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クラフト&バトルの物語[CRAFTERS]  作者: 道ノ進
精製術 資格試験編
31/89

資格試験編⑧〈仲間のため〉

3人は膝をついている土門に向かって身構える。

「待って!!」

今井の声が響く。

「あなたたちにはもうすぐ試験があるのよ!」

「知るかよ、そんなこと」

今井の言葉を切る様に白金が言う。

「仲間を見捨てるくらいなら資格なんていらない!」

「ナツミさんはこれ以上傷つけさせない。

来なさい!でかぶつ」

「あんたたち..」


「おまえらだな、組を潰した3人は」

土門が立ち上がり3人を睨みつける。

「やるぞユウ」「はい!」

白金がもう一度鉄の柱をクラフトし、勢いよく土門に向かって伸ばす。

「同じ攻撃は喰らわない。」

土門は両手を前に出し、鉄の柱を受け止める。

勢いのあった鉄柱は土門の怪力によって動かなくなる。

「本当にそうか?」

鉄柱の先には烈島の爆弾が複数個クラフトされ取り付けられている。

ドドンッ!と起爆していく爆弾。

図書室内に煙が立ち込める。

「くそぅ!」

煙の中からすすだらけの土門が飛び出す。

少し離れた場所に落ちている金剛槌に向かっている様だ。

慌てた様子で金剛槌に向かって手を伸ばす土門。

しかしその伸ばした手に切り傷がたくさんつき、血だらけになっていく。

予測していた志野川が素早い動きで土門を切りつけたのだ、

「ぐそぉぉ!」

志野川を振り払う様に拳を振り回す土門。

土門も今井との戦闘や爆弾の攻撃を喰らって既に満身創痍の状態である。

そんな状態の土門の攻撃は素早い動きの志野川には当たらない。

「志野川どけー!」

烈島がそう叫ぶと、土門の視界に複数の手榴弾が宙を舞う。

「クラフト:5連手榴弾」

烈島がそう呟いたとの同時に手榴弾は爆発する。土門は爆風で壁際まで吹き飛ばされる。

そこに追い打ちをかける様に投げナイフを投げる志野川。

「3人係でいたぶって悪かったな。」

土門が吹き飛ばされた先には白金がいた。

「だが、俺たちの友達を傷つけた罰は受けてもらう。」

「くそぉおまえらみたいなガキに!」

白金は太い鉄を土門に巻き付ける様にクラフトし、土門を拘束する。

土門は今井の拘束具同様に破壊を試みるが、巻き付いている鉄が太く、壊すことができない。

「くそぉぉ!」

ようやく土門は捕えられた。


「大丈夫か?」

地面に座り込む今井に手を差し伸べる3人。

「ええ、後処理は私たちがやるから、あなた達は早く戻って」

「だけど」

「大丈夫!...だから言って」

素っ気ない態度をとる今井に、心配な3人だったが、渋々教室を出ようとする。

「みんな!...ありがとう。」

今井は俯きながら3人に感謝を伝える。

3人はにこりと笑って部屋を出ていった。


少し時間が経ち、フォースの応援部隊が到着する。フォース達は襲撃犯の土門を連れていく。

今井の所属する第一隊の隊長、瀬川という男が今井のいる教室に到着する。

この瀬川は第二支部の幹部であり、山神の側近でもあった。

「状況を報告しろ今井」

「はっ、私の任務の監視及び保護対象であるこの学校の生徒、白金レント、烈島ユウ、志野川チアヤを狙ったと思われる犯人が校内に侵入。戦闘となり、確保しました。

校内の警備にあたっていた隊員2名と、建物等の器物に被害が出ましたが、生徒や教員の方には被害はありません!」

「うん。それで、この男が拘束されているのは鉄の塊か?他にもナイフや爆発痕がある様だが?」

「は...これらは、私のクラフト、拘束具の一種であります。」

「・・・」

瀬川は怪訝な顔をしながら今井を見る。

少しの間沈黙が続く、そして、

「ははは!仕事に真面目なおまえが私情を優先するか」

「いえ、そのようなつもりは...」

「まぁいい。上にはお前の言ったように報告しておこう。」

「・・・よろしいのですか?」

「何を言っている。君がそう報告したのだろう?

後処理はいいから、一階にいる救護班の元に向かいなさい。」

「はっ!ありがとうございます。」

こうして水神会残党による襲撃は幕を閉じた

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