資格取得編⑫〈個性〉
「次は瞬発力だ。さっきと同じで、足にある筋肉の活性をイメージする。」
ヒゼンは足に精製力を纏い。奥にある壁の方へ走り出す。消えたかと思う程のスピードに驚く3人。
「うわっ!」
そのまま壁を蹴ると、瞬時に元の場所に戻る。
「はえー」
「よしやってみろ。」
烈島は足に精製力を纏う。そして、地面を蹴り、一気に走り出す。壁に触れると元の場所へ急いで戻る。
「どうですか?」
「早いけど驚くほどじゃねぇな」
「えっ..」
「いや、最初はそれでいい。次、白金」
白金は位置につき、精製力を纏う。
床を蹴ると一気にスピードを上げる。
「おっ」
4〜5歩で50mくらい先の壁にたどり着くと、体を反転させ、壁を蹴る。
そして一気に元の位置に戻る。
「はやい..レントさん早いっすよ!」
「白金は瞬発力の方がありそうだな。
次、志野川。」
志野川は位置につく。筋力の強化では効果を実感できなかった志野川にはできるかどうか不安があった。
「いいからやってみろ。」
集中を欠く志野川に声をかけるヒゼン。
それを聞いた志野川は目を閉じ、足の活性化をイメージする。
そして精製力を纏う。
そのまま思い切り地面を蹴る。ギュンと勢いよく飛び出す志野川。すぐに壁にたどり着き、壁に触れると次の瞬間には元の位置に戻る。
「はや..」
「レントさんより早い。」
「これが個人差だ。志野川は筋力強化もできていた。だができていてもほとんど変わらなかったんだ。俺の見立てでは活性力も対して変わらないはずだ。
志野川みたいに一つの力のみ突出する者もいる。多くはないがな。」
「平均的にあるのとどっちの方がいいんだ?」
「どちらにも良い面、悪い面があるが、精製能力との相性や戦い方によるな。
偏りがある方がそれを活かした戦法・技を取得しやすいが、それ以外の幅は広がらない。」
「なるほど。」
「じゃあ次は活性力だが、白金、ちょっと来い。」
「あ?」
ドンッ!
ヒゼンは白金の腹を殴る。その威力は常人ではなく。白金は後ろに大きく吹き飛ぶ。
腹を押さえながら起き上がる白金
「なにしやがんだ!てめー!」
「ちょっとレントさん!」
暴れ出す白金を抑える烈島。
「今のを身体強化で耐えてもらう。」
「てめー話進めんなよ..」
「ふっ白金、じゃあ同じように殴り返してみろ」
「思い切りやるぞ?」
「構わん。」
白金は思い切り振りかぶり、ヒゼンの腹に向かって拳をぶつける。
「おらぁ!」
ドガっと音が鳴る。
しかし、ヒゼンはびくともしていない。
「ふっ何かしたか?」
ヒゼンの腹には精製力の光が纏っている。
「これが活性力だ。」
白金も腹に精製力を纏う。
「こうか?」
「そうだ。行くぞ。」
火善は白金の腹を殴る。
今度は飛ばされず、その場に留まる。
しかし、ダメージはある様で、苦しそうな表情をする。
「っそ、それでもいてぇな。」
「よし次は烈島、やってみろ。」
烈島も腹に精製力を纏い、同じ様にヒゼンが殴る。烈島も殴られても微動だにしない。
「ちょっと痛いくらいっすね!」
「次、志野川!」
「予想じゃ私、耐性ないんじゃ..」
「やってみなければわからないだろ?」
バキッ
予想通り志野川は吹き飛ぶ。
「ヒャハハハ」
笑う白金に怒り顔の志野川。
「白金は筋力3:瞬発力4:活性力3のバランス型ってところか。
烈島は筋力3:瞬発力1:活性力6でどちらかというと防御型か」
志野川は筋力0:瞬発力8:活性力2の完全瞬発型だ。」
「後は高められる限界値がそれぞれ違うから、高められるところまで高めていけばいいと?」
「そうだ。より強いイメージを持てる様に理解を深めることと、強化した力を使いこなせる様に練習を各自で行え。」
「はい。」
「そういえば専用武器作りたいやつはいるか?」
「専用武器?」
「専用武器はフォース隊員が持つ自分の精製能力に合わせた武器のことだ。
試験でも一つまで持ち込みができる。」
「ふーん。俺はいらないかな。」
「まあ、良い。作りたい奴がいたら別館の1階にある製作所の大作という技師に依頼しろ。
話はしておく」
「はい。」
烈島と志野川は何か考えている様子であった。




