資格試験編⑥〈今井の決意〉
「ガハハ、死んだかー?」
「まだ..足りない。」
「ん?」
頭から血を流しながら、今井が立ち上がる。
「まだあなたをここから先に行かせるわけには..行かないのよ。」
(支部に緊急信号を送ってからは約10分、学校の周りの警備についているのは下位隊員のみ、実力ある中位隊員か上位隊員が来るには支部から来るしかない..支部からは距離があるから到着はまだ見込めない。
それならなんとかあの子達の避難が完了するまで時間を稼がないと..)
「クラフト:鎖手枷」
今井は自分の右腕に手枷をクラフトする。その手枷からは鎖が伸びている。
「何をするつもりだ」
今井は傷ついた足をなんとか踏ん張り、地面を蹴る。そして鎖を振りかぶる。
「俺にそんな鎖効かないぞ?」
土門は余裕の表情で防御する気もない様だ。
「あまり甘く見ないでくれる?クラフト:囚人の鉄球」
振りかぶった鎖の先に大きな鉄球がクラフトによって突如現れ、そのまま土門に向かって叩きつけられる。
「ガハッ」
鉄球は土門の肩に直撃し、土門は地に膝をつく。
「おまえ、おまえぇ!」
土門は肩を抑えながら立ちあがる。右腕で大槌を持ち上げ、今井に近づく。
そして今井に向かって大槌を振る。
今井も腕を精製力で強化し、鉄球のついた鎖を振って対抗する。
そしてそこから土門の大槌と今井の鉄球は何度もぶつかり合う。
その最中、今井が土門の両手に手枷をクラフトする。
土門は手枷に力を入れまたもや引きちぎる。
しかし、その一瞬の不意をつかれ今井の方を見るとその姿が無くなっている。
「どこだ!?」
今井は土門の頭上に飛び上がり、鉄球を構えている。その今井が持つ鎖には鉄球がクラフトされ2つなっている。
「くらいなさい!」
今井は2つの鉄球を土門に向かって放つ。
土門は大槌で防御するが、その威力に大槌は弾かれ、土門に鉄球が直撃する。
土門は後ろに吹き飛ばされ仰向けに倒れる。




