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現状を確認してみよう

 この前の試合が終わり、一日の休みが与えられた。


 よし、暇だ。とても暇。現状確認も兼ねて、ステータスの確認でもしておくか。


基本ステータス(拳闘奴隷Lv.3)


STR  95  (+20) [+20]

VIT  106 (+18) [+25]

AGI  119 (+27) [+20]

INT  38  (+20) [ー5]

LUC  15  (+10) [ー5]


【スキル】

言語理解 格闘Lv.10 剣Lv.3 魔法(火)Lv.1[1/50] 魔法(風)Lv.1[0/50]

魔法(回復)Lv.1[0/50] 視覚強化Lv.10 聴覚強化Lv.7 嗅覚強化Lv.6

腕力強化Lv.8 脚力強化 Lv.8 家事Lv.3 鑑定Lv.10 鷹の目 暗視


【ポイント:955499P】


 お、レベルが上がってる。INTとLUC以外のインフレがすごいな。

 戦闘が主なレベルアップの手段なのかな?

 で、ポイントがレベルアップで1000ポイントアップか。

 というより、身体強化スキルの恩恵でSTRとAGIは単純に8割上乗せされるんだろ。

 攻撃力みたいなのはどうやって決まっているんだろう? 運動エネルギー?

 確か、二分の一×mv二乗だっけ。考えるのが面倒くさくなってきた。

 そういえば、試合前に視覚強化をレベル最大に上げたら派生スキルみたいなの手に入れたんだっけ。

 腕力、脚力の強化をレベル最大にしてみるか。また何か派生スキルが手に入るかも。

 それはそれとして、INTとLUCの成長補正を上げておかないといけないか……

 よし、まずは成長補正を上げてから考えるか。


 それじゃあ、せめて他のステータスの成長速度と同じくらいにしておかないとな。

 マイナス分含めて+35くらいにしておくか。


 INT 成長補正(+20) → (+40) 20UP

 LUC 成長補正(+10) → (+40) 30UP

【ポイント:950499P】


 成長補正1ポイントにつき100か、どうせだったら成長補正全部カンストさせておこうか。


 STR  (+20) → (+50) 30UP

 VIT  (+18) → (+50) 32UP

 AGI  (+27) → (+50) 23UP

 INT  (+40) → (+50) 10UP

 LUC  (+40) → (+50) 10UP

【ポイント:939999P】


ついでではあるが、腕力強化と脚力強化もLv.10にしておくか。身体強化系はレベルが高いほうが良いだろうから。


 腕力強化Lv.8 → Lv.10

 脚力強化Lv.8 → Lv.10

【ポイント:917999P】


 『腕力強化がLv10になりましたので、派生スキル剛腕Lv.1を取得します』

 『脚力強化がLv10になりましたので、派生スキル剛脚Lv.1を取得します』


 お、やっぱり派生スキルが手に入ったか。鑑定、と。

 ※剛腕:腕力強化のステータスプラス分をLv.×(20+剛腕Lv.)%にする

 ※剛脚:脚力強化のステータスプラス分をLv.×(20+剛脚Lv.)%にする 


 おう……身体強化洒落にならん。現状でさえ単純計算元のステータスの約3倍になるんだろ。

 どこの赤い機体だ。つーか、レベルがあがると最大4倍になるのか?

 いきなり3倍速とか、懸命に鍛錬してるヒトが涙目になるか、自信なくしていろいろ辞めちゃうだろ。

 それよりか、そんなにいろいろ強化されたら、俺が思い切り動くと自分の体の方にダメージくるんじゃないか? う……なんかありそうでこわいな。ある程度筋トレでもしておくか。


 ステータスこんなもんで良いかな。魔法は……今は必要ないし、使えなくてもいいか。

 新しくスキルを取りたいな……現状、俺のステータスはRPGだと前衛職だよな。

 格闘スキルがあるから、肉薄さえできれば、なんとかなるとは思うけど。肉薄する手段も身体強化によるゴリ押しのみ。少しで良いから、遠方からの攻撃手段が欲しいな。


 スキルの確認でもしてみるか。さて、何か良いスキルはあるかな……

 えぇと、戦闘系のスキルは……

 格闘 剣 弓 槍 ボウガン 魔法(火・水・風・土・回復)……

 弓かボウガンか……かさばるし、却下だな。

 魔法が使えれば良いんだけど、ポイントでのレベルアップはできなかったな。それ以外では……

 ……暗殺術

 響きが物騒だ。ここでは使えないそうにはない……か? 一応、保留

 ……鞭

 鞭は中距離だよな、扱いにくそうだし却下。

 ……銃

 マスケットの類かな。確かこの前の準備室にはなかったから却下。

 ……投擲

 ナイフとか投げるのかな? 一番てっとり早そう。保留。

 まだ他にもスキルはあるみたいだけど数が多いから、ここまでにしよう探すの面倒くさい。


 投擲と暗殺術の鑑定をしておこう。

 ※投擲:投擲武器を使用可能。投擲行為による命中、威力補正。

 ※暗殺術:気配隠蔽が出来るようになる。スキルレベルによりスキル追加有り。


 ふむ、スキルによってはレベルが上がるとスキルを追加されるものがあるのか。

 暗殺術をもうちょっと鑑定してみよう。

 ※暗殺術スキル:Lv.1;気配隠蔽 Lv.3;毒の知識・使用 Lv.5;不意打ち Lv.7;急所看破 Lv.9;気配遮断 Lv.10;急所一撃破壊(不意打ち時のみ)


 やっぱり物騒なスキルだ。だけどいろいろと使い道はありそうだな。投擲と合わせられそうなスキルが取れるのはかなりの魅力だ。


 どうするか、投擲と、暗殺術のスキルを持っておくか。まずは投擲だな。


 投擲Lv.0 → Lv.10

【ポイント:890499P】

『投擲Lv.7、腕力強化Lv.5、条件を満たしましたのでスキル【強肩】取得します』

『投擲Lv.10、腕力強化Lv.7、条件を満たしましたのでスキル【レーザービーム】取得します』


 おぅ、何か複合スキルを取得したよ。確認は後にしよう。

 暗殺術のスキルも取得するか。


 暗殺術Lv.0 → Lv.1

【ポイント:887999P】

『暗殺術Lv.1、条件を満たしましたのでスキル【気配隠蔽】取得します』


 お、ポイントの消費が大きいな。まあいいや。ポイントはまだあるし、一気に10まで上げちまえ。


 暗殺術Lv.1 → Lv.10

【ポイント:817499P】

『暗殺術Lv.3、条件を満たしましたのでスキル【毒の知識・使用】取得します』

『暗殺術Lv.5、条件を満たしましたのでスキル【不意打ち】取得します』

『暗殺術Lv.7、条件を満たしましたのでスキル【急所看破】取得します』

『暗殺術Lv.9、条件を満たしましたのでスキル【気配遮断】取得します』

『暗殺術Lv.10、条件を満たしましたのでスキル【急所一撃破壊】取得します』


 じゃあ、複合スキルの確認といきますか。鑑定が万能過ぎて驚きだ。

 ※【強肩】:投擲距離・威力の増加。水平方向の投擲物飛距離のUP

 ※【レーザービーム】:投擲距離・威力の増加。視認出来る標的まで一直線で投擲可能。


 レーザービーム万能過ぎないか……

 使えそうなスキルだから良いけど、スキル名が世界観に合わない気がするんだよ。

 現代日本に生きてたからか?


 ふう、これでステータス、スキルの確認追加は良いかな。


 さっき、筋トレでもしようかと思ったが、器具はない。手かせ足かせに鉄球はある。

 腕立て、腹筋、上体起こし、スクワットはこの部屋でもできるかな。


 鉄球使って筋トレしてみるか? 片手で手かせの鉄球を持とうとしたが、結構重いしつかみにくい。

 鎖を持てば、少しは掴みやすくなるかな? ジャラリと音を立てた鎖を見ながら考えてみる。

 これなら大丈夫かな?

 鎖を使って鉄球を持ち上げたが、特に問題無さそうだ。


 それじゃあ、スキルステータス以外の俺の状況を確認しておこう。

 俺自身は、まあ、いいや。

 今の環境は? 拳闘奴隷で、部屋は個室、窓がないから息が詰まりそうだな。鉄格子の向こう側は、部屋と同じような石造りの壁だけか。

 俺の状況は、そういえばこの前俺を連行してた奴がなんか言ってたよな、確か……

〈試合は約月1度のペースだ。次が決まったらまた連絡がくる〉

 少なくとも、後一ヶ月はあんなのは無いのかな?

 だとすると、ちょっと気が滅入る。現状、空を見るにはあそこに行くしか無いから。


〈10連勝すれば、自由の身だ。ここで見せ物として残るのも、外に行くのも自由にすると良い。〉

 これが結構重要だな。自由の身。何か良い響きだ。薄暗い部屋から外に出れるだけで気分が良いのに、薄暗い部屋に戻されないのがなお良い。

 見世物で残る? とんでもない。終わったらすぐにでも出て行こう。

 こんな薄暗い部屋に閉じ込められて、毎日質素な食事だけ。時間の感覚なんか既に無くなってる。

 外に出たい。自由に走り回りたい。ヒトと話をしてみたい。旨い食事を腹いっぱい食べたい。

 やりたいことはたくさんある。


 いろいろ考えてたが、声をかけられた。


「おい、少し話がある」


 誰かと思えばこの前の連行係じゃないか。何の用だ?


「まずはこの前の見世物、ご苦労だった。とりあえず1勝目だ」

「アリガトウゴザイマス」


「次に、ファイトマネーをお前の資産と認める。何か買うと良い」

 俺の部屋に何か投げ込まれた。これは銀貨か? 3枚だけか。


「次に、この前は一ヶ月後にと言ったが、来週にはもう一度出てもらう」


「これで伝えることは以上だ。何か聞きたいことはあるか」


「これで俺自身の自由は買えないのか?」

「それは無理だ。そんな端金では買い戻せん」

「見世物ってことはある程度の賭けも行っているのか?」

「賭けは行われている」

「俺が賭けをすることは可能なのか?」

「相手に賭ける事は不可能だが、自分に賭ける事は可能だ」

「次の試合に俺は銀貨3枚全て自分に賭ける。それと、俺じゃ勝て無さそうなやつを相手にしてもらっても構わない」

「危ない橋を渡る気か……まあ、賭けに関しては受けてやろう」

「それじゃあ、銀貨3枚お願いします。倍率は当日教えてくれるよな」

 そう言って連行係に銀貨を渡す。

「そうだな。倍率は教えてやる」


 勝算はある、今のスキルを全て使えば大丈夫だろう。

 うまく行けば所持金を増やせる、コイツが嘘を言わなければ、だがな。

 倍率が決まっていれば、まあ、安心かな。


 価値としては、銅貨100枚で銀貨1枚、銀貨100枚で金貨1枚だったかな。

 一日、普通に3食、質素な飯を食うだけで銀貨1枚分くらいはかかる。

 拳闘奴隷の試合1回で、3日分の食事にしかならないのか……

 まあ、奴隷として生かされてるんだから、そんなもんか。

 生前、日本人として生きていた時に、漫画であったが、強制労働施設で独自通過なんてのがあったな。

 毎日のキツイ労働と月一度の給料日。

 支払われる独自通貨は外の10分の1以下、ただし食事は支給される。

 なんだか今の自分の状況に似ていて笑えてくる。

 まあ、来週になれば少しは手持ちが増えるかな。また聞いてみればいいか。

 自由が買えるかどうかを。

 来週が楽しみだ。また、空が見れる。

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