資格試験編㉞〈必殺、爆裂掌〉
接近なら僕に分がある!勝つのは僕だよ!」
フウキは近づいてきた烈島に向かって、風を纏った右拳を振り上げる。
烈島は右手の掌を相手に向け、フウキの拳とぶつかる。
烈島の掌には粉の様なものがクラフトされている。
「これは..火薬..?」
その瞬間、烈島の掌からバチバチと火花が散ったかと思うと、フウキの方向へ大爆発が起きる。
烈島は自分の起こした爆発に飛ばされない様左手で右腕を抑えている。
「ぐぐぐっ..」
その一撃はフウキの近くにあったコンテナなどを全て吹き飛ばし、大きな爆煙を起こしている。
観客席も人達も大きな驚きの反応を見せている。
「まじかよ・・・。」
白金もその威力に驚いている。
だが、爆煙の中に立っているフウキの姿がある。
「あれを喰らって立つか..疾風のフウキ」
その身体には精製力を纏っている。
「活性力か..。」
「そう、僕は活性力に全振りのタイプでね。
機動力とパワーはクラフトの能力で補っているんだ。」
「・・っくそ」
「だけど今のはやばかったね。
まさかあの火力を至近距離で打てるとは..その手袋があってこそ..ということか?」
「そうだ、精製師は手袋の類をつけない。精製力が通らず力が使えなくなるからだ。
だが、この〈ボウムグローブ〉は精製力を阻害することなく、爆発のみを防ぐ俺の専用武器だ。」
「だが、その威力があるのがわかれば近づかなければいい!
クラフト:トルネード」
フウキの前に竜巻が形成され、烈島に向かう。
「ちぃ!」
「爆裂掌を打てるのはあと2発ってところか...」
烈島はボソリと呟くと、トルネードから逃げる様に走り出す。
逃げながら、クラフトした爆弾をフウキに投げる。
「ふっいまさらそんなものが僕に当たるとでも思っているのかい?」
フウキは風を足に纏い、素早く避けていく。
烈島はその後もフウキに爆弾を投げるがフウキを捉えることはなく、空中で爆発していく。
烈島は足を止めると迫ってくるトルネードに向かって手を振りかぶる。
「爆裂掌!!」
大きな爆発が竜巻をかき消す。
「やはり君では僕に勝てないよ。
1発目の爆発で僕を仕留めきれなかったことが君の敗因だ。最初で最後のチャンスだったわけだ。
今の爆撃もさっきより威力が落ちている。もう何度も使えるものでもないんだろう?」
「勝った気になるのもいいが、もうお前に逃げ場はないぜ?」
「何を言って...!?」
フウキが目線を下げると、そこには多数の起爆式爆弾が落ちている。
「そこは最初にお前が乱気流を起こし、俺が爆弾をばらまいた場所だ。」
(あの無意味に見えた爆弾の投擲は僕をここに誘い込むため..)
フウキが烈島の方を見ると、左手に起爆装置をクラフトしている。
「これで終わりだ!」
起爆装置を押す烈島
フウキの周りで爆弾が爆発していく。
「っく、くそ!」
前後左右からの爆風に耐え、よろめきながらも何とかたっているフウキ。
フウキが前を向くと、烈島が精製力を溜めた右腕を振りかぶり爆煙の中へ飛び込んでくる。(やばい..!?)
「くらえ!爆裂掌!!」
第火力の大爆炎がフウキを襲う。
フウキはコンテナにぶつかりながら吹き飛ばされ、闘技場の壁に激突する。
激闘した壁に大きくヒビが入り、フウキはその場に倒れ込む。
どうやら意識を失っている様子である。
「ふーっふーっ」
荒く息を吐く烈島
「試合終了!!勝者 烈島ユウ」
観客席では驚いた様子で見ていた関係者だったが、次第に拍手が起こる!
烈島はその拍手を聞いて安堵した。
「よし!!」
ガッズポーズをし、退場口へ歩いていく。
「今回はうちの完全敗北ですね。でも次は負けませんので。」
「なに、今回は運が良かっただけじゃ。」
日比野は立ち上がり立ち去ろうとする。
「どちらへ?」
「私はあの子たちの様子を見てきます。」
「ふむ。そうじゃな。」
「チアヤもユウも強くなったな」
白金は退場していく烈島を見ながらそう呟く。
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