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資格試験編57〈兄へ〉
「いよいよ明日が最後だ。待ってろよ鳴神タイガ..」
白金は明日の決勝を思い拳を握った。
こうして準決勝は終了し、残るは翌日の決勝のみとなった。
その晩、鳴神タイガは人のいなくなった試合会場の観客席に来ていた。
すると後ろに人影がある。
「タイガ」
「・・なんだおまえか。」
それは腹部を押さえ、杖のようなものを使って歩くケンゴの姿だった。
「あんたを倒す為にここまで来た。
・・・けど負けた。
だけど、次は負けない。白金にもあんたにもだ。」
「ふ、それを言いにきたのか?」
「そうだ、僕は強くなる。首を洗って待っていろ..兄貴」
そういってケンゴはタイガの元を去っていった。
「ふっ..」
そして翌日、この長きにわたった資格試験もいよいよ最終決戦となった。
試合会場には既に白金とタイガが立っている。
そしてそれを見つめる大勢の関係者達。
観客席にはこれまで共に試験に挑んできた受験者たち、心配そうに見守る烈島と志野川。
期待の視線を送る第二支部の面々。
多くの人が決勝戦に注目していた。
「それでは決勝戦、鳴神タイガvs白金ケンゴ、試合開始!」




