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クラフト&バトルの物語[CRAFTERS]  作者: 道ノ進
第一章: 潜入水神会編
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潜入水神会編⑥〈破壊のクラフター〉

「まだまだ戦いはこれからだろ?お前に負けたら目的を話してやるよ」

「随分生意気だね。君は!」

角田は次々と攻撃を繰り出す。

攻撃を受ける白金だが、徐々に攻撃の芯を外し、避けれるようになっていく。

(何故だ、急に攻撃があたらなくなって..)

白金はニッと笑うと、角田の前から消えたように移動する。

「どこに..」

「後ろだよ」

(いつのまに..私より早く)

瞬時に後ろに回り込んだ白金は右手に持った剣で角田の背中を切り裂く

「ガッ」

(奴が早くなったのではない..私が遅くなっている..?)

その場に膝をつく角田


「気づいたか、そうだ、お前は徐々に遅くなってたんだ、」

「何故..はっ」

角田は気づく、足など、至る所に茶色い鉄が付着している。


「知っているか?錆は、鉄より重い」

「足や関節にクラフトした鉄錆はお前の動きを鈍化させる。」

「いつクラフトした。」

「お前の攻撃を防ぐたびにだよ」

「だからクラフトを使わず素手で攻撃を防いでたのか..」


「言っただろ?おまえには大したクラフトを使わずとも勝てるって、

だがまぁ、だいぶ余裕持てたからなぁ」

そういうと白金は5本大きな柱を膝をつく角田を囲むようにクラフトする。

角田の体の錆も体を覆うほど増えている。


「俺はお前ら倒して、こき使われてるやつらを解放する。」

「それがお前たちの目的か?

私が倒れようと、桐崎がお前達を生かしてはおかないさ」

「桐崎はユウが倒す。」

「ふっ、あいつの社会に対する怒りは烈野では止められないさ。まあせいぜい頑張るといい」


ズズ..ドドドド

角田の周りにあった5本の柱が角田に向かって倒れ込む。

粉塵が舞い、角田の居た場所は瓦礫の山になっている。

白金はそれを見届け、その場を後にする。

「止めるさ、桐崎も水時も..」



烈島は桐崎と対峙する。

「悪いけどここは通させてもらう。」

烈島は箱型の爆弾を2つ桐崎に投げる。

桐崎は顔色を変えず、避けるどころか、そのまま前進する。

ドドン!

桐崎の少し背後で2つの爆弾が起爆する。その爆風に押されたまま桐崎は烈島に突進する。

(恐怖がないのか?)

桐崎は烈島の腕に触れる。

すると精製の光が桐崎の手から放たれる。

かと思われたが、烈島に異変はない。

「なにをした?」

桐崎はそのまま、後ろに下がり。最初の位置まで戻る。

「知っているか?国のお偉いさん方は日々、精製の実験・研究をしている。

今最も研究されてるのが再生のクラフトだ」


「当然知ってる。医療にクラフトを用いれば多くの病気や怪我が治せるからね。」


「だがもう一つ、力を入れてる分野がある。」

「?」

「破壊のクラフトだ」

「再生が可能なら破壊もできる。人体の破壊を目的としたクラフト..これが完成すれば、大きな軍事力になるからな」


「そんな話..でもそれがどーしたっていうんだ」

「俺は破壊のクラフトの非検体の失敗作だ」

「なに?..うっ」

烈島はさっき触れられた腕に違和感を感じる。

じわりと出血しており。まくってみてみると、内出血のように変色している。

「何をした。」

「DRE-Vウイルス...そのウイルスをお前の腕にクラフトした。

このウイルスは正常な細胞を破壊する。お前の腕もそのうち、壊死し腐り落ちるだろうな」

そういうと、桐崎は振り返り、本堂の方へ歩いていく。

「まて!」

烈島は右腕の痛みを堪えながら、桐崎を追いかけた。


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