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クラフト&バトルの物語[CRAFTERS]  作者: 道ノ進
精製術 資格試験編
54/89

資格試験編㉚〈志野川と橘アイ、女の戦い〉

「続いてBブロック第一回戦を行います。

志野川チアヤさん、橘アイさん入場してください。

志野川とアイが入場してくる。

「あんたには負けないわよ。」

「あなたもしつこいわね。」


志野川を睨みつけるアイ

「来たぜ、チアヤの番だ。」

「頑張ってください志野川さん!」


「それではBブロック一回戦を始めます。

試合開始!」


志野川は開始と同時にアイに向かって距離を詰める。

(この人の戦い方はユウから聞いてる。接近戦なら私に分がある。)

ナイフを両手にクラフトし、足に精製力を纏い一気に移動する。


「早いな..」「早い」

観客席からもそういった声が上がる。

「接近戦なら私に勝てると思った?」

アイの目の前まで来た志野川だったが、そこでぴたりと動きが止まる。


「なんだ?チアヤのやつどうしたんだ?」

「わかりません!」


志野川は足に糸の様なものが巻き付いていることに気づく。

「これは..」

「それは弓弦よ。」

そういうと手に持っていた弓を離すと、違う形の弓をクラフトする。

その弓は真ん中の持ち手の両側に刃のついた大きな弓であった。

「クラフト:刀斬弓」


弓をくるくると回転させ、身動きの取れない志野川に切りつける。

志野川はナイフで防御するが後ろに倒れそうになり、手をつく。

すぐに弓弦をナイフで切り、バックステップで後ろに下がる。

それを畳み掛ける様にアイは矢をクラフトし、3本の矢を志野川に向けて放つ。

その腕には精製力を纏っている。


「っく!」

なんとか避ける志野川


「どんな娘かと思えば、大したことないわね!」

矢を次々に放っていくアイ

志野川は左右に素早く動き、アイの攻撃をかわしながら再び距離を詰める。

しかしまたもや地面からクラフトされた弓弦に足を止められる。


「今度は避けられないわよ!」

アイは5本の矢を至近距離で放つ

志野川はナイフで正面3本の矢をはじくが、その両側にある2本の矢を弾くことができず、矢は志野川の両肩を抉る。

「ふふふ、やっぱり大したことないじゃない。フウキさんの助言を聞く必要もなかったわ。

貴方はスピード任せで攻撃が単調なのよ。」


両肩から血を流しながら、俯いている志野川


「あなた、フウキに認められたいのね?」

「・・は?何いってんのよあんた!!」

アイは怒った様子で志野川に矢を放つ。

矢を避け、またもや接近戦に挑む志野川、

アイも刀斬弓で迎え撃つ。

お互いに刃を押し付け合う両者


「だから、フウキが認める発言をした私を認めたくない。そうでしょ?」

「あんたなんかに何がわかるのよ!!」

激しく刃をぶつけ合う。

「わかるわ」

「!?」

「私も同じだから」

「何が!」

「私も、一緒の道を歩いてきたはずなのに、気づけばいつも遅れてた、追いつきたいけど、認められないことが悔しくて、興味のないふりをした。」

志野川はナイフを振りながらアイに伝える様に語り始める。


「それでも追いつこうと影で特訓しても、いつも私は助けられてばかり

この間も、敵だったはずの相手に命を救われ、結局あいつらに任せてしまった。」


2人は斬り合っていたが、志野川のナイフとリーチのある刀斬弓では相性が悪く、志野川の体に傷が増えていく。

お互いの刃が交わり、両者がはじけとぶ。


「だけど..私は貴方とは違う。

そんな自分だけど周りと比べたりはしない

少しでも隣を歩いていける様に、前を向く!」

そう言いながら、志野川は銃の様な武器を取り出す。


「なんだ、あれは。」

黙って志野川の戦いを見ていた白金も呟く


その武器は拳銃の様な形をしているが、拳銃より太く、歪な形をしている。

銃口部分には何かを装填するかの様な金具がついている。


(専用武器...?)

対峙するアイも警戒し身構える。

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