資格試験編㊲〈岩石のクラフター〉
そうこうしているうちに次の試合のアナウンスが流れる。次は志野川の試合だ。
「Bブロック二回戦を始めます。岩本ヒナリさんと志野川チアヤさんは入場してください。」
2人が入場してくる。
「ふひひひ、すごーい!」
岩本はフィールドとそれを囲む観客席にはしゃいでいる。
「ひひひ、よろしくね。チアヤちゃん。」
「ええ..(変わった子ね..)」
ある種、最も注目されているこの試合に観客席は静まり返り、その開始を待つ。
「Bブロック二回戦 試合開始!」
志野川は専用武器〈インフィニットガン〉を取り出し、飛び上がる。
「いきなりか」
一回戦で猛威を振るった専用武器に観客の期待も高まる。
志野川は大量のナイフを2発放ち、大量の回転したナイフが岩本に向かう。
「わぁぁ!きたきたぁ!」
岩本はその大量のナイフを独特の動きと人間離れした動きでかわしていく。
「え!?」
避けられると思っていなかった志野川も驚く
「すごい!もういっかい!」
地面に着地し躊躇する志野川。
「もう一回ないの〜?」
岩本は手を前に出す。
「じゃあ次はヒナリの岩岩!」
岩本が巨大な丸い岩を二つクラフトすると志野川に向かって猛スピードで転がって行く。
(避ける隙間がない。)
大きな岩が隙間なく転がってくるため、志野川は大きく跳躍し上に逃げる。
「まだまだいくよぉ!」
岩本は更に手を跳躍した志野川に向けると志野川の頭上に巨大な岩をクラフトする。
そして志野川に向かって落下する。
「くっ..このままだと..」
岩に押され落下する志野川
そのまま岩は大きな音を立てて地面に激突する。
岩が地面に落下した際の地響きと揺れが会場内を包む。
岩の隙間を見ると、そこにはなんとか直撃を避けた志野川の姿が、少しダメージがある様で左肩を押さえしゃがみこんでいる。
しかし志野川はすぐに体制を立て直し、岩本に向かって構えると、地面を蹴り一気に岩本に向かって行く。
(ここまでクラフトは全て大型の岩のみ。
おそらくレントの様な細かな精製はできないはず。それなら近づいてしまえばクラフトはできない。)
「速さならこっちが上よ。」
志野川はナイフを構え、距離を詰めていく。




