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お前は俺のモノだから、誰にも俺は譲る気はない!

作者: 七瀬







お前は俺のモノだから、誰にも俺は譲る気はない!


私は彼と一緒に居たある日、そう言われる。

正直、彼のその言葉に私は鳥肌が立つぐらい恐怖を覚えたわ。

彼から私は逃げる事が出来るのだろうか?

この言葉を彼から聞いて、私は少しでも早く彼から離れたいと強く

思うようになったの!




『なあ、今度の日曜日! 時間空けとけよ。』

『えぇ!?』

『連れて行きたい所があんねん!』

『・・・あぁ、ううん、』

『めちゃめちゃええ所やでーえ!』

『そ、そうなんだ、楽しみにしておくね!』

『あぁ!』






私はいち早く! 彼と離れて彼の知らないところで暮らしたい!

今思えば? 付き合いはじめの時に、私の携帯にGPSのアプリを入れられ、

私が何処に居るのか? 彼は把握している。

付き合いはじめは、私も彼が素直に好きだったから“ヤキモチ妬き”

なのだろうと思っていて、ただただ可愛い彼氏だと思っていたの。

でも? 彼に“四六時中、監視されている事がただただ怖いわ”

私の自由はもう何処にもない!





徐々に彼の本性が見え隠れし始め、私はいつしか? 彼の奴隷になっていく。

私が女友達と会いたいと言っても、彼には信じてもらえず仕事以外に外に行く

事さえ、彼に私は許可を取らなくてはいけなくなった!

弟から私の携帯に電話があっただけでも、私は彼に殴られる。

私は彼から逃げたい!

彼と別れたい!

彼の知らないところで私は自由になりたい!

彼から解放して!



・・・でも? そんな私の願いは彼には届かなかった。




『今日の晩ご飯は何?』

『えぇ!? まだ決めてない。』

『たまには何処かに食べに行くか?』

『えぇ!? 本当!?』

『“心配するな、俺の知り合いの店だし、貸し切りにしてもらうから!”』

『・・・あぁ、ううん、』

『久々に、焼肉だ! いいだろう!』

『・・・う、うん、』

『めちゃめちゃ食うぞ!』

『・・・・・・』






せっかく外に食べに行く事になっても! 彼は知り合いのお店しか

私を連れて行かない!

しかも貸し切り。

お店の人も皆、彼の味方だ!

私の味方になってくれる人は誰一人いない!





『めちゃめちゃ旨くねーか?』

『美味しいね!』

『なんでも食っていいぞ! 俺が全部金は払うから!』

『・・・ううん、』

『“ずっと俺の傍に居てくれよな!”』

『・・・う、うん、』

『お前は俺のモノだから、誰にもお前を俺は譲る気はない!』

『・・・・・・』

『“嬉しくないのか?”』

『・・・う、嬉しいよ、なんで?』

『いや? 嬉しそうに見えなかったから! 嬉しいならいいんだ!』

『・・・あぁ、ううん、早く食べよう。』

『あぁ!』







私は彼と一緒に居て、幸せになれるのかな?

“彼と一緒に居る時間は、私は苦痛でしかない!”

でも? 簡単には別れられそうにないし......。

私は一体? どうしたらいいのだろうか?


最後まで読んでいただいてありがとうございます。

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