資格試験編㉖〈第四支部の同期達〉
「まて!」
フウキの前に立ちはだかる白金と烈島
「お前がどうなろうと知ったこっちゃないが、試合前に攻撃行為を行えば出場は取り消しだぞ?」
白金がフウキを諭す。
「悪いが、君たちには関係ない。」
「お前が手をあげればこいつの思惑通りだと思うよ?」
烈島も言う。
「てめぇら横から入ってきて..」
野田が口を開くと、白金は野田に接近する。
「おめぇは黙ってろ下衆」
フウキはゆっくりと手を下ろすと落ち着いた様子を取り戻す。
「君たちの言う通りだ。野田、お前とは試合で片をつける。さっさと僕の前から消えろ」
「ふん、邪魔が入りやがって、てめぇらも覚えとけよ。」
そう言って野田は立ち去る。
「すまなかった。僕は去年と同じ過ちを繰り返すところだったよ。ありがとう。」
「去年と?あータスケがいってた..」
「橘レイってのがその仲間か?」
「そう、あいつの兄貴分の今村セイジと言うやつにやられたんだ。」
「妹はあの弓矢の女か」
「そういえば君と戦ったと言ってたね。」
「とにかく助かったよ。君たちが止めてくれなければ僕はあいつの思惑通り途中退場になっていただろう。」
「俺たちがいないところでもあいつの誘いに乗んなよ。」
「うん。すまない。わかったよ。」
そうしてフウキもその場を去っていった。
「それにしても野田ってやろう、とことんクズだったな。」
「そうっすね。試合であたったらボゴボコにしてやりますよ。」
志野川はホテルに到着する。チェックインを済ませ、エレベーターに向かう。
「あんた、志野川チアヤね?」
後ろから声をかけられる志野川。
「あなたは第四支部の..」
そこには第四支部の橘アイの姿があった。
「ふーん、あんたが、フウキさんとやり合った女..フウキさんも落ちたものね。あんたみたいな小娘に手こずるとは。」
「なにがいいたいわけ?」
「あんたなんか代表戦では勝ち上がれないって言ったのよ。」
「ふふっ、そんなことを言いにきたの?
心配してくれてありがとう。でも安心して?霧島フウキにも次は勝つわ、
あなたもせいぜい上を目指すことね。」
「この..」
志野川にそう言われた橘アイは志野川に手を出そうとする。
「ちょっとまった〜〜」
後ろから走ってきた橘メイがアイを取り押さえる。
「すみません。うちの姉が」
「ちょっとメイ!離しなさい!」
「もう大丈夫ですから、行って下さい。」
「ええ..」
暴れようとするアイを横目に志野川はその場を去る。
そしてその後、白金と烈島もホテルに戻り、夕食や入浴をし早めに就寝を取った。




