資格試験編㊼〈雷VS岩〉
そして翌日、準決勝の日
残った優秀者4名の試合とのことで、地方支部からの関係者も観戦にきており、観戦者の人数も昨日までに比べ大きく増えていた。
そして敗れた選手たちも今日の二試合に注目している。
「順当に行けば鳴神家の2人が残るだろうな。」
ある関係者がそう話している。
「ああ?てめぇレントさんがあんな刀やろうに負けるってか?」
「ちょっとやめてよ、・・・すみません。」
その関係者につっかかる烈島とそれを止める志野川。
2人も怪我はしているものの、観戦できるくらいには落ち着いたようだ。
「それではAブロックとBブロックを勝ち上がった2名による準決勝第一試合
鳴上タイガ選手・岩本ヒナリ選手、入場して下さい。」
タイガと岩本が入場する。
2人の入場に会場もざわつく、特に注目度の高い2人の試合に向け、関係者たちも息を呑む。
「あれが鳴神家の逸材」
「あの子が一般受験から勝ち残っている子か」
「では、準決勝第一回戦試合開始!」
「うひひ、いくよ〜」
岩本は開始と同時に手を上に上げ岩の精製を開始する。
岩本の頭上に精製されていく岩はみるみる巨大化していく」
「なっ..これは、大クラフト?」
岩本のクラフトを初めて見る関係者たちはその質量に驚く。
クラフトは一定規模以上の質量を生成する場合〈大クラフト〉と呼ばれる。
一度に精製できる精製物の質量や、保有する精製量は個人差があるため、大クラフトを行うことができる者は限られている。
「いわいわ〜」
岩本の頭上に作られた巨大な岩石をタイガに向かって放つ。
向かってくる大岩に避ける気のないタイガ
「クラフト:雷電 サンダーボルト」
タイガに向かう大岩に向かって、上空より落雷が落ちる。
大きな音と煙と共に岩はバラバラに粉砕される。
「すご〜!!」
手を叩いて喜ぶ岩本。
タイガは手を前に向ける。
「万雷殄滅!!」
「あれは...」
その瞬間、タイガの手から、広範囲かつ超高出力の電気を岩本に向かって放電する。
その眩い閃光が会場中を包み、大きな振動の後、爆発音が鳴り響く。
「これが鳴神の秘術」
「これを受けて立ってられるものがいるのか..?」
閃光の中で会場の関係者たちはざわめきを見せるも、閃光が収まると同時に静まり返り、フィールドに注目する。
ここまで読んでくださりありがとうございます。
ぜひブックマークやレビューお願いします。




