ロリコン野郎が年上に好かれる〜俺は幼女好きだ!年上に好かれても嬉しくねー!〜
俺の名前は進藤司。15歳の高校1年生だ。身長は170センチ。顔はまぁ悪くない方だと思う。
急な話で悪いが、俺はロリコンだ。幼女を愛していると言っても過言ではない。
なぜ幼女が好きになったかって?
そこに幼女がいるからだ!
どんな理由でロリコンになったのかだと?
それは話さないといけないな!
よし!それを皆に話そうではないか!
あれは5年前。まだ俺が小学4年生で10歳の時の話だ。
〜回想〜
俺は学校から帰ってきて、自分の部屋でゲームを始めていた。そんな時に部屋に入ってきた人の声が届く。
「つーく〜ん!ちょっと買い物に行ってきてくれな〜い?」
「いやー、母さんよ。我は今絶賛ゲーム中なんですわー」
「は?・・・・買い物に行ってきてくれるわよね?」
「ヒッ?!」
そう、司の母こと進藤菜々子である。菜々子は、元ヤンで地元で有名なレディースの総長だった為、めちゃくちゃ怖い。
そんな母に司は、怖いもの知らずなところがあり、口答えをするのが進藤家の日常だ。
「は..はい。買い物に行って参ります・・。」
「ふふふ...ありがと♡」
「買い物に行って帰ってきたら、ハグしてあ・げ・る♡」
「い、いやー。どちらかと言うとお小遣いの方が嬉しいです・・・。」
「何か..言った?」
「いえ!何も言ってないであります!」
(怖すぎだろ・・・。)
母は、普段は聖母で優しい笑みを浮かべているが、怒りそうになると修羅のような顔になる人なのだ。
(絶対に、元ヤン時代抜けてないだろ・・・。)
しかし、母は司のことを溺愛しており、晩御飯は必ず彼の好きな食べ物を作っている。
「それで、何買ってこればいいーの?」
「えっとね〜、しょうゆとケチャップ買ってきて〜」
「今日は、つーくんの好きなハンバーグよ〜!」
「りょー。ついでに菓子買ってくるわー」
「もーしかたないわね〜。晩御飯食べてからお菓子を食べるようにしてね〜」
「はいよー」
そう言って近くのスーパーへ買い物に行く。
母は買い出しに行かせることに対して、あまり抵抗感はないが、家から100メートル以上離れすぎると司のことが心配なため、スーパーが50メートル圏内にある家を選んで住んでいるのである。
ウィーーン
「いらっしゃいませー」
スーパーにつくと、すぐにケチャップとしょうゆを取りに行き、本命のチョコレート菓子を取りに行った。
「えーっと、あったあった」
(このリンゴの里が、うまいんだよな〜)
タッ!
タッ!
タッ!
う〜〜〜。とりぇない〜!
(うん?なんかジャンプする音が聞こえるな〜)
気づいた司は、表と裏に並べられている菓子売り場の裏に回る。そして、そこにはとても可愛らしい5歳ぐらいの幼女がいたのだ。
これが司のロリコンになる運命の出会いである。
「う〜〜。とりぇない〜...」シュン
「えっと、おじょうちゃん?大丈夫?」
「ふぇ?」
「急に話しかけてごめんね?」
「なんか、困ってそうだったから話しかけたんだけど...」
「うっ..うっ..」グスン
幼女が泣きそうになるところで慌てた司は、幼女が取りたがっていたペロペロキャンディーをすぐにとってあげる。
「あっ!これだね」
「はい!どうぞ!」
「ふぇ、あ..ありがとう。お兄ちゃん!」
その時、司の心に電撃が走った。
(なんだ..これは!・・・)
(か......か......かわ.......可愛いーーーーーーー!)
(やべ〜小さい女の子可愛いすぎるーーー!)
この出来事が、進藤司がロリコンになってしまった所以である。
〜回想終了〜
そんなこんなで、俺は5年前からロリコンなのだ。
そんなロリコンの俺がなぜか年上に好かれる。
今朝も、母と、回想には出てこなかった姉から溺愛されている。
バン
「つ〜ちゃ〜ん!お・は・よー!」
「今日も可愛いつ〜ちゃんに!ハグしてあげる〜♡」ダキッ
「ぐぇっ!」
「ねえーちゃん、く、くるしい〜」ググググッ
司の姉こと進藤茜は、文武両道、才色兼備、通っている高校では生徒会長を務めている。ヤンキーでもなければ、モンキーでもない。しかし、茜は普通の人の5倍は力が強い。これにより、司は茜に毎朝しめころされそうになっているのだ。
「つ〜ちゃ〜ん!好き好き〜大好き〜♡」
「うヘェー....勘弁してくれよ」
つ〜く〜ん!あ〜ちゃ〜ん!
朝ごはんよ〜〜!
一階から母の声が聞こえてくる。
「ママー今いく〜」
「・・・・ハァ....」
そうして、一階のキッチンの方に降りると母の菜々子が俺に抱きついてくる。
ダキッ「今日も素敵よ♡つ〜くん♡」
(うヘェー、ほんとに勘弁してくれよ、、。)
(朝から姉と母にハグされるとか...キチィーー・・・。)
「えっとー、そろそろ離してもらえんでしょうかね?」
「ふふふ...もう少し♡」ウィンク パチッ
「あーー!ママばっかりずるーーい!」
「私もつ〜ちゃんにハグする〜!」
(は、な、し、て、く、れーーーーーーー!)
母と姉に抱きつかれていたが、学校の時間があるため、やっと離された司は学校の準備をする。用意ができた司は茜と出発するのだった。
「「母さん(ママー)いってきまーす」」
「はーい、気をつけてね〜」
姉と登校する時は、毎回抱きついたままかよ、、。
歩きずれー、、、。
学校が近くになると、声が聞こえてくる。
オハヨー!アカネー!
「あっ由香だ!おはよー!」
茜の友人で、俺や姉と同じ高校に通い、女子バスケット部に所属している2年生の鈴木由香だ。
タッタッタッ
「おはよー!あっ弟くんだーー!」
「ふふ!弟くんもおはよッ!」
「うッス」
「にしし!ハグして頭撫であげるねー」ダキッ ワシャワシャ
「ちょっ、やめてくれっす」
「ふふ!弟くんは相変わらずだねー」
「いや、別にそんなことは」
(俺は幼女が好きなんだ!年上に好かれても嬉しくねー!)
「ちょっと由香ー!つーちゃんは私のものだよ!」
「誰にも渡さないんだからー!」
「いやー、弟くんが可愛いんだもん♡」
「そろそろ弟くん離れして、私にちょうだいよー」
「絶対ダメーーーー!」ダキッ
「・・・・ハァ」
教室につくと、男子が話しかけてくる。
「よーつかさー!」
「よー、こうた」
こいつの名前は秋風宏太。俺の小学校からの悪友だ。
そんな宏太はスマホを食い入るように見ている。
「何みてんだー」
「ふっふっふ」
「これはLODのライブをみているのだよワルソンくん」
「誰が、ワルソンだ。悪友とワトソンを結びつけてんじゃねーよ」
Like OlDerというアイドルグループで、年齢は17歳〜20歳で構成された最近人気のアイドルらしい。
Like OlDerという名前の通称でLODと呼ばれているみたいだ。
まぁーロリコンの俺にとってはどうでもいい話だがな。
「あっそういえば」
「つかさ、先生に呼ばれてたぞー」
「まじか」
「誰先生だ?」
「あー雪ちゃん先生だわ」
「ゲッ、まじかよ、、、」
「つかさはいいよなー。雪ちゃん先生に好かれてるし」
(この野郎、こっちの気もしらないで・・)ハァ
「いってくんわー」
「うぃー」
「Meiちゃん可愛いー」ハスハス
(こいつ、ぜってー泣かす!)
それから職員室に向かい、ドアをノックする。
コンコン
「多田雪子先生はいますか?」
「ふふふ」
「来てくれたのね♡」
「うッス」
「じゃあ、こちらの多目的教室に来てくれるかしら」
そう言われて雪子先生について行くと、多目的教室にダンボール箱が2つ置かれている。
「進藤くんに悪いけど、これを教室まで運んでもらえるかしら」
「うッス」
「ふふふ、ありがとね♡」
「お礼にハグをしてあげるわ♡」ダキッ
「・・・」
(またこれかよーーー!)
(学校にバレたら社会的に死んでまう、、、。)
雪子先生が先に多目的教室から出ていくと、ため息をつく。そして、俺は心の中でこう思う。
俺は、年上が好きなんじゃない!
幼女が好きなんだーーーーーーーーーーーー!
年上に好かれてもうれしくねーーーーーーーーー!!
読んでいただき、ありがとうございました。
今回は短編にさせて頂きました。
よろしければ、別の作品「ジョブスキルが正体不明で実親に捨てられたわ~気づいた時には剣帝ッス~」も読んで頂けると嬉しいです。よろしくお願いします!
では、今回はこの辺で失礼します。