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クラフト&バトルの物語[CRAFTERS]  作者: 道ノ進
精製術 資格試験編
24/89

資格試験編①〈約束〉

夏休みが終わり、白金は久しぶりに学校に登校する。

「おはようございます!」

「おうー」

「あんた、朝からやる気ないわね」

「あるわけねーだろ、こんなクソ暑くてよー

涼しくなるまで休ませろってんだ」

「はいはい。」


「はーい席ついてください。」

担任の吉田が教室に入ってくる。

「今日から転校生が来ますので紹介します。」

教室がざわつく。そして、1人の女子生徒が教室に入ってくる。

「あ..」

その転校生を見て、白金、烈島、志野川は驚きの表情を浮かべている。

「本日から同じクラスになりました。今井ナツミです。宜しくお願いします。」

そう、その人物はフォースの中位隊員で、3人の監視任務を受けた今井であった。

「はい。みなさん仲良くしてくださいね。席は後ろから二番目の空いている席に座ってください。」

今井は白金の前の席に座る。

今井は白金を見て、ニコリと笑い

「よろしくね。白金くん。」

白金は不満の表情である。


そしてその後の昼の休憩時間、3人は今井に詰め寄る。

「おい、学校まで来んなよ。」

「君達が入隊したら先輩になるんだから、敬語使ってくれる?」

「同じクラスメイトで敬語は変じゃないかしら、今井さん。」

「・・・そうね。なら仕方ないわ」

「と言うかあんた年上だったよな。」

「そうよ、私だってこんなことしたくないわよ!任務だからしょうがないでしょう?」

今井はフォース第2支部では若い隊員ではあるが、歳は白金達の2つ上である。

今井は白金達3人が違反をしないよう見張るため、転校生として潜入したのである。

こうして今井は3人と行動を共にすることとなった。


その日の放課後、一行はまた、烈島の所有地にて精製術の訓練をしている。

模擬戦をする白金と烈島を今井と志野川は見ている。

「これがバカラ山ね。あなた達いつもこんなことしてるわけ?」

「私は半分見てるだけですけど、でもここなら違反にはならないですよね?」

「まあ、そうだけど..」

区切りのついた白金と烈島が2人の元にくる。

「ふーっおつかれ!」

「おつかれさまでした!」

2人がその場に腰掛けると今井は立ち上がり、話し始める。

3人ともちょっといい?」

「ん?」

「今後、あなた達の目の届く範囲でヴァイオが現れるかもしれない。

でもあなた達は力を使ってはいけない。

ヴァイオの制圧は私に任せて、いいわね?」

白金は不服な顔をしながら話し始める。

「なるべく使わないようにはするけどさ、自分が試験に受けられなくなるからってヴァイオを見逃すのはできねーぞ」

「確かに、その通りっすね!」

「でも..」

「あなた達、わかってないようだけど...」

志野川の言葉を遮るように今井が話し始める。

自分がしっかりと伝えるべきと考えたのだ。


「ヴァイオの全てが悪意によるものとは限らない。中には家族や子供のために仕方がなかった者、能力の暴走による者、第三者による強要による者。たくさんの事案があるの。

たしかにあなた達の力によって救われた人がいるのも事実。

でも、一歩間違えば周りの人に被害が出ていたかもしれない..

例えば建物の崩壊に巻き込まれる人が出ていたかもしれない。

犯人の抑止に失敗して、さらに被害を拡大していたかもしれない。

もしそうなっていたら、あなた達もヴァイオと呼ばれていたのよ。」

「・・・」

3人は黙って話を聞いている。

「特殊精製術師..特に<軍事>の資格は、精製術の能力が高ければなれるわけではないわ。その力の責任を負える立場になれるかが大事なのよ。

だから資格を取るまでは我慢なさい。」

「じゃあもし、目の前にヴァイオが現れたらどうすればいい?」

「私に任せて。これでもフォース第二支部の中位隊員よ。

あなた達はもう少し周りの大人を頼りなさい。まだまだお子様なんだから」

「2つしか変わんねーだろ?」


3人は悪態をつきながらも今井の言葉に納得した様子であった。

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