資格試験編63〈最終戦の決着〉
「お前ももうほとんど動けないだろ?」
「ああ、そうかもな。」
「互いに残った力はあとわずか..そして、互いにもうロクに体も動かせない。
なら、俺は残ったすべての力で渾身の雷を放つ。
お前がそれを防ぎきることができたのならお前の勝ちでいい。」
「諦めか?」
「いいや、どうせ防ぐことができなければ、お前の負けだからだ。
それに、もしお前が防ぎきることができたなら、俺の精製力はもう残らない。」
「なるほどな。最後の勝負、受けて立つ。
俺が勝ったら、お前の知ってることを教えてもらうからな。」
「ああ、だがお前は俺には勝てん。」
「言ってろ..」
二人はそういうと互いに手を前に構える。
タイガの周りに電流が流れ始め、大地が震えるように精製力がタイガに集まっていくのがわかる。
「行くぞ..万雷てんめつ!」
タイガが放った巨大な雷は白金に向かっていく。
「大クラフト:五重壁」
白金の前に五枚の巨大な壁が現れる。
タイガの雷は直撃と同時に壁の一枚を破壊する。
「レントさん..頼む!」
観客席の烈島と志野川も白金の勝利を祈る。
「ぐぐぐぐ」
雷は壁の三枚目までを破壊したあたりで会場中を閃光で包む。
激しい閃光の中、轟音だけが響く。
...。
しばらくすると轟音も止み、観客席の人たちも試合はどうなったか目をこすりながら会場を見る。
「どうなった?壁は...」
そこには、白金を守る壁が一枚残っている。
「残ってる..壁」
「勝った!レントが勝った!」
「いや...」
煙がはれたそこには、壁の内側で倒れこみ意識を失っている白金の姿が..
「すでに限界は超えていた...」




