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第五話☆距離☆

先生への想いを忘れようと新しい恋を探す愛美。しかし簡単にはいかなかった。先生はホントに私のスーパーマンだった。もう私の心は先生で一色だった。冬の季節に二人の距離が縮まった…。



もう一度だけ聞きたい


私の未来は明るいですか?


私は間違っていませんか?


答えは返ってこない



でもこれだけは


はっきり言える



先生に出逢えて幸せです



そして前に理穂が言ってた一言


“どこに惚れたの?”



やっと分かりました


あなたの“大きな背中”です


そう自信を持って言えます


-距離-


辺り一面真っ白に染まり


冬がやってきた


コートとマフラーを身に付け


いつものように登校する


『いってきま〜す』


手袋を履き外に出る


『……寒い』私は冬が嫌いだ


なんだか孤独を感じる


寒いのが余計だからであろう


そんな季節にやってくるのが


冬休み


部活に入っているが冬休みに活動はない


バイトもしてないしはっきり言って暇な冬休みだ


そして今日終業式…


今までの私なら冬休みと言う長期休業に大喜びだった


でも今年は違う



先生が見れなくなる


会えなくなる…


ますます孤独を感じる




あの図書室から先生を避けている


廊下でスレ違っても下を向いて通りすぎた


授業も目を合わさないで聞いてた


多分…


嫌われただろう


そう一人で思ってた




『おはよう』


寒さに凍えた身体を教室の暖房で暖まる


『おはようっ!』


理穂はいつも登校が早い


いつも私を出迎えてくれる


『今日寒いね、夕方に吹雪くらしいよ』


携帯をいじりながら理穂言った


『そっか…早く帰らなきゃね』


自分の席に座り私も携帯をいじる


『ねぇ!愛美!』


携帯をしまい私に聞く理穂


『んっ?』


『彼氏とか作んないの?』

いきなり何を言い出すんだ、理穂は…


そう想いながらも呆れたようにこう答えた


『彼氏とかまだいらないし…』


携帯ニュースを見ながら言った


『なんで!?愛美モテるじゃん!』


私の携帯を奪った理穂


『ちょっ!携帯!てかモテないから!』


理穂から携帯を取る


『モテるじゃん!もったいないよ!ねぇ今度合コンするんだけど参加しない?愛美来たら絶対盛り上がるから!』


携帯の真横に理穂が顔を出す


満面の笑み


『……あのぉ興味ないです…』


携帯をしまい机に顔を伏せる


『はぁ〜寝不足…』


アクビをした私に呆れる理穂


『聞いてるの?

とにかく人数足りないの!強制参加ね!明日の3時っ!』


ビシッと私に指をさし命令する理穂


『…ちょ!強制参加ってなによ!絶対行かないからね〜寒いし…冗談じゃ……』


席を勢いよく立ち理穂に強く言ったがある言葉に引っ掛かりその場に立ちどまった


『愛美…どうしたの?』

理穂が心配そうに尋ねる


“冗談“…


たったその言葉だけで


先生の顔が出てくる


冗談を言い笑い合ったあの日


一気に思い出された



『…スーパー…マン…』


ふと口にしてしまった単語


『えっ?』


理穂が聞き返す


その理穂の声にハッとする私


『…なっなんでもない、明日3時ね、オッケー!人数合わせで行くから!』

焦りながら理穂の肩をポンポン叩き明日の合コンをオッケーした


『…あっうん、良かった…』


いつもと違う私に戸惑いながらも返事をする理穂



―― ガラガラガラ


『席につけ〜』


担任が教室に入ってきた


その声に私たちも急いで席につく


『じゃっ!明日3時ね!』


理穂が言った


『…オッケー…』


返事をしてしまった


いや…


したのかもしれない


忘れたかった


消したかった


あの日のことも


好きだと言うことも


全て捨てたかった…



『新しい…恋…』

担任がホームルームをやるなか独り言で呟いた



全てはあなたを忘れるため


こんな苦しくなるなら


忘れよう…


そうホームルームも耳に入らず決意した






『全校集会だから急いで体育館行くように!』


担任がみんなに伝える


今日は終了式


明日から冬休みで嬉しいのかみんなテンションが高い


『愛美!体育館いこっ!』

入り口付近で私を呼ぶ理穂


『あっうん…』


理穂の方に急いで向かう


体育館…


体育館に…あなたが


先生が居る…



『明日のね〜合コン、男子校の人たちだよ〜』


正直理穂の言葉が耳に入らなかった



『…そうなんだ…』


階段を下り体育館につく



チラッと周りを見てみる


居ない…


『ねっ!明日来るの?』


違うクラスの友達から聞かれる


『行くよ!無理やり〜』


私が答える前に理穂が答える


『いゃ〜愛美が来たら勝ち目ないじゃん!』


そう言った友達


『なんでさ!』


ついつい突っ込む私


『大丈夫、この子理想高いから!』


理穂が私に被せる


確かに私は理想が高い


年下・同年代には興味がない


前に付き合ってた彼氏も二歳年上だった


『確かに〜笑』


ふざけながら笑顔で返した


『静かに!』


整列指導に来た担任に怒られた


理穂と目が合い一緒にシュンとした



三年生が体育館に入って来る


それを見ていた


人混みの中から


黒いジャージが見えた



紛れもなくそれは先生だった


腕を組み壁に寄りかかってる


先生は…黒いジャージしか着ないよね…


そう思いながら先生を遠くから見る


久しぶりに見とれた


遠くから見ても先生だとわかる


やっぱり私にはあなたしか見えなかった




集会が始まり校長の長話を聞く


長いなぁ〜


もちろん周りの生徒は聞いてない


そんな優等生揃いの学校ではないから


でも私は聞いてた


長話でもなかなか良いこと言うんだよ、校長先生は


どこから目線かわからないが私は真剣に聞いた





集会が終わり教室に戻る


戻るとき先生はもう教官室に戻っていた



明日から冬休みか…


見れなくなるな…


そんなことを思いながらつまらない二時間目のホームルームを受ける


いつの間にかホームルームも終わり帰る支度をしていた



『さようなら〜』


いつものように日直が挨拶を言う



『じゃあ愛美明日!忘れないでよ!』


理穂が私に言う


『うん、わかった!』



そう言い一緒に帰る友達を待ってた


『愛美〜ごめん、職員室に用事あるから一緒に来てくれない?』


一緒に帰る友達が言った


『いいよ』


久しぶりに一緒に帰るから待つしかなかった


二人で職員室に向かう


『待っててね』


カバンを置いて職員室に入る友達


――………。


時間が過ぎていく


まだ?…


そう待ちくたびれてたとき


職員室から斎藤先生が出てきた


私に気付いてない…


気付かないまま歩いて行った先生


そのとき無意識に私は追いかけた


図書室に入って行く先生


それを追いかけた


図書室の前に立ち


深呼吸する



―― ガラガラガラ



ドアが開いた音に気が付いた先生がこっちを見る



『……東原…』


本を読んでた先生が私を見ながら言った



―― ガラガラガラ


図書室に入って戸を閉める


『……ご…ごめんなさい…』


先生が座る椅子の前に立ち頭を下げた


ずっと…


ずっと…深く…


前を向けなかった



『…嫌われたかと思ったじゃん…』


読んでた本をとじ足を組返した先生が言った


その言葉に驚き先生を見る


目が…先生の目が潤んでいたように見えた



『…ごめんなさい』


また下を向いて謝った


顔を上げるとそこにはいつものように微笑む先生がいた


『謝りすぎですよ、お姫さま?』


席を立つ先生


そして窓の景色を見始めた


いつものように…


ポケットに手を突っ込み



真冬の景色をバッグに


私の大好きな大きな背中がそこから見えた



近くに…


こんな近くに居るのに


手に入らないこの苦しさ


こんなにもあなたが愛しい…


今日だけ…


今日だけ……



先生の横に立つ


そしてコートのポケットに手を突っ込む


そして笑って見せた



『……マネすんなよ』


私を見ないでも先生はわかってた


『いいじゃん…』


真っ白な景色を見ながら小さな声で言ってみせた



『フッ…』


鼻で笑う先生


そして窓際の柱に腰掛け私の方を見る


『…無視はいけないよ、姫』


『はっはい…』


『寂しかった…姫』


『はい…』


『…何言ってるんだ…俺…』


『はい…』


勢いで返事をした私


それにまた鼻で笑う先生


『…東原…』


先生の目…今にも死にそうな細い目


生きてるのか死んでるのかわからない目


何を考えているのかわからない目を…


私に向けられていた



『…せんせぇ…?』


わからない、わからないけど


一歩一歩先生の方に足が進んでく


『…どう…した…んですか…先生?…』

距離が縮まる…


―― ドキ…ドキ…


私の心臓の音が聞こえるくらい先生の近くにいた


私を見下ろす先生


静かに横に首を振る先生


『…なんでもないよ』


そう言い微笑みながら私のコートの帽子を私に被らさせる


『早く帰りなさい…姫…吹雪になるから』


そう言って私の頭をポンポンする先生


―― 先生わかるよ…


無理してる…


何かあったでしょ?


聞きたかった


でも聞けなかった



『はい…スーパーマン…』

そう言い無理に笑った


それに微笑みがえす先生




『さようなら…』



『さようなら』



図書室を出て戸を閉める


ドアの隙間からあなたが見える


いつまでも先生は微笑んでいた


そのとき先生は…


医学書を読んでいたなんて知らない私…




職員室前に戻った


逆に友達を待たせていた



『もう…どこ行ってたの?』


そう言いながらカバンを持つ友達


『ごめん、ちょっと呼ばれて…』


嘘…


いつからこんな嘘つきなったのか…


『まぁいいよ、先に待たせたの私だし』


そう言って笑う友達


『帰ろっ!』


私の手を引き仲良く帰った



外に出ると風が強かった


吹雪の予告


『急ごっ!』



今年最後の下校は


足早に終わった…








冬休み…


合コンに行く準備をする


あっ先生何してるんだろう…


家族と楽しんでるのかな〜


私の居ないとこでも笑ってるんだよね…



準備をしながら思った


頭は先生のことで一杯


断ろうかな…


行くなんて言わなきゃ良かった…


でもこの冬が勝負!


あなたを忘れて新しい恋をするんだ!


そう思いながら3時の待ち合わせにちゃんと行った



『愛美!』


理穂が私の方に走ってくる


『ちゃんと来たね!さすが!』


そう言って笑う理穂


『当たり前じゃん!』


楽しもうと思ってた


新しい恋をしようと思ってた



けどそう簡単にいかないんだよね…




『こんにちは〜』


着いたのはファミレス


もう男の子たちが来ていた


『さすが理穂!』


そう言った友達


爽やかな男の子3人だった


『でしょ?』


理穂が自慢気に話す


席に座る


目の前に立っていたのは茶髪の男の子


チラッと見たら目があった


すぐに目を反らす私



飲み物を頼み私はずっと飲み続ける


―― 今何してるんだろ…先生…


―― 無理だよ、忘れるなんて…



そう思いながらボーッとしていた。他の人たちはテンションアゲアゲで盛り上がっている


『…愛美』


隣に座ってる理穂が私を呼びこう言った


『…私隆司くんがいい』


そう言い照れる理穂



隆司くん…


私の前に座ってる人


『そっか…ごめん、ちょっとトイレ』



どうでも良かった、興味がなかった


今すぐ帰りたかった


小さいバックを持って席を立つ


『わかった』


理穂が言う


ごめんね、理穂…




私はトイレに行くフリをしてお店の入り口へ向かった


チラッと皆のいる方を見てすきをついてお店を出た



『はぁ〜』



暑苦しい…


どこが楽しいの…合コンなんて…




…何逃げてるんだろう…私


新しい恋を見つけるって決めたのに…



トボトボ家に向かって歩いた



『愛美ちゃんっ!』

後ろから男の声


それに振り替える


そこに居たのはさっき私の前に居た茶髪男



『はぁ…はぁ…っなんで帰るの?』


走ってきたのか


汗をかいている


『…帰りたかったから…』

そう彼に伝える


『…嘘ついて帰るなよ!』

何?この人…


あなたに言われる意味がわからない


静かに睨む私


『…関係ないでしょ?あなたには。帰りたかったから帰るだけよ!』


強めに言った


そして彼を無視して歩く


しかし彼は後ろからついてくる


彼の方を見る


『…ついて来ないで!』


そう言ってまた歩く




『……好きだ!』


その彼の声にピタリと足が止まる


しかし振り向かない


決して振り向かない


あなたなんて好きにならない


絶対に…


無視してまた歩く


しかし…


―― バッ!



後ろから抱き締められた


そして耳元で


『一目惚れ…好きだ…愛美…』


暖かかった


人の温もりはこんなにも暖かいのか…でも違う…


私の欲しい温もりじゃない…


『…いゃ…いゃ…やめてっ!!』


彼の腕を振りほどいた


そして彼を見て睨む


『…気安く名前で呼ばないでっ!』


目に涙を溜め彼に訴える



『…ごめん…ごめん、やりすぎた』


手を合わせて謝る彼


『…でも1つだけお願い聞いて?…ちょっとだけお茶しょ?』


そう尋ねる彼


『……はぁ〜…いいよ』


今日で最後だ


わがままを聞こう


そう思い返事をする


その返事がかなり嬉しかったのか満面の笑みで私を見る



普通の女の子ならイチコロだろう



少し歩いた所にオシャレなカフェがあった


そこに入る


高校の近くのカフェ


大人な空間だから入るのは初めて


『……。』


話すことなんてない


アイスコーヒーを頼んで素早く飲む


カフェに似合うジャズの音楽が流れている


会話がない…


『……。』


なんで誘ったんだが…つまんない


そう思いカバンからお財布を出し千円札を出す


『これで払っといて』


そう言って席を立った


『…待って!』


私の手首を掴む


『…何?』


ヤバい…イライラしてきた


そう思いながらもまた椅子に座る


『……あのさ、まだ好きにならなくてもいいから…友達からでもいいから…仲良くしてくれない?』


彼が真剣な目をして私を見る


即首を横に振る


『…無理。』


少し氷が溶けた水を飲む


『…どうし…『タイプじゃない…』』



理由を聞くことを悟ってわざとに被せて言った



はっきり言わないとわからない人だ。この人…



『…てか、こんな冷めた女のどこがいいの?まだ他にたくさんいるじゃん。理穂が君のこと気に入ってたよ!』


もう泣いてもいいよ


はっきり言っちゃえ


そう思い強めに言う



『…魅力的だよ。一目でわかった…』



―― いや…なにもわかってない


この人はなにもわかってない


だってこんなの私じゃないもん



『…身体目当てでしょ?バカみたい』


ついに出た酷い言葉


言って彼の顔を見た


―― 言いすぎた…



明らかにさっきと違う彼の顔がそこにあった


『…てめぇ…いい加減にしろよ…』


ヤバい…キレた…


マジギレしてる…



『……あっいやっ…』


逃げようと思った


しかし彼に止めれた


『…逃げるとはいい度胸だな…愛美ちゃん?』


明らかに違う


カッターのように鋭く私を睨み付ける




『……その手…離してくれるかな?…そこの男の子』



聞き覚えのある声


『……先生…』


どうしてここに…



『…先生?先生がなんのようですか?邪魔しないでください』


彼が私の腕を強く握る


私はずっと先生を見ていた


会えた…


冬休みに会えた…



彼の存在を忘れていた


先生しか見えなかった



『……俺の大事な生徒が困ってる…ほっとけないよ?』


そう言って


私のカバンを持ち


私の腕を掴む


『…離してくれないか?』

今までに見たことない先生の顔


誰もが怖いと思えるだろう


『…ッ……』


彼が諦め私の手を離す



その瞬間私の手首を引きカフェを飛び出す


ちゃんと私が出した千円札を持って…



『…せっ…』


先生の歩幅が広くてついて行くのがやっと


『……せんっせ!』



どこまで歩くのか


私の声にやっと止まった先生



そして振り返り私の手首を離した




『…危ないんだよっ!!』



低い声が響きわたった


先生が初めて私に怒鳴った


怖い…


怖かったけど嬉しかった



『…ごめんなさい…でも…どうして…あそこに居たの?』



気になって仕方がなかった


『…あそこたまに飲みに行くから。たまたま……』


今度は優しい声で


『…三回目だね…先生に助けられるの…』


申し訳ない気持ちで一杯だった


感謝の言葉が見つからなかった



『…スーパーマンだからな…』


そう言いながら歩き出した先生



それについていく私


『…ありがとうございます、スーパーマン!』


不思議と自然に話せた


先生と居るのが凄く楽しかった



『外ででかっく呼ぶなよ』


そう言って笑う先生



『…じゃ俺学校行くから』


振り返り私を見る


―― 着いていきたい


まだ一緒に居たい…



言いたかったが言えなかった



『…はい…さようなら、スーパーマン…』



『やめろって!』


笑う先生



それに笑顔で返す私



『…風邪引くなよ!』


そう言い学校の方に歩いてく先生



『……せ…んせっ…』


小さな声で呼んだ


聞こえないように…



やっぱり好き


大好き…


忘れられない


『…よいお年を…』


また小さな声で先生に伝えた



年を越すまでもう先生に会えない


あたし…


先生が好きです…






クリスマスもあっと言う間に過ぎお正月


もうすぐ学校が始まる


それと同時に先生の授業も残り少なかった



『…スーパーマン…』


毎日星を見ながら呟くのが日課になった



やっと学校に行ける


あなたに会える


ワクワクだよ…




――♪〜♪〜 …



いつもの携帯アラームで目覚める


今日から学校


いつものように登校した



『おはよう!』


教室に入り挨拶する



『すきやりっ!』


ジュシッ!


私の下腹部に理穂の指が刺さる



『…クッ…』


理由はわかってた


『…愛美?勝手に帰ったお仕置きじゃ!』


ジュシッジュシッ!



今度は二回


『…すっすみまてん!勘弁!理穂、勘弁!』




『もう…正直に言えばいいじゃん!』


そう言い私の目を見る


『ごめんね、理穂』


その一言だけで許してくれる理穂


『いいよ…』


そう言って笑う



『そう言えば…言ってなかった!隆司くんと付き合うことにしたんだ』



ぶいサインをして私に笑う


『…へぇ〜良かったじゃん』


あのことは言えなかった


言わない方がいいと思った


『末長くお幸せに!』


笑顔で理穂を見た


幸せそうな笑顔


少しだけ理穂が羨ましかった




高校1年生での生活もあと約2ヶ月


先生の授業も残り少ない



でももう開き直った



もうあなたを…


先生に対する気持ちは


消えないんだと…



例え振り向いてくれなくてもいい


今ものすごく幸せだから



私だけのスーパーマンだから



ずっとなんていらないから


今を下さい…



先生…



あなたを愛してもいいですか?



愛してもいいですか?



愛しくて…



愛しくて…



たまらないんです



先生が居ない世界なんて


私…


耐えられません



伝えたい…



この…気持ち…



伝えたい …――



冬の寒い時期に


少しずつ


先生との距離が


縮まった気がした…





少し長くなってしまいました。お付き合いありがとうございます。これからも更新頑張ります。

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