資格試験編㉛〈インフィニットガン〉
「クラフト...」
志野川がそういうと、銃の金具部分に投げナイフが2つ装填される。
そして志野川はアイから距離を取り、上空へ跳躍し、その銃を発砲する。
「くらいなさい。私の新しい力」
少しの白煙と共に放たれた投げナイフはそれぞれ激しく回転し空中を浮遊するように浮かび上がった後、勢いよくアイに向かって突撃していく。あまりの回転にまるで鋭利な円盤が向かっていく様である。
アイの左右から2つのナイフが迫る。
しかしアイは冷静に刀斬弓で撃ち落とす。
「これがあなたの新しい力..?たいしたことないわね」
「ふっ、今のは試し撃ちよ。次はどうかしら」
そういうと、志野川のクラフトによって大量の投げナイフが銃の上に積み上がる様に装填される。
そしてそれを打ち上げると、
大量の回転した投げナイフが空中を漂う、それらが不規則にアイを襲い始める。
「くっ、なんてこざかしい武器なの」
志野川は追い討ちをかける様にさらに2発分、大量の投げナイフを空中に放つ。
「この専用武器〈インフィニットガン〉は、私の精製力が続く限り貴方を襲う。」
アイは襲ってくる無数のナイフを何とか避けたり弾いたりして防いでいる。
しかしアイの背後に志野川が現れる。
「随分忙しそうね。私もいるのよ。」
そういうと、志野川が手に持ったナイフを振るう。
アイは咄嗟に防御するが体勢が崩れ、その場に尻もちをつく。
「くっ」
アイは体勢を立て直そうとするが、その時には無数の投げナイフがアイの頭上まで迫っていた。
(避けられない!)
避けられないことを悟ったアイは防御の体制をとりうずくまる。
そのアイに向かって雨の様に志野川のナイフが降りかかる。
激しく回転したナイフが地面に触れる音が響き渡り、それと同時に白煙が周囲を渦巻く。
白煙が晴れるとそこには防御体制のまま動かないアイ..
アイの体には多くの切り傷がついている。
「動かないぞ..?」
「どうなったんだ?」
会場もざわつき始める。
そしてそのまま地面に倒れ込むアイ
「試合終了!!勝者 志野川チアヤさん」
袖で見ていたメイが駆け寄ってくる。
「お姉ちゃん!」
アイはもうろうとしながらメイにもたれかかる。
志野川はゆっくりとアイに近づく。
「あんた...チアヤって言ったっけ?」
「ええ」
「次は..負けないわ..チアヤ」
「望むところよアイ」
そういって2人は握手をした。2人の間にわだかまりの感情はいつの間にかなくなり、2人は清々しい笑顔を見せた。
志野川は控え室へ向かい戻っていく。その途中の通路で烈島とすれ違う。
「そっちはうまく行ったようだな。」
「ええ、次は..あんたの力、見せつけてやんな!」
「おう!!」




