資格試験編㉟〈代表戦二回戦〉
烈島とフウキの試合が終わり
少し時間が経過したが、次の試合が始まる様子がない。
するとアナウンスが流れる。
「Dブロック一回戦の野田カムラさんと飯政ヨシナリさんの試合ですが、飯政ヨシナリさんの棄権のため野田カムラさんの不戦勝とします。」
「棄権?なんだ。なにかあったのか?」
「何でしょうか。」
「まあ、いいや、俺はユウとチアヤのところに行くけど、お前もくるか?」
「いえ、私は遠慮しておきます。」
「そうか、じゃーまたな。」
白金は選手控え室は向かう。
白金が控え室前の通路まで来ると、なにやら騒がしく人だかりができている。
その近くにいた志野川に声をかける。
「おう、おつかれ。この騒ぎは何だ?」
「棄権扱いになった、飯政っていう人、今朝、意識不明で倒れてたみたい。」
「なに!?」
「それで同じ支部の逸見クレドが、対戦相手の野田カムラがやったんじゃないかって」
「ふーん」
「おまえ、ヨシナリに何しやがった。」
「へっ何を根拠にそんなことを言うんだ。
あいつは階段下で倒れていたんだろ?
足でも滑らせたんじゃないのか?」
「ふざけるな!仮にも特殊精製術師の選抜者だぞ?そんなことがあるわけないだろう!」
「ハッ、その通りだ。そんな間抜けが選抜にいるとはな。」
「貴様・・・」
白金は2人の所に歩いていき、今にも野田に飛びかかりそうな逸見を静止する。
「ちょ..レント!」
「逸見、こいつのいうとおり、証拠もなく疑ったところでどうにもならない。」
「っち!」
「おい下衆野郎。事の顛末は俺にはわからねぇが、もしお前がやったんなら。覚悟しておけよ?次の対戦相手は俺なんだから」
「はっ、お前は俺様に手も足も出ないさ。」
そう言い残すと、野田は去っていく。
その後ろ姿を睨む白金。
続く二回戦は翌日となっており、明日の試合に向け、各選抜者はしばしの休息をとった。
そして翌日、白金達3人は会場前にいた。
「やっと俺の出番だ!」
「レントさんより先に俺たちの試合がありますから。」
「おう!お前らも勝てよ!
ユウは次勝てば俺とだな!」
「はい!鳴神(弟)なんざひとひねりです」
「チアヤの相手はあの女か、」
「そういえば昨日話しかけられたんですって?」
「ああ、なんつーか、変なやつだったぞ。気をつけろ...」
「ええ..」
この2回戦の試合は、観戦に来ている関係者達もかなり注目していた。
1試合目は第一支部の逸材、一位突破の鳴神タイガと、一回戦で重装機械兵のクラフトを見せた逸見クレド
2試合目は一般受験からシードで選抜入りした岩本ヒナリと、1試合目で激闘を繰り広げた志野川チアヤ
3試合目は鳴神家の次男、「最強の弟」鳴神ケンゴと、強烈な破壊力で疾風のフウキを打ち破った烈島ユウ
4試合目は鳴神タイガに次ぐポイントで二位シードを獲得した白金レントと、研究を主とする第五支部から数年ぶりの出場した野田カムラ
そして2回戦が始まろうとしていた。




