資格試験編59 〈激しい攻防〉
ガラガラとがれきが崩れる音がする。
音の方向を見ると、がれきの中から立ち上がるタイガの姿があった。
「そろそろ話してもらおうか。お前はなぜ本条レイジを追っている。」
「・・・俺はフォース襲撃事件の真相を知るために動いている」
タイガは周りを気にするようなそぶりを見せた後、そう話す。
「本条レイジのフォース襲撃に関して何か裏があるというのか?」
「・・・
お前は何を知っている?」
「ふっ、やっぱりやめだ」
「あ?」
「お前が俺に勝てたなら教えてやる。」
「なんだと?今話せねぇ理由でもあんのかよ」
「電脳フェーズⅠ..」
タイガは岩本ヒナリ戦で見せた電流による身体強化の技を使用する。
その瞳は黄色く光り、体に電流を纏う。
「っち、問答無用かよ。」
白金も精製力を体に纏い、限界突破した身体強化を行う。
両者ほぼ同時に踏み込み地面をけると、中央で掌底と黒刀を交える。
刀と掌を押しあう二人。
白金は片手を刀から外し、地面に手をかざすと、タイガの足元に大きな鉄のとげをクラフトする。
するとタイガの体がふわっと浮き上がりトゲを避け、上空へ上がっていく。
「電磁浮遊か..!」
白金は浮遊したタイガに手を向ける。
「クラフト:機関連弾!」
白金の手のひらから、まるで機関銃を撃つように、無数の鉄の弾を勢いよく放つ。
しかし、空中を浮遊しながらタイガはその攻撃を避けていく。
「大クラフト:雷電 雷崩」
弾をすべて避けたタイガは白金に向けて、大きな放電を白金に向けて放つ。
大きな雷の塊が白金に迫る。
「大クラフト:羅生門!」
白金は和風な装飾の巨大な鉄の門をクラフトし、その放電を防ぐ。
「開門..」
放電を防ぎきると、羅生門の扉がゆっくりと開き始める。
門が完全に開ききると、そこには白金が大きな大砲をクラフトし、タイガを狙っている。
「大クラフト:大鉄鋼砲」
大きな砲弾が扉から放たれ、タイガに迫る。
「大きいな..」
そういいながらも、タイガは落ち着いた様子で手を構える。
「クラフト:雷電 万雷殄滅」
鳴神の最強技が砲弾を包む、砲弾は跡形もなく崩れ落ち、タイガの放った雷は白金に向かう。
「やべぇ..」
白金は羅生門の扉を閉じる。
タイガの雷は、バキバキと羅生門を破壊する音を立てながら、その全てを雷で覆いつくす。
会場のすべてが激しい閃光で埋まっていく。




