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魔法の練習は出来ますか?

17話目

 一応、俺がココにいる理由を思い出した。

 何だよ、クロと約束する前にこんな大事な約束してたんじゃん。

 よし、気を取り直して、ここから一日でも早く出られるように頑張るか。


 それじゃあ、とりあえず、恒例のステータスチェックでもやっておくか。

 ステータス出ろ〜〜。


名前:ラル 種族:ライカンスロープ(人狼)


基本ステータス(拳闘奴隷Lv.10)


STR  585  (+50) [+30]

VIT  631  (+50) [+30]

AGI  609  (+50) [+30]

INT  353  (+50) [ー4]

LUC  330  (+50) [ー4]


【スキル】

言語理解 格闘Lv.10 剣Lv.3 魔法(火)Lv.3[163/300] 魔法(風)Lv.1[0/50]

魔法(回復)Lv.1[1/50] 視覚強化Lv.10 聴覚強化Lv.7 嗅覚強化Lv.6

腕力強化Lv.10 脚力強化 Lv.10 家事Lv.3 鑑定Lv.10 鷹の目 暗視 

剛腕Lv.2 剛脚Lv.2 投擲Lv.10 暗殺術Lv.10 強肩 レーザービーム 

毒の知識・使用 不意打ち 急所看破 気配遮断 急所一撃破壊 変身

【称号】

巨人を素手で倒した 看守をボコボコにした 高利貸し


【ポイント:824500P】


 おや、ステータス何も上がってない? いや、ポイントが1だけ上がってるか?

 あとは、称号が二個増えてる。

 何だよ、コウのやつはやっぱり雑魚だったんじゃん。

 一応、称号の鑑定だけでもやっておくか。鑑定っと。


 ※看守をボコボコにした;スッキリした?


 思い切りスッキリしましたとも。恨みを込めて殴ったり投げたりしましたからね。


 ※高利貸し;あんさん、それは暴利ですよ?


 つうか、何だよ、この称号ってシステムは。ただの感想じゃねぇか。

 人のことおちょくってるとしか思えないよな、このコメントは。

 ポイントが増えたのは何でなんだろうな? 

 ココらへんのシステムがよくわからないな。

 まあ、増えたのは有難いから、遠慮無くポイントはもらいます。

 さて、現状のステータス確認はこんなもんか。

 今の所、新しくスキルを取るつもりはないから、ポイントは保留で。

 あとは、魔法だな。もっと戦闘向きのやつが出るところまでレベル上げたい。

 確か、Lv.5くらいになると結構戦闘向けっぽい名前になってたよな。

 それじゃあ、魔法(火)のレベルを上げてみようか。


 ライターに火をつけるような感覚で、

「火種」

 よし、ついた。火が揺れてる。消えるなよ。

 うぐ、維持するの結構難しいぞ。また消えそうになる。消えるな!

 多分2分と少しくらい経ったところで頭の中にコメントが流れる。

『魔法経験が規定値に達しましたので、魔法(火)Lv.4となります』

『魔法(火)Lv.4、条件を満たしましたのでスキル【炎纏(防具)】取得します』

 よし、一つレベルが上がったな。まだまだ、火をつけ続ける。

 更に何分か立つと頭が痛い……そろそろ限界か?

 まだ、もう少し、多分そろそろレベル上がるはずだから……

『魔法経験が規定値に達しましたので、魔法(火)Lv.5となります』

『魔法(火)Lv.5、条件を満たしましたのでスキル【火矢】取得します』

 よし、上がった。火種解除だ。

 ああ、ヤバイ。頭が痛い。確認作業はまた後でだ。

 頭痛い。気分悪い。とりあえず、寝よう。


 目が覚める。一応ステータスチェックをしておこう。


名前:ラル 種族:ライカンスロープ(人狼)


基本ステータス(拳闘奴隷Lv.10)


STR  585  (+50) [+30]

VIT  631  (+50) [+30]

AGI  609  (+50) [+30]

INT  353  (+50) [ー4]

LUC  330  (+50) [ー4]


【スキル】

言語理解 格闘Lv.10 剣Lv.3 魔法(火)Lv.5[500/750] 魔法(風)Lv.1[0/50]

魔法(回復)Lv.1[1/50] 視覚強化Lv.10 聴覚強化Lv.7 嗅覚強化Lv.6

腕力強化Lv.10 脚力強化 Lv.10 家事Lv.3 鑑定Lv.10 鷹の目 暗視 

剛腕Lv.2 剛脚Lv.2 投擲Lv.10 暗殺術Lv.10 強肩 レーザービーム 

毒の知識・使用 不意打ち 急所看破 気配遮断 急所一撃破壊 変身

【称号】

巨人を素手で倒した 看守をボコボコにした 高利貸し


【ポイント:824500P】


 お、ちゃんとあがってるな。これで攻撃魔法が使えるのかな。

 それじゃあ、試しで、ココで撃ってみるか。

 右手を前に出して、と。

「火……」

 ちょっとまてよ、ココで撃ったらヤバイことにならないか?

 火礫の時と違って壁に撃つから自爆は無いだろうけど。

 一度、訓練施設ってのを使ってみるか。

 この前はコウのせいで使えなかったけど、もう一度頼んで使えるようにするか。

「ウォーーーーン!」

 部屋の中で遠吠えしてみた。誰も来ねぇ。

「ウォーーーーン!」

 もう一度。お、何か足音が聞こえる。

「うるさいぞ! 何が有った?」

 お、来てくれたな。それじゃあ頼むとするか。

「あ、どうも。来てくれてありがとうございます」

 一応挨拶。

「訓練施設ってのを使用したいんですが、すぐにでも使用出来ますか?」

「訓練施設か。利用料金を払えばすぐにでも使用可能だぞ」

 すぐにでも使用可能、ね。確か銅貨5枚だったな。

「それじゃあ、すぐにでも使用ってことで。銅貨5枚ですよね」

 銅貨を来てくれた看守に支払おうとした。

「む、お前は巨人殺しだな? 一度こちらの不手際で迷惑をかけた」

 アンタまで俺を巨人殺しと呼びますか?

「一度に限り、使用料はもらうな、とレンさんから言われている」

 お、レンさんが取り計らってくれているのか。

「なので、これから訓練施設に案内する。もう一人呼んでくるまで少し待て」

 コレだけ行って離れていってしまった。まあ、一人呼んで来るまで待つか。


 本当に少しでもう一人来た。レンさんだ。

「待たせてしまったな」

 いいえ、待っておりませんよ。

 かなり早かったよね。多分走ってきたんだろう、少し息が上がってる。

「では、お前を訓練施設に連れて行く」

 レンさんともう一人で俺の足かせを外している。

「立て」

 いつものように言われ、立ち上がる。

 今回は鼻先に剣を突きつける不躾な奴がいないから普通にたてる。

「これから訓練場に向かう。用心のため目隠しをさせてもらうぞ」

 そう言われ、檻を出たところでアイマスクみたいなのを付けられる。

 なんも見えん。本当に真っ暗だ。

 手かせの鎖を引っ張られたのでそれについていく。

 どれくらい歩いたのかもよくわからない。

 立ち止まる気配がしたので、俺もそれに会わせて立ち止まる。

「着いたぞ」

 そう言われアイマスクを外された。

 ついた場所は少し広めの個室みたいな所。

 部屋の真ん中辺りに藁を束ねたのがある。よく日本刀で切り落とされるようなやつ。

「ここは魔法を放っても大丈夫なところですか?」

 一応、聞いておかなければ。俺の魔法は結構規格外だ。

「魔法? あぁ、大丈夫だ」

 崩れたりする心配は無し、だな。

「それじゃあ、使わせてもらいます」

 そう言って部屋に入り、扉を閉めた。

 あ、手かせを外してもらわなければ。

 そう思い扉を見ると手だけ出せる隙間がある。

 戦闘場所と同じかな? そこから手だけ出してみた。

 扉の向こうで手かせを外す音がしたので手を引き入れる。

 よし、手かせが外れてるな。

 それじゃあ、早速覚えたばかりの魔法を使わせてもらおう。

「火纏」

 まずは低いレベルの方から。

 唱えると同時に体に炎がまとわりついた。

 あっつ……くはないな。不思議な感じだ。

 炎の鎧って感じかな。手と、足には炎がついていない。

 どうすりゃ解除されるんだ? しばらく待ってみるか。

 結構長い時間炎に守られてる感じだ。体感時間的に5分位。

 頭も痛くはならないから、多分これが一回分の効果時間だな。


 次は、レベル5のほうだな。

 手のひらを藁に向ける。

「火矢」

 矢の形をした炎が飛んでいく。

 藁に刺さり、しばらく燃えていたが鎮火した。

 藁に近より確認、穴が開いてる。それと焦げてる。

 飛ばした感じから、矢の大きさを変えられそうな気がする。

 違うイメージで飛ばしてみるか。

 手を銃の形にして、銃の中に弾を込める。

 撃鉄を起こして、引き金を……引く。

「火矢」

 パンッと軽い炸裂音。何故か軽い反動が腕に伝わる。

 瞬間、藁の上側4分の1が弾け、壁に炎の塊が当たり消えた。

「はぁ?」

 あまりのことに頭が追い付かない。

 藁は何処に行った? 壁に当たった火の玉は何だ?

 一応、藁に近寄って確認する。

 弾けた下側が焦げてる。当たったのか?

 壁の方も確認する。うん、当たったサイズ位に煤けてる。

 え~……? これって、ヒトに向けて撃っちゃダメなやつ?

 もう少し、威力を下げられないか?

 もう一度、イメージをしなおす。

 俺の指先が銃の口径だ。サイズは5mm位。

 撃鉄を起こして、引き金を、引く。

「火矢」

 パンッと軽い炸裂音、そして軽い反動。

 藁に当たったか?

 近付いて確認。うん、当たってる。そんで、多分貫通してる。

 焼け焦げた穴が中心に開いてるし。

 壁に直径5mmくらいの焼けた跡がある。

 う、ん? これならヒトは死なないかな?

 まあ、良くて重傷、急所に当たれば一撃必殺だ。

 どう考えても、危ない。オーバーキルになるやつだ。

 まあ、対人戦時の奥の手として考えておくか。

 コレはモンスターっぽいのには遠慮なく撃とう。


 どうするかな? もう少し威力を抑えられるようにしないと対人では危ないよな。

 そうだな……銃じゃなくてボウガンをイメージしてみるか。

 手を拳にして前に突き出す。

 弦を引っぱって……矢は全長10cmくらいのをイメージする。

「火矢」

 射出。炸裂音も反動もない。

 ドスッと藁に炎の針が突き刺さる。

 炎が消える前に藁に近づきどれくらい刺さっているか確認しなければ。

 え〜と……多分5cm位は突き刺さってるか。

 コレなら牽制用の攻撃としても使えそうだな。

 このイメージが素早く出来るようにしておかないとな。


 よし、これで一応の確認は終わったな。

 それじゃあ、檻に戻りますか。

 扉に近づき、外に声をかける。

「今回はこれで終わりにします」

 声をかけてから扉から手を出す。手かせを取付けられる感触。

 手を引き戻し、扉を開ける。外にいたレンさんにアイマスクを付けられる。

「これからお前の檻に戻る。ついてくるように」

 手かせの鎖を引っ張られて、また歩いて行く。

 檻に戻ってきたのかな? 立ち止まった気配がする。

 扉の開けられる音がして、中に引き入れられる。

 アイマスクをしたまま足かせを付けられた。

 アイマスクを外された。うん、いつもの俺の檻だな。

 レンさんともう一人が外に出て、扉を閉められる。

 さて、魔法の確認は終わったな。次の戦闘はいつになるだろう。

 俺が魔法を使用した時の周りの反応が少し楽しみになってきた。

読んでいただきありがとうございます。

ブックマーク、PV数、ともに制作のモチベーションとなっております。

ついでに評価もしていただけるとかなり嬉しいです。

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