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ミラン

母登場

「ま、ママちゃま、あそびにいってくゆね~」

娘のミーコが店を飛び出していく。

「知らない人について行っちゃダメよ~~」

「あ~~~い」


店の片隅に置いてある椅子に座って店番の仕事を始める。


店はパンが並びすっかり整えられているから後はお客さんが来るのを待つだけだ。

旦那は釣りに行ったし娘は遊びに行ってしまって今はホッと一息つける時間。

お昼時はてんてこ舞いだけどね~。

用意してあったポットから小さいコップにお茶を注いで1口。


ついこの間までミーコを背負いながら店番してたことを思うと楽になったわ~~。

まったりまったり。


びっくりしたことにあの子は石を持って産まれてきた。赤くて透明でコインくらいの大きさの石。

今はあの子の首にかかっているお守り袋の中にある。

不思議よね~。

産婆さんは

「この子は何か大きなことを成す子だよ」

とか行ってたけど私には可愛い娘なだけだもの。

旦那のワッツのデレデレぶりには困ったものだけど子供を叩くような人じゃなくて良かったわ。

子供が産まれたとたん人が変わったように乱暴になる人もいるっていうし、ワッツは元々穏やかな人だから大丈夫とは思っていたけど見る限りではワッツがミーコを叩くなんて一生無いわね。

でも、ふふふ。

「あの子の恋人やお婿さんは大変かも」

見かけひょろりとしているけどワッツにはパン職人に必要な腕力を持っている。

太くてゴツくならないだけ。

「あの人と渡り合うだけの腕も必要ね~~」


だけど最近気が付いたことがある。

食事の時間ミーコがいつも微妙な表情なのだ。

出された物はみんな食べるし文句はいわないけど不味くは無いけど美味しくもないという感じなのかしら。

自分の料理の腕が悪いとは思いたくないけどちょっとショックよね~。

どうしたものかしら~~


あら、お客さんだわ。

さて、仕事仕事!


「いらっしゃい、奥さん」

次回街巡り回です。

読んで下さった方ありがとう~

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