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第六話☆葛藤☆

伝えたいのに伝えられない…好きなのに好きと言えない…愛美はそんな葛藤に悩まされる。そんな中先生から呼び出される。二人っきりの準備室。そこには笑顔で笑う1人の男の子の写真があった。




好き…


好き…


大好き……



この気持ち


伝えたら…


私は罪な人間になりますか?



先生のために


オシャレして


先生のために


勉強して


先生のために…


笑ってるんです



どん底から


抜け出せなかった私を


手を差しのべて


救ってくれたのは


紛れもなく…


先生…


私の


“スーパーマン” です…




-葛藤-



『あぁ〜眠い…』



理穂がアクビをしながらいった


『いいじゃん、今日から春休みまで午前授業だよ!』



なだめるかのように私が言った


『あっ!…』


いきなり起き上がる理穂



『なっなに!』


理穂の反応に驚く私



『…今日で最後じゃん!愛美っ!』



私を指差して言った理穂



『そーですよ〜最後ですよ〜』


いじけるように言った私



そう…斎藤先生の授業は今日で最後


二年生もあるけど担当になる確率は低いだろう…


だから私は最後だと思ってる



『…言わないでよ、理穂…』


泣き顔をする私


『あっ…ごめん、ごめん』



謝りかたが下手な理穂。顔が笑ってる



『…あ〜愛美、元気だして!二年もあり得るかもよ!?ねっ!』



私の肩を叩き励ます理穂



『…うん……。』



理穂はまだ私が先生に対する想いは“憧れ”としか思ってない



いくら親友でも“本気”とは言えないだろう



『…ありがとっ!理穂!』


多分笑顔がひきつってただろう




『席につけ〜』


いつものように先生が教室に入ってくる


変わらない黒いジャージ


先生が教壇に立つ姿最後かもな〜と思いながら今年度最後の授業を受ける



あっ!目があった!



目があった回数を数えるのが最近の私の幸せ



もう先生のことしか


頭にないんです




『今日最後の授業でしたが、一年間ありがとう。教えやすいクラスだったよ。二年になって受け持つかわからないけど、そのときはよろしくな!』



先生の挨拶


一言一言を頭に詰め込んだ


――キンコンカンコーン……


授業の終わりを告げるチャイム


先生との最後の号令


いつもと変わらない



『はぁ〜終わった…』


理穂がため息をつく



先生はまだ教室にいた



『なにため息ついてんの!もう帰れるよ!』


そう理穂に返す



『…東原!』


教壇に立つ先生が私を呼ぶ



『…っ!…はいっ!』


驚いた顔で先生を見る


『…帰り、準備室来なさい』



そう言って教室をあとにする先生



『…………。』



それを無言で見送る私



理穂が私の肩を突っつく



『優等生東原さ〜ん!なにかしちゃいましたかぁ??』


ニヤニヤしながら私を見る理穂



―― 私…なにかしたっけ!?


勝手に妄想する


先生叩いた?


授業中知らぬ間に寝てたかな?


えっ!?


『…なんか…した?あたし?』


訳がわからなく理穂に聞いた


『…さぁ?』


わからない顔をする理穂



『だよね…』


私自身もわからないのだから理穂がわかるわけない



『まっ!初お呼びだし、無駄にするなよ!』


そう言い帰る準備をする理穂



―― 初お呼びだし…確かに…私から行ったことは何度かあるけど…こっこわい……



帰りのホームルームも終わり足早に帰る生徒たち



私は違う


先生にお呼びだしされた……



『…いくかぁ〜』


先生に会えるのにパッとしない空気


お呼びだし=お説教


なんかしたんだ…私…


そう思いながら重い足取りで体育準備室へ向かう




―― コンコンッ




『…はい』



『失礼します…』


ドアを開け入る


そこには違う先生が1人


『…誰だ?』


そう聞かれ


『斎藤先生です』


そう答えると



『…多分…職員室かな。すぐ戻ってくると思うぞ。待ってる?』



『…あっ…じゃあ…』



そう答え準備室のソファーに座った


―― 初めて座る…


フワフワじゃん



『…職員室行くから何も触らないようにな』


そう言い後にする別の先生



『…はい』


静まりかえった準備室


時計の音だけが響き渡る


―― 先生の机…


あっ!あった!



綺麗に整頓された机


飲みかけのコーヒーカップ


開かれたままのノートパソコン


そして


可愛い写真立て


そこには


先生の息子さん…



『…可愛い…』


幸せそうな笑顔で…


『先生そっくり…』


―― こんなにも愛されて幸せだね、息子さん



写真を眺めていたら


―― ガチャ



『…東原?』


ドアを開けて驚く先生



『…すっ…すみません…』



急いでソファーに座った




『…謝るようなことしたのか?』


微笑みながら机の席に座る先生



『…あっいや…写真を…』


素直にそう言った



『あっ…写真見たのか。別に謝らなくてもいいよ』



笑いながら先生が言った



『…先生?』


ソファーに座りながら先生を呼ぶ


『…んっ?』


先生が私を見る



『んっ?じゃなくて、先生。なんで私を呼んだの?』



そう、本題…私は先生に呼ばれたんだ



『あぁ〜!』


思い出したかのように私を見る


そして向かいのソファーに座る





『…大丈夫か?』


ソファーに腰掛け先生が言った



『へっ??』


何が大丈夫なのかわからなく聞き返す



(笑)『冬休みのあの男だよ!』


コーヒーをつぎながら先生が言った



『…あぁ〜…全然大丈夫(笑)理穂の彼氏になってたし…(笑)』



もう笑い話になってた



『…そうか…良かった』



コーヒーを私に渡す



『…ありがとうございます』


さすが先生


ミルクが入ってた


コーヒーを眺めてたら


『…ブラックが良かった?』


そう聞く先生



『…いえっ!ブラックは飲めませんから』


そう言いコーヒーを飲む



先生の匂いはいつもコーヒーの香り


凄い好きなんだよね



緊張でのどがカラカラだったのかすぐに飲み干してしまった



『…ごめんな、呼び出したりして』



『いえ、心配かけてすみませんでした…』



カラになったコーヒーカップを持ちながら言った



『………。』



黙り込む先生



なんか重い空気…


気まずい…



『…帰りますね!』


そう言い急いで準備室を出る



『ああぁ…さようなら』



先生が言った



『さようなら』



準備室を出た



なんで黙り込むの?


いつものように話してよ!



そう思いながら廊下を歩く



―― あっ!


私…何も言ってない…


明日からあまり会えなくなるのに…


準備室近くの廊下で立ち止まった



『…好き……やっぱり…』


迷わなかった


後悔したくなかった



さっきの道をまた通る


足早に準備室へ向かう



ドアの前


また来ちゃった…


一回頷いてドアをノックした





―― コンコン



『…はい』



すぐにわかる


先生の声


驚くかな



『…失礼します』



『ひっ東原…なした?』


二回目の登場に驚く先生



『あっあの…先生?』


まだ先生はソファーに座っていた



『…言い忘れたことがあって…』


少しずつ先生に近づく



『んっ?』


先生が私を見る



『…ゴクッ…』


唾を飲み込む



『…あっあの…』


モジモジする私



―― 言えないよ…



『今までありがとうございました!』



出てきた言葉はこれだった



『…あっあぁ…』


頷く先生


『…ホントに感謝してます』



『………。』



黙り込む先生



『わざわざすみません…帰ります!』



そう言い出ていく



先生は何も喋らなかった



準備室のドアを閉めて


ドアにもたれる




先生の息子さんの笑顔が頭から離れなかった



準備室を足早に去る



―― 言えない…


―― 言っちゃいけない



私…何してるんだろう…



あなた想い


涙を流すのは


何回目?



この気持ち伝えたら


私の涙は止まりますか?





言っちゃいけないと思いながらも


言わないとムカムカする私の心



次の日からストレスのように私はムカムカしていた




そんな中もう春休み



春休み中はあまり考えないようにした



でも静かな夜になると先生を想い1人で静かに泣く



冬休みはカフェで先生に会えた



―― あそこに行けばまた…



そう考えたが


会えない自分がいた



もうすぐ高校2年生



先生…


あなたと過ごせる学校生活もあと2年です



後悔はしたくありません



伝えてもいいですか?



『…いいですか?』



ベッドに寝そべり


星空を眺めながら


問いかけた







更新ペース頑張って早めたいと思います。完結するかな…(笑)

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