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準備は万全ですか? −1

5回目。やっぱり難しい。

後何回かは戦闘までの準備予定です。

 次の試合は一週間後、そう告げられた。

 まあ、自分自身に賭けをしているから、負けるわけにはいかないか。


 期限は一週間だ。出来る限りのことをしておこう。幸い、少し時間はある。

 筋トレは……一週間で効果はそんなにないだろう。始めるには良い頃合いかもしれないけど。


 魔法、確か一回使えば魔法の経験点見たいなのが増えたっけ。

 ものは試しだ、少しやってみるか。と、その前に、もう一度魔法の鑑定を詳しくしておこう。


 ※魔法(火):火を扱う魔法が使用可能 (LvUPにより魔法習得)[1/50]

 ※魔法(風):風を扱う魔法が使用可能 (LvUPにより魔法習得)[0/50]

 ※魔法(回復):怪我、病気等を治療する魔法が使用可能(LvUPにより魔法習得)[0/50]


 それじゃあ、魔法(火)を詳細鑑定。


 ※魔法(火)スキル:Lv.1;火種 Lv.2;火礫 Lv.3;閃光 Lv.4;炎纏(防具) Lv.5;火矢 Lv.6;爆炎 Lv.7;炎纏(武具) Lv.8;火球 Lv.9;火壁 Lv.10;火嵐


 次に、魔法(風)を詳細鑑定っと。


 ※魔法(風)スキル:Lv.1;送風 Lv.2;風礫 Lv.3;浮遊 Lv.4;風纏(防具) Lv.5;風刃 Lv.6;暴風 Lv.7;風纏(武具) Lv.8;旋風刃 Lv.9;風壁 Lv.10;暴風嵐


 最後は、魔法(回復)だな。


 ※魔法(回復)スキル:Lv.1;消毒 Lv.2;止血 Lv.3;異常抑制 Lv.4;軽傷治療 Lv.5;救命措置 Lv.6;病気治療 Lv.7;毒治療 Lv.8;重症治療 Lv.9;損傷復元 Lv.10;蘇生


 鑑定の万能さには驚くな、ある意味チートだ。

 そうだな、回復以外はどちらも攻撃向きだよな? 俺の種族が関係してんのか?


 それじゃあ、どうしよう。魔法を三つも一緒に上げられるわけがない。多分、時間が足りない。

 一つに絞って集中的に上げたほうが効率が良いだろう。


 まあ、一度使ってる火が良いか。せめてLv.3まで取れないかな。これの効果が非常に良さそうだ。


 ※魔法(火)Lv.3;閃光 対象の目を眩ませる強烈な光を放つ


 暗殺術持ちの俺のためのスキルだと思うんだ。目を眩ませられたら、不意打ちはかわせないはず。

 そうと決まれば、魔法の練習だ。魔法が使えるとか、やっぱファンタジー。

 

 じゃあ、Lv.1は火種だったな。よしやってみるか。

 手の平を見えるようにしてっと。

「……火種」

 つぶやいてみた。

 一瞬手の平に光が灯り、そして消えた。成功……か?鑑定してみればわかるか。


 ※魔法(火):火を扱う魔法が使用可能 (LvUPにより魔法習得)[2/50]


 成功したみたいだ。数字が増えてる。どんどん言ってみよう。

「……火種……火種……火種……」

 長ったらしい呪文を唱えるように火種、火種とつぶやいている。ほかから見たら頭イッちゃってるように見えるかもしれない。


 5〜6回で頭が少し痛くなってきた。

 15回を超える頃には、頭が割れるかと思った。

 20回を超えたら、目まいがしてきた。気持ち悪ぃ……

 25回、意識が朦朧としてきた。

 多分、30回で視界がひっくり返った。


 しばらくして目覚める。体がすごく怠い。

 気を失っていたのか。魔法の使いすぎは、俺自身を殺しかねないな。

 一応、やってたことの確認として、魔法(火)鑑定してみるか。


 ※魔法(火):火を扱う魔法が使用可能 (LvUPにより魔法習得)[45/50]


 ん? 魔法を1回使ったら数字が1増えるんじゃないのか? 30回くらいで倒れたはずだから、32位かと思ってたんだが、45になってるな。連続で同じ魔法使ったからボーナスでも入ったかな?


 今の上体で唱えて見ればわかるか。

「火種」

 一瞬、手のひらが光る。成功か?

 鑑定してみよう。


 ※魔法(火):火を扱う魔法が使用可能 (LvUPにより魔法習得)[46/50]


 連続使用のボーナスでは無さそうだ。倒れる直前まで魔法を使うとボーナスが入るのかな。


 後、多くても4回唱えれば、レベルが上がる。そう思い、言い慣れた言葉をつぶやく。

「火種……火種……火種……火種……」

 言い切った。4回とも一瞬光る程度だが、成功したと思う。

 やっぱり頭痛がひどい。

『魔法経験が規定値に達しましたので、魔法(火)Lv.2となります』

『魔法(火)Lv.2、条件を満たしましたのでスキル【火礫】取得します』


 レベルが上がったみたいだ。攻撃手段になるのかな。などと考えていたら、本日2度めの視界がひっくり返る感覚。俺の意識はそこで途切れた。


 目が覚める。石造りの部屋じゃない。

 ただただ、白い空間に俺はいた。

 姿は……人狼じゃない。あのときの服装だ。


『やれやれ、倒れるまで魔法使うなんて君はアホだな』


 聞いたことがある声が聞こえる。アホとはひどいな。


『エネルギー保存の法則って言葉を知ってるかい? 魔法は自然現象とは違うんだ。魔法により出される現象は、エネルギーはどこから来てるか知らないのか?』


「魔法のエネルギーがどこから来るかは聞いてないからな。この世界にはゲームみたいにHPやMPもわからないから、限度もわからない」


『話さなかったっけ? まあ、良いや。魔法は君自信のエネルギーを使って放出されるんだ。あまり使い過ぎると今回みたいなことになるから、気を付けるんだよ』


「そうか、使いすぎるとこうなるのか。そうすると、ここに来てること自体、命の危機じゃないか?」


『今回は警告。君の命は大丈夫』


「そうか、面倒かけたな……そうだ、俺は今回はライカンスロープみたいなんだが、人狼状態から戻らないんだけど、どうすれば戻るか教えてくれないか?」


『らいか……なんだって? 人じゃないのか? 人狼?』


「ちょっと待て。俺が何になったのか知らないのか? ああ、分かりやすく言い直そう。基本的には人みたいなもんだ。ただ、狼に変身できるヒトってところか」


『なんとなくはわかった。要は狼男だね。戻り方? 満月でも見れば戻るんじゃない? 詳しくは知らないよ』


 今いるところじゃ空が見えないんだよ。

 待てよ、話の途中なのに視界の色がさらに白くなって……


 目が覚める。いつもの石造りの部屋だ。

 なんだよ、結局戻り方は分からずか。


 満月を見れば戻る……か。一応試してみるか。

 手かせについてる鉄球を持ち、自分の目線より少し高いところに身体強化をフルに使って叩きつける。


 ーーガンッ!


 やば、以外にでかい音がしてる。

 一部石造りの壁が崩落してきた、内側・・に。鉄球を下におろして穴を見てみよう。


 鉄格子の外から焦った声をかけられた。

「なんの音だ!?」

 壁の石が一部落ちている、その下にいる俺。どうしよう。鉄球はおろしてある。

「急に壁の一部が崩落したんだ。危なく石の下敷きになるところだった」

 苦し紛れの言い訳だ。騙されてくれると良いんだけど。

「そうか、石は鉄格子の方に集めて置いておくように」

 ん、それだけ? 以外にあっさりしてるな。疑われないならそれに越したことはない。


 足元に落ちている石を集めて、鉄格子の方に置いておく。


 さてと、穴は開いてるのかな〜? あれ、開いてない。空が見えない。

 というか、さっきはなんで壁の一部が内側に落ちてきたんだ?

 普通、外側に飛んでいくんじゃないのか?

 そう考えながら壁を見てみたら答えがわかった。崩れた壁の中に土が見えている。

 洞穴? そう考えるのが妥当かもしれない。それか、コロッセオの下に洞窟でも作ったのか?

 陽の光が当たらないわけだな。


 今日はこれくらいにしておこうか。

 後6日かな? 楽しみだ。

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