資格試験編⑮〈第一の試験〉
「受験者の諸君、よく来た!
ここには適正テスト・座学を通過した一般受験者と、各団体からの推薦者、合わせて180名がいる!
これから技能試験を2つ行う。
まずは一つ目の試験にあたってこちらを配布する。」
スタッフと思われる人達が、受験者に何かを配布している。
白金は赤、志野川は青、烈島が緑の腕章が配布される。
「行きとどいたか?
今配布した物は赤・青・緑の腕章である。
180人を3分割し60人ずつに配布している。
また、緑の腕章を配られた者にはこちらも配布する。」
それは旗のような物だ。
「これは設置フラッグである。」
「設置フラッグ?」「なんだそれ」
受験者がざわつきはじめる。
「静まれ!これから第一の試験を説明する。よく聞け!
これから180人全員、この奥にある。森林及び荒野の演習場内に入ってもらう。
実際の任務を想定した演習が第一の試験だ。
想定の任務内容を告げる。
まず、緑の腕章と設置型フラッグを受け取った者は【防衛任務】である。
緑の受験者は開始時までに演習場内にフラッグの設置位置を決定する。そして制限時間の1時間の間、フラッグを奪おうとする者からそのフラッグを守り抜くことが任務だ。
ただし、一度触れたフラッグに触れる行為や、土に埋める行為は禁止だ。
フラッグに直接触れていなければ、精製物で囲ったり、岩の影に設置したりしてもOKだ。
防衛時間20分毎に1ポイントを与える。」
「1時間守り切れば3ポイントか」
「また、フラッグを奪いに来た者を撃退すれば、その人数の分ポイントを与える。
そして、フラッグを奪われてしまった場合はその時点で終了となり、その時点のポイントが獲得ポイントとなる。」
続いて赤の受験者だ。
「俺だな。」白金が言う。
赤の受験者は「確保任務」だ。
追跡中のヴァイオを確保することを想定した任務だ。赤の受験者は「青色の腕章を付けた者の腕章を奪うこと」が試験の内容である。ひとつ奪う毎に2ポイントが加算される。
ただし、逆に奪われてしまった場合には、その時点で終了となり、その時点のポイントが獲得ポイントとなる。」
「最後に青の受験者だが、【隠密任務】を想定してもらう。
赤の受験者から腕章を奪われず、緑の受験者が守るフラッグを奪うのが任務だ。
フラッグを取れば2ポイント、襲ってきた赤の腕章を奪い取れば1ポイントとなる。
腕章を奪われた場合はその時点で終了となり、その時点のポイントが獲得ポイントとなる。
以上が、第一試験の概要である。
色毎にグループ分けされているが、あくまで個人戦だ。
また、私情や個人的関係性による妨害または援助行為は反則でその場で退場とする。」
「なんとなくわかった!とりあえず俺は青の腕章をひたすら奪えばいいんだな!」
「最後に、持ち込んで良い自前の武器は専用武器一つのみだ。また、ここに複数の補助武器を用意してある。1人二つまでは使用して良い、持っていけ!
緑の「防衛任務」の者はこの、精製武器の電磁バリケードを持っていくといい。」
「精製武器?なんだそれ」
烈島が言う。
「精製武器は精製力を組み込んだ武器のことです。」井上が答える。
「電磁バリケードはこの精製鋼を二つ地面に設置することで展開できる。」
試験官は2つの手のひらサイズの機械を地面に設置するとその二つを直線上から半透明の電磁板が生成される。
「この電磁バリケードは1m×1mと大きくないが高さ50cmのフラッグを守るには適している。必要であれば持っていけ。」
「それでは各自、演習場に入り、自分のスタート位置を決めろ
開始時刻は15:00だ。場内の放送で開始を合図する。」
「よし行くか!」
「お前らに会っても手加減しないからな!」
「自分は緑なんで大丈夫ですね!」
「私がそのフラッグとりにいくわよ?」
「なんだと?やってみな!」
受験者はそれぞれ、演習場の中へ入っていった。




