どうやってもなんか痛い。


 しばらく痛みと格闘し、やっと落ち着いてきた。

 ふぅ……洒落にならんくらい痛かった……


 よし、なんとか落ち着いた。痛みはまだあるが大丈夫。

 確認しておかなければならないのは、一体何が起こったか、だ。


 最初から確認しよう。

 まず、第一に俺がLv.2の魔法を使った。そして、成功? してる。

 確認終了! 全て俺が原因だ!


 違う、そうじゃなくて、Lv.2の魔法ってこんなに攻撃性高いのか?

 さっきみたいに自爆は嫌だから、昨日俺が鉄球ぶつけたところに手のひら向けて、

「火礫」

 ーーヒュッ! ドッ!

 風切音の後に何かが土に当たる音。

 当たった物を見てみたら、手のひらにのるサイズの石が赤熱していた。


 どうしよう、この時点でかなり危ないな。Lv.2魔法舐めてた。

 魔法の威力というより、物理的にヤバイ。

 高温の石が風切ってぶつかるって、怪我で済まないんじゃないか?


 こういう時こそ、鑑定だ。詳細が分かれば少しは打開策が思い浮かぶかもしれない。

 魔法(火)、火礫を鑑定。


 ※火礫;コップの水なら沸騰させられる程度の熱い小石を出す。


 うん、何か違う。鑑定と俺の受けた痛みの理由が一致してないよこれ。

 石炭に火をつけたんかと思うくらい赤い石だと、コップ以上の水が沸くから。


 よし、ちょっとまとめよう。

 鑑定と、俺の出した魔法の認識がかなり違う。

 出したものは赤熱した石、手のひらサイズだ。

 手のひらから真っ直ぐ狙ったところに飛んでいった。コントロールは可能だ。

 

 よし、いくつか考えられる仮定を並べてみるか。

 一つ、Lv.2の魔法全般こんなもん。

 二つ、実は俺が魔法系チートだった。

 三つ、実は魔法が成功してなくて、暴発したのが当たった。

 四つ、俺の今の強化系スキルと複合してこうなっちゃった。


 こんなとこか、3番目は調べてみればわかることだよな。魔法(火)鑑定。


 ※魔法(火):火を扱う魔法が使用可能 (LvUPにより魔法習得)[54/150]


 上がってる、かな。そういえば調べ忘れてた。多分、増えてる。

 2番目は、魔法系チートだったらちまちまレベル上げしてるわけないから違う。

 最初のLv.2の魔法全般こんなもん、てのは確認のしようがないかな。


「さっきからうるさいぞ、何をしている?」


 ちょうどいいところに来たな。お馴染みの連行係さんだ。

「魔法の練習だよ。Lv.2だけど……もしかして、火魔法って使える?」

「簡単なものなら使えるぞ?」

 ちょうどいい。少し見てみたいな。お願いしてみるか。

「火礫使える?」

「それくらいなら問題ないぞ。火礫」

 こっちに手のひら向けて唱えやがった。飛んできたらどうすんだよ。

 あれ……飛んでこない? よく見たら、連行係の足元に手のひらより小さいサイズの石が転がっているだけだ。

「これで良いか? 低いレベルの魔法なんて使い物にならんぞ」

 それだけ言ってまたどこかに行ってしまった。


 おかしい、さっきの連行係の出した石を触ってみたが、確かに熱い。

 だけど俺の出したやつより熱くないし、何より飛ばない。他のスキルとの複合? 確定要素がないな。


 石の熱さだけは多分チートっぽい。飛ぶのはなんでだ?

 仕方ない、一度試してみるか。


 前方に手を出して、出来る限り熱くなった石を思い浮かべる。サイズは俺の今の手のサイズ。

 手のひらから前方に射出するイメージを持って、唱えてみる。

「火礫」

 ーーヒュッ! ドゴンッ!

 真っ赤になった俺の手のサイズの石が土の部分に埋まってる。火事にならないよね?


 もう一度試す。石のサイズを手のひらより小さくして、少しの時間火にあぶられた程度と考えて、

 射出するようなイメージは無しで。

「火礫」

 カツッと音を立てて足元に小石が転がる。確かに熱いが、真っ赤な石では無い。

 多分、水に入れても少しあたたまる程度、だと思う。

 魔法は飛ぶもんだと言う先入観から来てたのかな? それにしちゃあ、真っ直ぐ、速く飛ぶもんだね。

 ああ、一つ真っ直ぐに物が飛ぶスキルに心当たりがある。


【レーザービーム】


 魔法って投擲扱いなの? あれって石とかナイフとか投げるときに適応されるものだと思うんだけど。

 まあ、考えても仕方ないか、飛ぶもんは飛ぶ。ここの常識とか知らない。

 

 何度か使ってるからスキルの方はどうなっているか確認だな。魔法(火)鑑定。


 ※魔法(火):火を扱う魔法が使用可能 (LvUPにより魔法習得)[60/150]


 あるぇ? Lv.2魔法は一回につき2づつ上がるんじゃないの?

 気合の入れ方によって経験の入り具合が違うのかな?


 Lv.1魔法の火種で試しておくか。イメージはそうだな……とりあえずマッチで。火をつけた瞬間の一番勢いのあるところを深くイメージする。

「火種」

 唱えると同時に、手のひらの真ん中辺りで小さい火が起き、すぐに消える。この前の時は火打ち石の火花程度だったのを考えると普通に火が出た。おお、これなら燃えやすいものに火がちゃんと付きそうだ。


 そうそう、鑑定しておかないと。魔法(火)鑑定。


 ※魔法(火):火を扱う魔法が使用可能 (LvUPにより魔法習得)[62/150]


 お、やっぱり上昇が1じゃない。同じレベルの魔法でも使い方しだいで変わるものなんだ。

 継続的に火を出し続けたらもう少し多めに経験入るんじゃないか? これも試しておくか。

 次にイメージするのは、ライターだ。手を広げるんじゃなくて、拳で。よし、ライター持ってるっぽい。

 深くイメージしよう。俺の手の中にライターがあると思い込む。着火レバーを押し込む感じで……


「点火」


 拳の上に火が出る。お、火が出た。と思ったら、少し火が揺らぐ。消えるな! 

 イメージの中では着火レバーを押したままにしている。そんなに強い火では無いが、継続して火が出る。

 火を出したままにしていたら頭が痛くなってきた。このまま続けたらまた気を失っちまう。そう思い、イメージの中で着火レバーを放すと火が消えた。 


 ふう、一応、火の継続点火は出来るみたいだな。どんだけ上がったか確認しよう。鑑定。


 ※魔法(火):火を扱う魔法が使用可能 (LvUPにより魔法習得)[80/150]


 10秒以上大きめの火をつけてたからか? 結構経験入ってる。続けてやろうかとも思ったが、

 頭が痛い。やめておこう。少し休んでから考えるか。

読んでいただいて、ありがとうございます。

読んでいただいている方々のPV数を見ると頑張ろうと思います。

拙い文章ですが、よろしくお願いします。

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