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第四話☆苦しい☆

叶わない恋をすると夕日に誓った東原。いつもどおり先生と接するのが出来なくなってた。そんな時先生の優しさに触れる。止めて…優しくしないで…。苦しさに悩まされる。



夕日が照らす中


あなたを想い


涙したあの日



夕日に言いました


あなたに恋をすると…


先生を愛すると…


私は


“永遠の片想い”をすることを


夕日に誓いました…






紅葉が目立ちはじめ


肌寒くなる季節になった頃


あなたに恋をして


少しずつ私は変わり始めた


恋をすると女の子は変わる


よく言われる言葉


確かに当てはまると思う


私はオシャレに興味を抱いた


髪の毛にワックスをつけるようになった


すべてはあなたのため…


少しでもあなたの


先生の瞳に映りたくて


女の子の精一杯の努力



周りの友達からも


変わったねと言われる


先生…


この私の努力に


気付いてくれてますか?




『ねぇ!』


理穂が私の肩を叩く


『んっ?』


それに振り向く私


『やったり〜笑』


私の頬に理穂の人差し指が突き刺さる


ざまみろと言う憎たらしい理穂の顔


そんな顔も私は許してしまうのだ


『もう!理穂ったら!』


頬っぺたを膨らまし理穂を睨み付ける


『あははっホント愛美って鈍感だよね〜』


お腹を抑えて笑う理穂


―― 私…バカにされてるのか?


少しそう思ったが理穂だからこそ許せるのだ


『気を付けた方がいいよ、愛美はすぐ信じるからね。この〜純粋ものっ!』


私の頬っぺたをギューとして顔をメチャクチャにする理穂


『わかってます〜』


意地悪くっぽく理穂を見ながら返事をした


確かに中学のときから言われる


すぐ人を信じてなんでもする


頼まれたことは断れない


男子には良く純粋と言われる


だから騙される確率は高いのだ


気を付けてるつもりだった


だけどやっぱり……






『以上だ』


担任の一声で帰る準備をする皆


『さようなら』


日直が言う


もう1年の半分以上を消化した学校生活


時と言うのは早いものだ


成績も良く


友達もたくさんできた


変わらない毎日


充実していた


唯一変わったこと…


恋をしたこと




『東原さん!』


同じクラスの男子、北川が私を呼ぶ


初めて喋る…


『ちょっと来てくれる?』

なんだろうとついていく


歩く、歩く…


どこまで連れてく気?


『ねぇどこまで行くの?』

この一言に振り返る北川


『誰も居ないとこ』


そう言って私の手首を掴み引っ張り歩き出す


『まっ!待って!!』


力を強め止めようとする


『何?』


下から私を見下ろす北川


『ここでいいでしょ?』


優しく尋ねてみる


『じゃあ…』


北川がキョロキョロ周りを見渡す


『ここ入って』


そう言われた場所


図書室…


よりによって開いていた


『わかった』


そう言い図書室に入った


図書室は暖房も入ってなくて寒かった


誰も居ない図書室


図書室の椅子に私は座った


『何か用事?』


基本的誰にも嫌われたくないから優しく接した


『……あのさ、俺…好きなんだ、東原のこと』


真剣な眼差しで私を見る


―― 今日初めて喋った人なのに…私を好きだと…


『……。』


告白されるのは初めてじゃなかった


でもいつも思う気持ち


泣かせたらどうしょう…


初めて私のことを好きだと言ってくれた人は


私も好きだった


初めての彼氏でもある


その彼氏と付き合ってたときに告白されたことがある


その人は私の前でワンワン泣いた


また泣かせたら…



そう思いながらも断る決心をした


『北川くん…ごめん。』


手を重ね謝る私


『どうして?』


強く迫る北川


『えっ!……好きな人いるから…』


素直に答えた


そのとき


『俺にしとけよっ!!』


図書室の机を叩き


私の顔を見る


―― 怖い…


怖いよ……


恐怖が迫り何も言えなくなった


『なぁ、俺スゲー好きなんだ。彼女になってくれよ』


一歩一歩北川が私に近づく


『いや…来ないでっ!』


椅子から立ち北川から逃げようとしたとき


―― ビシッ!



北川に手首を掴まれた


『東原…』


私を真剣に見つめる目


恋多き女の子ならイチコロだろうと思う綺麗な目をしていた


『いっ痛い…離して』


私はあなたじゃない


先生…助けて…


離してと言えば言うほど


北川の力は強くなる


『すきなんだ……』


答えられない


あなたの気持ちに答えられない


少しずつ北川との距離は近づく


助けて…助けて…


先生…先生……


北川の唇が近づく


『やめて…北川く…』



―― ガラガラ


『北川〜居ないのか〜』


静かな図書室に響き渡る低い声


その声にピクッとして北川が止まる


『居ないのか〜』


スタスタと近寄ってくる足音


北川が私の手首を離す


足音がピタッと止まる


『居るなら返事をしろ!北川』


ポケットに手を突っ込みこちらを見る人


『…なんすかっ?斎藤先生』


いきなり私の手を握り、尋ねる北川



『なんすかだと〜』


そう言いながら私たちのとこに近づいてくる先生


『部活だっ!何時だと思ってる!!』


そう言い北川の手首を掴み上げた


『あっ……』


思い出したかのように北川が逃げるように図書室を出ていく


『……全く…』


呆れた感じに呟いた先生


そして先生の目が私に向けられる


『…怪我はないか?』


そう言い私を見る


『…ない…です』


そう言いながら私は地べたに座りこんだ


先生を見ていられなかった


また…また助けられた


また迷惑かけちゃった…


不思議と涙は出なかった



『東原?』


片眉毛を上げ私と同じ目線になってしゃがみこむ先生


やっと先生を見れた


『先生…』


か細い声で呼ぶ


『んっ??』


そう優しくなんだと尋ねる先生


『先生…先生…先生は…私の…スーパーマンだね…』


無の状態で真っ直ぐ先生を見る


その言葉に口元を上げ微笑む先生


『東原のスーパーマンになれたのか…そりゃ光栄だな』


そう言いまた微笑む


それにつられ私も微笑む


『…わかんないけどいつの間にかここに居た…』


立ち上がり、図書室の窓ガラスから見える枯れ始めた紅葉を見ながら先生はそう言った


変わらずポケットに手を突っ込みながら


『東原が呼んでる気がしたんだ』


窓を見たまま先生はそう言った


『……やっぱりスーパーマンだね』


そう言い立ち上がる私


先生は背が高いから私は見上げる


だけど先生は私を見てくれない


だから私も先生と同じように窓を見た


スカートのポケットに手を入れて


横目でチラッと私を見る先生


『……真似すんなよ』


ボソッと先生が私を見ながら言う


『……。』


何も返せなかった


ずっと秋の景色を見ていた


『……無視かよ』


また窓の外を見出しちょっと拗ねた先生



『……秋だね、先生』


頭の中で考えに考え込んで出てきた言葉


景色を見ながら微笑んで見せた


『そうだな…』


そう景色を見ながら返してくれた


『……スーパーマン…』


小さな声で呟いた


静かな図書室


先生の耳に届いていた


『なんでしょう、姫』


―― 姫…


私はあなたの姫になれたの?


そんなこと聞けるはずがない…だから


『プッ…』


吹き出し笑いをしてみた


『なんだよ!』


私を見てちょっと怒る先生


『だって姫って!』


また笑って見せた


『じょ…冗談だって』


冗談…


確かに冗談だとわかってた


でも言ってほしくなかった


冗談だと


言ってほしくなかった…



『……言わないでよ…』


か細い声でまた囁く


『えっ!?』


今度は聞こえなかったみたい


聞き返す先生


『……なんでもないです』


そう言いまた窓を見た


『機嫌…悪くなりましかねぇ…お姫様?』


私の顔をのぞきこむ


反射的に反らした


近すぎ…先生…


傍に居られなくなり近くの椅子に座った


『…スーパーマンの……バカ……』


下を向きながら先生に言った


『…スーパーマンに暴言を言ったらもう助けに来てくれないかもよ?』


意地悪く笑う先生


『……いっいいもんっ!自分でどうにかするし!』


可愛くない返事をする


すぐ意地になる私


自分の嫌いなところ


『……いや…ダメだ…』


そう言いながら私の方に近づいてくる先生



『えっ…』


先生と目が合う


『…姫は私が責任持ってお守りしましょう…』



夕日のオレンジ色が照らされている図書室


あなたが言った一言


先生は私の頬に手を添えながら言った




『…そっそんなに…優しくしないで…』

私の頬に添えられた先生の手を避けて立ち上がった


『……やさ…しく……しないでよっ!!』


急いでカバンとジャンパーを持って


図書室を飛び出した



玄関に続く廊下を走り


急いで外靴を履く


また夕日が私を照らしていた



『…寒い……』


季節は秋


もうすぐ冬が訪れようとしていた



『…な に し て る の ? あたし…』


夕日に照らされながら泣くのは二回目


紅葉と共に


私の涙も枯れてしまうくらい


泣いたかもしれない…


全てはあなたを想い


先生を想うからこその涙



今後の私の人生


夕日のように


明るいですか??


―― 夕日さん……





だんだん文章力が付いてきたと自画自賛してきました(笑)感想待ってます☆

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