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1 どうやら事のハジメは死亡事故のようです。

コミカル路線でいこうと思ってます。気を付けていますが誤字脱字、変換違いあったら教えて下さい。ノミの心臓なので色々お手柔らかにお願いします。3日~1週間で更新予定

『てへ』


 私は海の底に沈むようにゆっくりと落ちていきながら遙か上の切り取られた空間の外からチャラっとした顔で自分の額に拳固を当てる男を把握した途端心の奥底から黒いモヤモヤした物が沸き起こるのを感じた。

コレが所謂「殺意」というものだろうか?

だが私にはアソコに戻る手段も肉体もない。


「もげろ!!!!!!」


何がかは言うまでもない。


私が今沈んで行くのは転生の海と呼ばれる所らしい。

意識が…というか魂のようなモノ?が私の他にもフワフワ漂いながら沈んでいく。

沈んで行く先は暗闇で閉ざされていて見えないが不思議と恐怖は感じない。

意識がオブラートに包まれたように感じにくくなっているのかもしれない。

さっき感じた殺意も次第に薄れてフワフワと海に溶けていく。



どうやらさっきのチャラ男が言うには私は死んでしまったのだそうで、魂の待機場所のような場所で5年ほど眠り転生先や身体や親の準備が整って転生の海へと放たれたのだ。

家族旅行の途中での運の悪い事故だったとチャラ男は軽い調子で話していた。

親子揃ってほぼ即死というのは心残りも苦しみも無くて幸いだったのかもしれない。

母さんや父さんの婆ちゃんズ爺ちゃんズも去年一昨年に相次いで大往生だったから意気消沈して病気になってしまうような人も居ないしね。

お葬式とかどうなったんだろうか?

ご迷惑かけた方が居たならばこの場でゴメンしておこう。スイマセンあの世からご多幸をお祈りいたします。ナムナム


この場には知ってる魂は居ないみたい。父さん母さん、龍恵姉さんも私よりも先に転生したのかな?

少なくてもあの場所には居なかった感じ。


「次で楽しく過ごせばラッキーってことで、OKOK~! ホンット煩いんだよね~タツエババア。黙ってれば超美人なのにさぁ~」


?タツエババア?


「ん?イヤイヤ、僕がほんの少しミスって死ぬの?が早くなったからってさ~~。こき使うわけよ。アンラッキーだよね~? ほんの2、30年死ぬのが早まっただけのことだよね~~。ははははは」


……あの?もしもし…?ほんの2、30年は人間には相当デカいですが?


チャラ男は私の突っ込みはスルーらしく20代の見た目で頬を膨らまし文句を言うのに忙しいらしい


「死んだときに魂がはぐれちゃったみたいでね。可愛い~可愛い~妹を探せってさ~~。どんだけ僕が忙しいか分かってないんじゃん?まぁタツエババアがあれだけ可愛い~~っつう娘は一目見たいけどね。1日に僕が担当する魂は1万個位有るからさ~。なっかなか見つかんないのよね、コレが。いちいちチェックリスト細かく見てたらノルマ達成なんかできね~から。困ったもんだよね~。

えっと、キミは……とココでいっか」


チャラ男の周りに沢山の空間がぽっかりと口を開けていて、ヤツは私というか私の魂をむんずと掴むと適当に選んだっポイ空間へとゴミのごとく投げ込んだ。


おいコラ!

死者を粗末にすっと呪うぞ!

祟るぞ!


チャラ男の胸を思い切りど突いてやりたいが私の魂は既に投げ入れられた空間でゆっくりと落下して元に戻る術はない。


「今のはキクチミコ…?…あれ?今のがババアが言ってたお取り置き魂?………ま、いっか。こんな平凡な名前いくらでもあるし。人違い人違い。

………もう戻すのも無理だからしょうがないよね☆」「てへっ」


てな成り行きで冒頭に戻るのであった。


む~ん

高校入学前の進学祝い旅行だったから15歳で死んじゃったのか私。我ながら不憫よの~。

せめて次の生は寿命まで命を落とさずに楽しく行きられると良いなぁ~


だんだんと意識が霞んでいく。


こうやって魂を真っ白にリセットして生まれるんだなぁ~


チャラ男のいた空間が遙か遠くなり星の瞬きのようにしか見えない。


満天の星空の下雪のようにフワフワと降る魂達


そんな幻想的な世界の中私の意識は白く白く霞んで消えた


バイバイ私!



ありきたりな始まりですね。

読んで頂いて感謝です(*^▽^*)/

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