資格試験編⑯〈速攻、試験開始の合図〉
烈島は森エリアを抜け、平原を歩く。
「見つかりづらい場所にフラッグを設置すれば、防衛ポイントは獲りやすいけど、撃退ポイントは獲りづらいよなー
逆に狙われやすい場所は撃退ポイントは獲りやすいけど危険..と」
そんなことをぶつぶつ言いながら、フラッグの設置場所を探す。
「いや!俺は撃退しまくってやる!ドンと来い!」
そう言って、烈島はフラッグを立てる。
そこは開けた平原のど真ん中で森エリアからも見渡せる狙われやすいポイントであった。
「あとこれか..」
烈島は補助武器の電磁バリケードの精製鋼を置く。森側からの視線を遮るようにバチバチと音を立ててバリケードが精製される。
「お、すげぇ」
電磁バリケードは大抵の攻撃を弾くバリアとして有効なのだそうだ。
志野川は森エリアの木の上に潜み、開始を待つ。
視線の下には、赤色の腕章を持った受験者が暇そうに開始を待っている。
「襲われる心配のない人たちは気楽でいいわね..」
開始早々襲われることのないよう、息を潜めて開始を待った。
白金は森エリアにて開始を待つ、
「開始と同時に探し始める。要はどれだけ見つけられるか、だ!」
すると場内に放送が流れる。
「15時となった、第一の試験〈開始!!〉」
白金は開始の合図と同時に走り出す。周りを見渡すが人の姿はない。
「くっそ、180人もいればすぐ見つかるはずだが、」
すると森の奥に走る人の姿があった。
「あれはー..ちっ赤か」
それは赤の腕章を付けた受験者だった。
しかし、その先に追いかけられる青の腕章を付けた受験者の姿がある。
「おっ!いるじゃん!」
白金はその2人に向かって構える。2人までの距離は結構離れている。
白金は足に精製力を纏う。
「特訓の成果、見てろよ。」
白金はニヤリと笑うと地面を蹴る。砂埃と共に、一気に赤の受験者との距離を詰める。
「なんだ?はやっ」
赤の受験者が気づいた頃には白金の膝蹴りが受験者の腹に突き刺さる。
「ガハッ」
そのまま地面に叩きつけられ倒れ込む受験者。
どうやら失神しているようだ。
「あっありがとうございます。ってえ、赤!?」
追いかけられていた青の受験者は白金が赤の腕章を付けているのをみて逃げようとする。
「ひえぇぇ」
「ナツミの技借りるぜ。クラフト:足枷」
逃げようとする青の受験者の足に鉄の足枷がクラフトされ、その場に倒れ込む。
「うわぁ!クラフト!」
青の受験者は慌てた様子で手を前にかざすとガラス板のような物をクラフトする。
「クラフト:クナイ」
白金をクラフトしたクナイを右手に持ち、精製力を纏う。
「悪いな。腕章もらうぜ」
そう言った次の瞬間には白金はガラス板を粉砕し、青の受験者の腕章を奪い取っていた。
「よし、2ポイント」
そしてそのまま次の相手を探しに駆けていった。




