資格試験編㊸〈反撃〉
野田カムラはその後も伸びる腕を利用し、白金を猛攻する。
「ハハハ!どうした!手も足も出ないか!」
白金は一つ一つの攻撃を防御しながら隙を狙う。
野田がまたも腕を伸ばして拳を振るってくる。
白金はそれを避ける。
「クラフト:固定スプリント」
白金は野田の腕を伸びた状態で固定する。
「その能力自体が仇となったな。」
「くっ!」
「お返しだ、クラフト:鉄拳」
白金は鉄でできた大きな拳をクラフトすると野田に向けて放つ
「ぐあぁ」
大き地響きと、野田の周りの地面が割れ、野田は吹き飛ぶ。
「ちくしょう、クソ野郎が」
野田はゆっくりと立ち上がる。
「活性力か..」
「あんまり舐めてんじゃねーぞ!」
野田はナイフを取り出すと、伸びきったままで使用ができない左腕を切り落とす。
「なっ!?」
そして右腕を勢いよくのばし、ナイフで突き刺そうとする。
「おまえも、あんまり舐めてんなよ!」
白金は足に精製力纏うと、一瞬で野田の懐に入る。
「うっ早い!」
そして腕に精製力を纏い、思い切り拳を振るう。野田はすぐに右腕を戻しガードするが、
白金はお構いなしにガードの上から拳を叩きつける。
野田のガードした右腕の折れる音が響き、大きく吹き飛ぶ野田。
そして白金は両手を上に上げる。
すると、ものすごく巨大な丸い鉄の塊が、精製されていく。
その大きさに観客席でもざわつきが起きる。
「なんという質量..」
「ヒナリの真似っこや!」
その技は岩本が最後に使った技に似ていたため、観客席にいた岩本もはしゃいでいる。
そのまま吹っ飛んだ先の野田に向かって巨大な鉄塊を放つ。
「うおっ」
地震のような大きな揺れが会場全体に伝わる。
試合終了かに思われたが、岩の方向から野田が体を寝そべり這いずってくる。
「く..そ.が」
野田はゆっくり立ち上がるが、その体は満身創痍で、左腕を失い、右腕は折れ、だらんと垂れ下がっている。体も傷だらけである。
だが、あの巨大な鉄の塊に押しつぶされ、体を動かせることが奇跡である。
「ふ..ふひ」
野田は不自然に笑い始める。
「こうなったら仕方ないよな..ははは」
「何言ってやがる」




