資格試験編64〈試験を終えて〉
「試合終了!!勝者、鳴神タイガ!」
会場中が激しい歓声と拍手で大盛り上がりを見せる。
それはタイガの勝利に対する歓声だけではなく、ルーキーとは思えない激闘を見せた二人をたたえる歓声であった。
会場の警備にあたっていた今井は観客席で俯く烈島と涙を流す志野川に駆け寄り、肩に手を置く。
「あの子は頑張った。そしてとても良い試合だった。今はそれでいいじゃない。」
「・・・はい。」
「ほら、迎えに行こう?」
こうして、代表戦のすべての試合が終了した。
【最終結果】
第一位 鳴神タイガ (第一支部)
第二位 白金レント (第二支部)
第三位 鳴神ケンゴ (第一支部)
第三位 岩本ヒナリ (一般受験)
第四位 烈島ユウ (第二支部)
第四位 志野川チアヤ(第二支部)
第四位 逸見クレド (第三支部)
第四位 野田カムラ (第五支部)
第五位 霧島フウキ (第四支部)
第五位 橘アイ (第四支部)
第五位 飯政ヨシナリ(第三支部)
第五位 橘メイ (第四支部)
白金が目を覚ますとそこはホテルの部屋だった。
「あれ..ここは」
「あっ!レントさん!」
「あんた丸一日眠ってたのよ」
「そうか、俺負けたのか。」
「うん..」
「でもすごかったっす!」
「ああ、でもやっと終わったな。」
「はい。」
「私もっと強くなりたいって思った。」
「そうだな。」
「あいつらより強い奴らはまだまだいるだろうしな。」
「そうですね!」
「おう、レント!惜しかったのぉ~!わははは」
山神や今井も白金の部屋に入ってくる。
「なんだじじい!笑いに来やがって」
「レント、お疲れ様。」
「おう。..あれヒゼンは?」
「あの人なら、昨日もう帰ったわ。あなたへの伝言をおいて..」
「伝言?」
「えー..っと...ひとこと〈負け犬〉って」
「あいつ!!」
ヒゼンの伝言に暴れる白金とそれを止める今井、志野川。
気づけば彼らの部屋には敗戦の雰囲気は無くなっており、いつも通りの騒がしい日常を取り戻していた。




