資格試験編⑨〈瀬川上位隊員〉
翌日、白金達3人は支部へ呼ばれていた。
身体強化についての指導を受けることは望んでいたのだが、昨日のことがあったため、3人は内心憂鬱であった。
支部につき、受付に行くと、3階のロビーで待つ様に言われる。
3階に到着すると1人の男とすれ違う。
「あれ?君達は畑良の3人組かい?」
3人はその男に話しかけられる。
「はぁ、そうですけど」
「君達かー!一度会ってみたかったんだ」
呆然とする3人
「ああ、すまない。私は瀬川、今井の所属隊の隊長を務めている。」
「瀬川上位隊員..」
「これは光栄だね!知ってくれていたとは。」
瀬川は第二支部の管轄の地域では有名で、比較的一般の人にも知られている。
「昨日は大変だったねぇ!」
「はぁ、どうも・・・」
「無事に避難できたと今井から聞いたよ!よかったよかった」
(お、ばれてないぞ?)
(ナツミのやつ気がきくな。)
「資格試験も頑張ってくれ。では私はこれで失礼するよ。呼び止めて悪かったね。」
「いえ、ありがとうございます。」
そして瀬川は立ち去ろうとする。
「あ、そうだ、」
「はい?」
「これはフォースとしてではなく、一中年公務員の独り言として捉えてほしいんだけどね。」
「?」
「部下を助けてくれてありがとう。」
(やっぱりばれてるぅ)
瀬川はそういうと、その場を立ち去った。
「・・・」
3人は困った顔でお互いの顔を見合う。
「処分はないってこと?」
「んーたぶんそう?」
そんな話をしていると、背後に人影が..
「おい、お前ら何してる。」
「わっ!」
「なんだよおめーかよ」
後ろにはヒゼンの姿があった。
ヒゼンは白金の顔を掴む。
「おまえ、少しは敬語を使え」
ヒゼンが掴んでいる白金の側頭部からは白煙が出ている。
「あちっ!わかったって、わかりましたって」
「お前ら3人は一ヶ月後に第二支部の推薦枠として資格試験に受験予定だが、
それまでに身体強化を習得させろと、支部長からの命令だ。」
「身体強化って1ヶ月で習得できるものなんですか?」
「見込みのないものは1年でも2年でも無理だな。だが1ヶ月で基礎くらいはものにできる者もいる。」
「ふーん」
「訓練場所に移動する。こっちだ、早くしろ」
3人はヒゼンに着いていく。




